全保連(5845)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(730円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
全保連(5845)の上場日とIPO申込期間
全保連(5845)の上場日は2023年10月25日(水)で、KOKUSAI ELECTRIC(6525)と2社同日上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券とSMBC日興証券の2社共同主幹事となっております。
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この全保連(5845)のIPO申し込み期間は10月10日(火)~10月16日(月)となっており、時期的にはちょっとしたIPO申し込みラッシュ期間に入っているため、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社ありますので、申し込まれる方は資金管理や申し込み忘れにご注意下さい。
全保連(5845)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
全保連(5845)のIPO想定価格は730円となっているため、現時点では公募価格の1.1倍~1.3倍程度の初値形成になるのではないかと弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についても弱めD級評価に設定させて頂いております。
なお、この全保連(5845)のIPO仮条件は明後日10月6日(金)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
全保連(5845)の事業内容
全保連(5845)の事業内容は家賃債務保証事業ということで、居住用から店舗・事務所などの事業用、駐車場、倉庫・トランクルームまで幅広い物件の家賃債務保証サービスを行っており、契約書の作成から契約管理をWEBで完結できる「Z-WEB」や、賃借人の入居時に家賃債務保証契約と火災保険等の契約の手続きを同時に行うサービス「Z-value」なども提供しています。
この全保連(5845)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
全保連(5845)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(9月22日)もまたIPO新規上場承認発表が2社ありました。今年(2023年)はほぼ毎 …
全保連(5845)のブルベア要素とIPO参加スタンス
全保連(5845)の市場からの吸収金額はIPO想定価格730円としてオーバーアロットメント含め50.0億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。
IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて59,560枚と多めにあり、簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売もありますが、2社共同主幹事のうちの1社は個人投資家(IPO愛好家)に優しい三菱UFJモルガン・スタンレー証券となるため、IPOの当選確度は比較的高めとなるかもしれません。
そして今回もこの全保連(5845)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては事業内容が家賃債務保証サービスと不人気業態では無いものの業界最大手。ベンチャーキャピタルの保有株が多くあるものの解除価格無しのロックアップが掛かっており、業績規模も大きく、株価設定には割安感もあり大口(機関投資家、海外投資家)の参戦も見込めるレベルです。
公開規模や業績規模が違うものの10月3日(火)上場でほぼ同業(家賃債務保証サービス)となるニッポンインシュア(5843)が公募価格810円に対して初値1,005円と好スタートとなったことも追い風となりそうです。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売があるものの公開規模はIPO想定価格(730円)ベースで50.0億円と荷もたれ感があり、上場日は10月25日(水)で東証プライム直接上場で公開規模1,000億円超えのKOKUSAI ELECTRIC(6525)と2社同日上場となり、注目度はそれやすい状況となります。
IPO銘柄 | 公開規模 | 上場市場 | 主幹事証券 |
全保連 | 50.0億円 | 東証スタンダード | 三菱・日興 |
KOKUSAI ELECTRIC | 1,279.0億円 | 東証プライム | 野村證券他 |
9月以降は笹徳印刷(3958)、オカムラ食品工業(2938)、西部技研(6223)と、一見すると地味に見える案件でも堅調スタートとなっていることや、ほぼ同業のニッポンインシュア(5843)が好スタートとなったことなどを単純に追い風と見るとこの全保連(5845)も堅調スタートとなる可能性がありそうです。よってこの全保連(5845)のIPO参加スタンスは一部参加で行こうかと考えています。
全保連(5845)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこの全保連(5845)のIPO株(公募株及び売り出し株)59,560枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。海外投資家への販売分は考慮しておりません。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事) | 41,871枚 | 70.3% |
SMBC日興証券(主幹事) | 16,260枚 | 27.3% |
大和証券 | 596枚 | 1.0% |
SBI証券 | 417枚 | 0.7% |
楽天証券(100%完全抽選) | 208枚 | 0.35% |
松井証券(前受け金不要) | 208枚 | 0.35% |
auカブコム証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
大和コネクト証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が8,934枚あります。
積極的にこの全保連(5845)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO共同主幹事となる三菱UFJモルガン・スタンレー証券とSMBC日興証券からのIPO申し込みは外せません。その他平幹事の中には抽選割合の多いネット証券(SBI証券、楽天証券、松井証券)もしっかり入っているため、比較的IPO株数も多いことから当選チャンスはありそうです。
全保連(5845)のIPO仮条件決定
全保連(5845)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:730円
IPO仮条件:560円~600円
IPO想定価格よりも窓開けで下ブレとなる弱気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は38.3億円~41.0億円となりました。
全保連(5845)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
全保連(5845)の第二弾初値予想が発表されたようです。
600円~650円
IPO仮条件が弱気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾よりも上限下限ともに下ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価で変更無し、IPO参加スタンスについても引き続き一部参加で変更ありません。
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