POPER(5134)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。およそ半月ぶりのIPO新規上場発表で11月の第一号IPO案件となります。ちなみにPOPERと書いて「ポパー」と読みます。
POPER(5134)の上場日は2022年11月15日(火)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高い大和証券となっております。肌感的にはもはやIPO愛好家人気が高いかどうかは微妙かもしれませんが。
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ベースフード(2936)が同日上場でIPO新規上場承認発表されたため、2022年11月15日(火)は2社同日上場となります。
POPER(5134)のIPO(新規上場)情報
設立:2015年1月15日
業種:情報・通信業
事業の内容:教育事業者等のバックオフィス業務の効率化及び保護者とのコミュニケーションを強化するSaaS型業務管理プラットフォーム「Comiru」の開発・提供
上場市場 | 東証グロース |
コード | 5134 |
名称 | POPER |
公募株数 | 200,000株 |
売出し株数 | 326,400株 |
オーバーアロットメント | 78,900株 |
IPO主幹事証券 | 大和証券 |
IPO引受幹事証券 | みずほ証券 SBI証券 岩井コスモ証券 松井証券(前受け金不要) 東洋証券 大和コネクト証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 10月11日(火) |
上場日 | 11月15日(火) |
仮条件決定日 | 10月26日(水) |
ブック・ビルディング期間 | 10月28日(金)~11月4日(金) |
公開価格決定日 | 11月7日(月) |
IPO申し込み期間 | 11月8日(火)~11月11日(金) |
上場時発行済株式総数 | 3,780,053株 |
時価総額 | 23.8億円 |
吸収金額 | 3.8億円 |
想定価格 | 630円(63,000円必要) |
そしてこのPOPER(5134)のIPO主幹事は大和証券となっているため、グループ会社となるCONNECT(コネクト)のIPO委託幹事(裏幹事)入りがほぼ確定で、平幹事でなく主幹事からの委託となるため、割り当て株数も比較的多めになることが予想されます。
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POPER(5134)のIPO(新規上場)事業内容等
POPER(5134)は教育事業者等向けSaaS型業務管理プラットフォーム事業の単一セグメントで、学習塾を中心とする教育事業者等のバックオフィス業務の生産性向上に寄与するSaaS型サービスの開発及び提供を行っております。
教育事業者等のバックオフィス業務の効率化及び保護者とのコミュニケーションを強化するSaaS型業務管理プラットフォーム「Comiru(コミル)」、「Comiru」と連動する形でリモート教育をより効果的に実現しやすいオンライン授業・自宅学習支援サービス「ComiruAir」、講師等の労務管理・コミュニケーションサービス「ComiruHR」があります。
バックオフィス業務の効率化及び保護者とのコミュニケーション強化のために、教育事業者等に活用して頂くSaaS型サービスで、教育事業者等における利用生徒のID数に応じて利用料を頂戴しております。
オンライン授業及び生徒の自宅学習をサポートするSaaS型サービスで、教育事業者等における利用教室数及び利用時間に応じて教育事業者等から利用料を頂戴しております。
講師等のシフト調整、給与労務の集計、及びこれらに関連するコミュニケーションを効率的に行うSaaS型サービスで、教育事業者等における利用講師等ID数に応じて利用料を頂戴しております。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額121,000千円及び第三者割当増資の手取概算額上限49,407千円については、①サービス構築費用に60,800千円(2023年10月期に24,800千円、2024年10月期に36,000千円)、②サービスプロモーション費用に30,000千円(2023年10月期に10,000千円、2024年10月期に20,000千円)、③借入金返済に24,000千円(2023年10月期に12,000千円、2024年10月期に12,000千円)に充当し、残額は人材の採用費及び人件費に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(POPERのIPO目論見書より一部抜粋)
POPER(5134)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
POPER(5134)の市場からの吸収金額はIPO想定価格630円としてオーバーアロットメント含め3.8億円と規模的に東証グロース市場への上場としては超小型サイズとなり、荷もたれ感は全くありません。低単価となりますが、IPO株数も公募株及び売り出し株合わせて5,264枚と少なめです。
上述の通りPOPER(5134)の事業内容は教育事業者等のバックオフィス業務の効率化及び保護者とのコミュニケーションを強化するSaaS型業務管理プラットフォーム「Comiru」の開発・提供ということで、学習塾の先生と生徒及び保護者のコミュニケーション支援と業務効率化システムのDX(デジタルトランスフォーメーション)を展開しています。
教育業界に特化したSaaS型業務管理プラットフォームを展開しており、本来の目的となる「教える」こと以外のバックオフィス業務(顧客と関わることがない業務)の効率化を手伝うことにより塾本来の目的を果たし、新規生徒の獲得や退塾の防止に貢献しています。すでに全国で4,000教室以上の利用実績もあります。
POPER(5134)の株主の中にはベンチャーキャピタルの保有株が11社1,454,730株あり、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで297,000株放出するものの10社1,157,730株(1社は全株放出)が残ります。すべて90日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。
POPER(5134)はオンライン授業システムなどコロナ禍を背景に売上はしっかり伸ばしていますが、収益はまだ赤字となっており、IPO市場では人気化しやすいSaaS関連となるものの、既上場SaaS銘柄と同様、金利上昇を背景に赤字のSaaS銘柄はIPO案件でも警戒されつつあります。
とはいえ、公開規模はIPO想定価格(630円)ベースで3.8億円と、低単価の超軽量サイズ、さすがに公募割れするようなことは無く堅調スタートが見込まれます。ベンチャーキャピタルの保有株が多い点は初値抑制の要因になり得ますが、ひとまずの評価は需給面からB級評価と言ったところでしょうか。
よって管理人の個人的なこのPOPER(5134)のIPO参加スタンスは積極参加で問題無いと考えています。IPO主幹事は大和証券ということでIPO愛好家人気は高いものの、個人的にはチャンス抽選制度が廃止になってからはめっきり相性が悪くなっているので、過度な期待はせずに淡々と狙って行きたいと思います。
POPER(5134)のIPO(新規上場)業績等
POPER(5134)のIPO経営指標
POPER(5134)のIPO売上高及び経常損失
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