インフォメティス(281A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,080円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。

インフォメティス(281A)の上場日とIPO申込期間

インフォメティス(281A)の上場日は2024年12月9日(月)単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申込み時の前受け金が不要のみずほ証券となっております。

このインフォメティス(281A)のIPO申し込み期間は11月21日(木)~11月27日(水)となっており、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが微妙にあるため、申し込まれる方は資金管理(資金移動)や申し込み忘れにご注意下さい。

インフォメティス(281A)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾

インフォメティス(281A)のIPO(新規上場)初値予想

インフォメティス(281A)のIPO想定価格は1,080円となっているため、現時点では公募価格の0.9倍~1.1倍程度の初値形成になるのではないかと、弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についても弱めD級評価に設定させて頂いております。

なお、このインフォメティス(281A)のIPO仮条件は明後日11月19日(火)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。

インフォメティス(281A)の事業内容

インフォメティス(281A)の事業内容はエナジー・インフォマティクス事業(エネルギー関連データを独自のAIで解析して省エネルギーと快適生活の実現をするスマート・リビングサービス、エネルギーの運用効率の最適化を実現するエネルギー・マネジメントサービス、エネルギーデータ等を利活用した新サービスの創出)ということで、HILM(電力波形のみからAIが使⽤家電を分離推定する技術)をはじめとした電力データ解析技術と数理最適化技術を活かしたSaaS事業を展開しています。

インフォメティス(281A)IPOコア技術2

このインフォメティス(281A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。

インフォメティス(281A)のブルベア要素とIPO参加スタンス

インフォメティス(281A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,080円としてオーバーアロットメント含め30.5億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。

IPO募集株数は公募株及び売り出し株(OA含む)合わせて2,830,800株と比較的多くあり、海外投資家への販売はありません。IPO主幹事は大手証券のみずほ証券となっているものの、IPO株の当選確度は多少高くなりそうな気がします。

そして今回もこのインフォメティス(281A)のブル要素(ポジティブ材料)ベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。

まずブル要素(ポジティブ材料)としてはAI(人工知能)で省エネを推進するという社会的意義のある事業を手掛けており時流に乗ったビジネスモデルでもあります。前回承認時よりも単価を下げて公開規模も縮小、業績も黒字転換見通しと、目立った改善点が多くなっています。

株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株があるものの、既存株主(新株予約権者)含め解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため上場時のIPO株取得者以外からの余計な売り圧力はありません。

一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては前回承認時よりも公開規模が縮小されたとはいえ、IPO想定価格(1,080円)ベースで30.5億円と荷もたれ感は否めません。ジャフコ系ファンドの売り出しが多く、オファリング・レシオ58.2%と高水準の出口(イグジット)案件という点も変更はありません。

業績規模も小さく、海外投資家への販売も無くなっていることから大口(機関投資家、海外投資家)の参戦は見込みにくく、かと言って個人投資家だけで持ち上げるには重たいサイズ感となります。

あとは上場時の地合い任せといったところが強くなると考えられますが、これも現時点では期待薄です。よって管理人の個人的なこのインフォメティス(281A)のIPO参加スタンスはIPOチャレンジポイント狙いでのSBI証券からの申し込み以外はやはりスルーとなる可能性が高いです。

インフォメティス(281A)のIPO幹事配分数

そして推定となりますがこのインフォメティス(281A)のIPO株(公募株及び売り出し株)24,616枚IPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。

証券会社IPO株配分数配分割合
みずほ証券(主幹事22,154枚90.0%
SBI証券1,046枚4.25%
楽天証券100%完全抽選985枚4.0%
東海東京証券123枚0.5%
岡三証券96枚0.39%
松井証券前受け金不要61枚0.25%
マネックス証券100%完全抽選61枚0.25%
あかつき証券30枚0.12%
岩井コスモ証券30枚0.12%
東洋証券30枚0.12%
岡三オンライン委託幹事?枚?%

上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が3,692枚あります。

積極的にこのインフォメティス(281A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となるみずほ証券からのIPO申し込みは外せません。平幹事の中には抽選割合の多い大手ネット証券4社(SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券)がしっかり入っているものの、SBI証券楽天証券は三桁レベルの持ち分があるため狙えない数字ではなさそうですが、松井証券マネックス証券は二桁レベルの持ち分しかないため、狙うには厳しい数字となりそうです。

インフォメティス(281A)のIPO仮条件決定

インフォメティス(281A)のIPO仮条件が決まりました。

IPO想定価格:1,080円
IPO仮条件:890円~1,080円

IPO想定価格が最上限となる一般的なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は25.1億円~30.5億円となりました。

尚、訂正目論見書内にはIPO新ルール「仮条件下限の80%以上かつ上限の120%以下の範囲内で公募価格が決定する場合がある」の追記が無いため仮条件の上限突破はありません。

インフォメティス(281A)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾

インフォメティス(281A)の第二弾初値予想が発表されたようです。

1,080円~1,200円

IPO仮条件は一般的な設定となりましたが、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限はそのままで下限のみ上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスについてもスルーでIPOチャレンジポイント狙いでのSBI証券からの申し込みのみで変更はありません。

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