GSI(5579)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(5月24日)もまたIPO新規上場承認発表が1社あり、6月11社目のIPOとなりました。6月はまだあと3日分の空席がありますが、まさかの全埋めですかね^^;

IPO新規上場承認発表1社2023.5.24

GSI(5579)の上場日は2023年6月27日(火)で、エリッツホールディングス(5533)クオリプス(4894)3社同日上場、上場市場はIPO市場では不人気市場となる地方市場(札幌証券取引所本則市場)への上場で、IPO主幹事は岡三証券となっております。

GSI(5579)のIPO(新規上場)情報

設立:2004年10月5日
業種:情報・通信業
事業の内容:ソフトウエア・システム開発の常駐支援、運用保守及び受託開発

GSI(5579)IPO上場承認

上場市場札証本則
コード5579
名称GSI
公募株数300,000株
売出し株数0株
オーバーアロットメント45,000株
IPO主幹事証券岡三証券
IPO引受幹事証券SBI証券
北洋証券
アイザワ証券
あかつき証券
Jトラストグローバル証券
東洋証券
岡三オンライン委託幹事決定
IPO発表日5月24日(水)
上場日6月27日(火)
仮条件決定日6月7日(水)
ブック・ビルディング期間6月9日(金)~6月15日(木)
公開価格決定日6月16日(金)
IPO申し込み期間6月19日(月)~6月22日(木)
上場時発行済株式総数2,000,000株
時価総額26.0億円
吸収金額4.4億円
想定価格1,300円(130,000円必要)

そしてこのGSI(5579)のIPO主幹事は岡三証券となっているため、グループ会社となる岡三オンラインIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。

詳細や口座開設はコチラ ⇒ 岡三オンライン公式サイト
岡三オンライン証券
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GSI(5579)のIPO(新規上場)事業内容等

GSI(5579)は企業のデジタル技術を活用するためのITサービスの開発力不足に悩む企業にシステム開発を提供することに特化したシステム開発事業を展開しており、ITエンジニアの派遣契約・準委任契約・請負契約に基づくシステム開発・運用保守を行うことや、請負契約に基づくシステムの受託開発を行う等の形態でサービスを提供しています。

顧客層とサービス内容について

顧客企業を通じて、情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業、電気・ガス・熱供給・水道業等の様々な業種のエンドユーザー企業のシステム開発・運用保守を幅広く行うことにより、特定の企業・案件に依存せずに受注を獲得しているため、取引先の裾野が広く多くの取引先から受注を獲得しております。
GSI(5579)IPO顧客層とサービス内容について

IT関連人材供給力・対応力について

ITエンジニア人材を安定的に採用・定着させるために、当社では新卒採用、人材紹介会社を通したキャリア採用に加え、リファラル採用(社員に人材を紹介してもらう採用手法)を行っており採用時並びに採用後のミスマッチを防ぐ取り組みをしております。
GSI(5579)IPO IT関連人材供給力・対応力について


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額353,800千円及び第三者割当増資の手取概算額上限53,820千円については、①人件費として200,000千円(2024年3月期に200,000千円)、人材採用費及び人材教育費への投資として142,000千円(2024年3月期に70,000千円、2025年3月期に72,000千円)、②研究開発費への投資として31,059千円(2024年3月期に31,059千円)を充当する予定であります。
なお、上記以外の残額は、2025年3月期における業務拡大のための人件費に充当する方針です。具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(GSIのIPO目論見書より一部抜粋)

GSI(5579)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

GSI(5579)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,300円としてオーバーアロットメント含め4.4億円と規模的に東京証券取引所で考えると小型サイズとなりますが、札幌証券取引所の本則市場への上場となると微妙なサイズ感となり、荷もたれ感が無いとは言い難いかもしれません。IPO株数は売り出し株無しの公募株のみで3,000枚と多くはありません。

上述の通りGSI(5579)の事業内容はソフトウエア・システム開発の常駐支援、運用保守及び受託開発ということで、システムエンジニア、プログラマー、運用管理・保守等の幅広いITエンジニアを提案する常駐開発サービスや、常駐開発サービスを通じて首都圏の顧客から依頼される新規開発・保守開発等を持帰りの形態にて受託し、納品する受託開発サービスなどを展開しています。

顧客企業は大手企業グループを中心として、主にメーカー系(NEC系列、日立系列等)・ユーザー系(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、SCSK株式会社等)・独立系(株式会社NSD、富士ソフト株式会社等)システム会社及びその事業所となります。

GSI(5579)IPO事業系統図

GSI(5579)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株は無く、およそ91%を保有する筆頭株主(役員等により総株主の議決権の過半数が所有されている会社)には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっています。公募株式のうち取得金額28,500千円に相当する株式数を上限として福利厚生を目的に従業員持株会に売付け(親引け)する予定となっています。

GSI(5579)はソフトウェア・システム開発やスマートフォン及びモバイルソフトウェア開発などを行うSIer(システムインテグレーター)と、IPO市場では比較的人気化しやすい事業内容ではありますが、すでに同業他社の上場企業も多く、目新しさが無いSIer(システムインテグレーター)は初値が伸び悩む傾向があります。

さらに上場市場は流動性に不安のある地方市場(札幌証券取引所本則市場)となる上に、上場日は6月27日(火)で、エリッツホールディングス(5533)とクオリプス(4894)と3社同日上場で、6月の過密スケジュール後半戦の中の上場となることから埋没リスクもありそうです。

GSI(5579)の公開規模はIPO想定価格(1,300円)ベースで4.4億円と地方市場(札幌証券取引所本則市場)への上場としては微妙なサイズ感ですが、募集株が売り出し株無しの公募株のみという点や業績も堅調で新興市場(アンビシャス)ではなく本則市場への上場となることから、安心感はあり一定の需要も発生しやすく、それほど警戒する必要は無いかもしれません。

とはいえ、やはり地方市場への上場となると、投資家の警戒心は高まると思われる(先入観?)ため、初値評価はD級評価といったところになりそうです。と言うことで、とりあえず現時点での管理人の個人的なこのGSI(5579)のIPO参加スタンスは中立とし、今後のIPO地合いや大手初値予想会社の見解を見てから決めたいと思います。

GSI(5579)のIPO(新規上場)業績等

GSI(5579)のIPO経営指標
GSI(5579)IPO経営指標

GSI(5579)のIPO売上高及び経常利益
GSI(5579)IPO売上高及び経常利益

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