Arent(5254)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日も複数社のIPO新規上場承認発表があるかと思っていましたが1社のみでした。「Arent」と書いてそのまま「アレント」と読みます。
Arent(5254)の上場日は2023年3月28日(火)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要のみずほ証券となっております。こうなると日程的に3月24日(金)は空席となりそうですね。
2月21日(火)にアクシスコンサルティング(9344)が3月28日(火)上場分としてIPO新規上場承認発表されたため、3月28日(火)は2社同日上場となります。
2月24日(金)にモンスターラボホールディングス(5255)が3月28日(火)上場分としてIPO新規上場承認発表されたため、3月28日(火)は3社同日上場となります。
Arent(5254)のIPO(新規上場)情報
設立:2012年7月2日
業種:情報・通信業
事業の内容:建設業界を中心としたDXコンサルティング、システム開発、システム販売等
上場市場 | 東証グロース |
コード | 5254 |
名称 | Arent |
公募株数 | 420,800株(新株式発行) 279,200株(自己株式の処分) |
売出し株数 | 600,000株 |
オーバーアロットメント | 195,000株 |
IPO主幹事証券 | みずほ証券 |
IPO引受幹事証券 | SBI証券 野村證券(前受け金不要) 楽天証券(100%完全抽選) 岩井コスモ証券 岡三証券 岡三オンライン(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 2月20日(月) |
上場日 | 3月28日(火) |
仮条件決定日 | 3月8日(水) |
ブック・ビルディング期間 | 3月9日(木)~3月15日(水) |
公開価格決定日 | 3月16日(木) |
IPO申し込み期間 | 3月17日(金)~3月23日(木) |
上場時発行済株式総数 | 6,023,280株 |
時価総額 | 105.4億円 |
吸収金額 | 26.1億円 |
想定価格 | 1,750円(175,000円必要) |
そしてこのArent(5254)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンラインがIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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Arent(5254)のIPO(新規上場)事業内容等
Arent(5254)は株式会社Arent、連結子会社1社(株式会社VestOne)及び持分法適用関連会社1社(株式会社PlantStream)により構成されており、主に建設業界及びプラントエンジニアリング業界の大手企業に対し、DXによる業務効率化・生産性向上を実現するためのコンサルティング及びシステム開発・販売を行っています。
現在の当社グループのメインとなる事業であり、建設業界の大手企業等に対し、DX支援のためのコンサルティング・システム開発(主に準委任契約)を行っております。当セグメントでは、コンサルティングから本開発、さらに事業化後の継続開発まで、長期にわたりパートナー企業と協同します。
プロダクト共創開発による成果の商品化・外販を行っており、現在は、当社の持分法適用関連会社である株式会社PlantStreamを通じて、主にプラントエンジニアリング業界に対し、プラント設計における配管作業を自動的に行うソフトウエア「PlantStream」のライセンス販売を行い、利用期間に応じた継続的な収益を得ております。
主に建設業界に対し、自社で開発したソフトウエアのライセンス販売等を行い、利用期間に応じた継続的な収益獲得を目指す事業です。パートナー企業との協同を通じて得た業界の深いドメイン知識を活かす形で、自社プロダクトの開発・サービス提供も展開しております。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額1,119,000千円に第三者割当増資による手取概算額上限313,950千円と合わせた手取概算額合計上限1,432,950千円については、今後の当社の成長のために、①当社及び当社プロダクトの広報マーケティング費用として295,000千円(2024年6月期110,000千円、2025年6月期100,000千円、2026年6月期85,000千円)、②採用関連費用として300,000千円(2024年6月期90,000千円、2025年6月期100,000千円、2026年6月期110,000千円)、③新プロダクト及び事業開発費用として300,000千円(2024年6月期100,000千円、2025年6月期100,000千円、2026年6月期100,000千円)、④関係会社投融資として537,950千円(2024年6月期537,950千円)に充当する予定であります。
なお、上記調達資金は、具体的な充当時期までは安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(ArentのIPO目論見書より一部抜粋)
Arent(5254)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
Arent(5254)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,750円としてオーバーアロットメント含め26.1億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感を感じるサイズとなります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて13,000枚と比較的多めにあります。
上述の通りArent(5254)の事業内容は建設業界を中心としたDXコンサルティング、システム開発、システム販売等ということで、建設分野やプラント分野を中心にDXコンサルティング及び新規事業創出、自社プロダクトの開発及び販売を行っています。
大手建設業界等に対してDX(デジタルトランスフォーメーション)支援のためのコンサルティング、プラントエンジニアリング業界に対しプラント設計における配管作業を自動的に行う自律型CADシステム「PlantStream」のライセンス販売、建設設計における膨大な鉄筋の配置を、各鉄筋の間隔や柱表面からの距離等の諸条件をクリアしながら自動的に行うソフトウェア「Lightning BIM 自動配筋」などの開発及び提供を行っています。
Arent(5254)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株が8社918,480株ありますが、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しでの放出はありません。ただし3社237,560株には解除価格無しで180日間の任意ロックアップ、5社680,920株には上場日以降6カ月間の継続所有確約、いわゆる制度ロックアップとなるため、上場時の余計な売り圧力とはなりません。
Arent(5254)の公開規模はIPO想定価格(1,750円)ベースで26.1億円と、東証グロース市場への上場としてはやや荷もたれ感のある水準となりますが、セクターはIPO市場では人気化しやすい「情報・通信業」で、建設業界に特化したDX(デジタルトランスフォーメーション)支援及びコンサル業と人気薄な業態でもありません。
セクターが建設業やサービス業となると首をかしげてしまうところですが、情報・通信業という人気セクターで、しかも東証グロース市場への上場案件となると、IPO的にそれほど悪い内容では無さそうと言うのが第一印象です。とはいえ、キラキラ案件では無く、規模的に大幅上昇も見込みにくいと思われることから、ひとまずの初値評価はC級評価が無難なところでしょうか。
とりあえずは今後のスケジュール(IPOラッシュ)次第とはなりますが、現時点での管理人の個人的なこのArent(5254)のIPO参加スタンスは参加の方向で行く予定で考えています。ただ本格的な参加不参加の決定はやはり3月のIPOが出揃ってからとなりそうです。
Arent(5254)のIPO(新規上場)業績等
Arent(5254)のIPO経営指標
Arent(5254)のIPO売上高及び経常利益
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