ユカリア(286A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,020円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
ユカリア(286A)の上場日とIPO申込期間
ユカリア(286A)の上場日は2024年12月12日(木)で単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はSBI証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券とモルガン・スタンレーMUFG証券の3社共同主幹事となっております。
このユカリア(286A)のIPO申し込み期間は11月26日(火)~12月2日(月)となっており、いよいよIPO申し込みラッシュ突入で、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社あるため、申し込まれる方は資金管理(資金移動)や申し込み忘れにご注意下さい。
ユカリア(286A)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
ユカリア(286A)のIPO想定価格は1,020円となっているため、現時点では公募価格の1.0倍~1.2倍程度の初値形成になるのではないかと、弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についても弱めD級評価に設定させて頂いております。
なお、このユカリア(286A)のIPO仮条件は来週11月25日(月)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
ユカリア(286A)の事業内容
ユカリア(286A)の事業内容は医療法人の経営支援、高齢者施設の運営・紹介、コンタクトレンズの製造・販売等ということで、病院の経営支援・運営支援を提供する「病院経営サポート」事業を起点に、経営コンサルティングだけでなく、資金調達から購買や地域連携、病院の建て替え対応まで、病院経営を行っていく中で発生するあらゆる課題に対応するための様々なサービスやプロダクトを開発・展開しています。
このユカリア(286A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
ユカリア(286A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(11月8日)は一週間ぶりにIPO新規上場承認発表が1社ありました。ペースが遅いよう …
ユカリア(286A)のブルベア要素とIPO参加スタンス
ユカリア(286A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,020円としてオーバーアロットメント含め120.9億円と規模的に東証グロース市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。
IPO募集株数は公募株及び売り出し株(OA含む)合わせて11,857,500株と多くありますが、今回の募集は簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売(未定)がある上に親引け(30.0億円相当)もあるため、国内分の募集株数は減少するものの、IPO主幹事構成的にIPO株の当選確度は比較的高めとなりそうな気がします。
そして今回もこのユカリア(286A)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては事業内容が病院の経営支援や介護サービスと、今後益々進むであろう高齢化社会のニーズにはマッチしており、時流に乗ったビジネスモデルとなることから、業績は堅調で将来的な業績の安定感もありそうです。
上場日は12月12日(木)で単独上場、スケジュール的にまだIPOラッシュには突入していないため、資金分散や買い疲れの影響などを想定する必要もありません。
IPO募集は簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売や30.0億円相当のコーナーストーン投資家(上場承認時に一定額の株式取得を約束する投資家)への親引けも予定されているため、今よりも一定需給は引き締まることになります。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては上記の通り海外投資家への販売及びコーナーストーン投資家への親引けがあるものの、仮に海外投資家への販売が20%程度でコーナーストーン投資家への親引けが30億円相当と、それぞれ仮定したとしても国内の公開規模はおよそ70億円程度と荷もたれ感は否めません。
株価設定には特段の割安感なく、後先逆の親子上場が投資家からどのような見方をされるのか不透明な部分もあり、IPO主幹事も「ネット証券(SBI証券)+準大手寄り大手証券(三菱UFJモルガン・スタンレー証券)」の共同主幹事となることから一抹の不安も残ります。
時流に乗ったビジネスモデルを展開しているものの、今のIPO地合いと主幹事構成でこのサイズを吸収できるかの不安もあるため、とりあえず現時点の管理人のこのユカリア(286A)のIPO参加スタンスは中立継続で、仮条件決定以降に改めてIPO参加スタンスを決めようと思います。
ユカリア(286A)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのユカリア(286A)のIPO株(公募株及び売出株)103,109枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。海外投資家への販売分は考慮しておりません。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
SBI証券(主幹事) | 61,556枚 | 59.7% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事) | 20,622枚 | 20.0% |
モルガン・スタンレーMUFG証券(主幹事) | 20,622枚 | 20.0% |
岡三証券 | 103枚 | 0.1% |
極東証券 | 103枚 | 0.1% |
松井証券(前受け金不要) | 103枚 | 0.1% |
SBIネオトレード証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
auカブコム証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
岡三オンライン(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が15,466枚あります。
積極的にこのユカリア(286A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO共同主幹事となるSBI証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券からのIPO申し込みは外せません。平幹事の中には抽選割合の多い大手ネット証券が松井証券しか入っていませんが、それでも三桁レベルの持ち分はあるため狙えない数字ではなさそうです。
ユカリア(286A)のIPO仮条件決定
ユカリア(286A)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:1,020円
IPO仮条件:1,020円~1,060円
IPO想定価格が最下限となる強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は120.9億円~125.6億円となりました。
尚、今回の訂正目論見書内ではIPO新ルールが追記されていますので、需要申告の結果、仮条件の範囲外で発行価格を決定する場合があり、仮条件の下限の80%以上かつ上限の120%以下である816円~1,272円の範囲内で公開価格が決定する場合もあるため、証券会社のIPO申し込み時の入金残高は最高値となる1,272円分で見ておく必要があります。
ユカリア(286A)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
ユカリア(286A)の第二弾初値予想が発表されたようです。
1,100円~1,300円
IPO仮条件が強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限下限ともに上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスについては上限突破を考慮して三菱UFJモルガン・スタンレー証券は控えてSBI証券からのみの申し込みで行きます。
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