ノイルイミューン・バイオテック(4893)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(5月25日)は2社のIPO新規上場承認発表がありました。しかもまだ6月は空席がある状態で、明日は金曜日を迎えることになるため、今から恐怖に包まれています^^;

IPO新規上場承認発表2社2023.5.252

当記事はひとまずノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO詳細記事となり、もう1社のプロディライト(5580)のIPO詳細についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンクさせて頂きます。

ノイルイミューン・バイオテック(4893)の上場日は2023年6月28日(水)で、プロディライト(5580)2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事もIPO愛好家人気の高いSMBC日興証券となっております。

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このノイルイミューン・バイオテック(4893)は今年(2023年)2月22日(水)に3月29日(水)上場予定でIPO新規上場承認発表されましたが、3月20日(月)に「金融機関の破綻等の混乱」を理由に上場中止を発表した企業ですので、まだ内容もほぼ変わっていないことから、おおむね焼き直しの記事となりますことをご了承下さい。もちろん数値的なところはすべて最新の数値を入力しています。

ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO(新規上場)情報

設立:2015年4月16日
業種:医薬品
事業の内容:CAR-T細胞療法を主とした新規がん免疫療法の開発

ノイルイミューン・バイオテック(4893)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード4893
名称ノイルイミューン・バイオテック
公募株数3,623,000株
(国内募集株式数:1,539,800株)
(海外募集株式数:2,083,200株)
売出し株数0株
オーバーアロットメント543,400株
IPO主幹事証券SMBC日興証券
IPO引受幹事証券SBI証券
野村證券(前受け金不要
みずほ証券(前受け金不要
東洋証券
岩井コスモ証券
あかつき証券
丸三証券
極東証券
マネックス証券100%完全抽選
岡三証券
岡三オンライン委託幹事決定
IPO発表日5月25日(木)
上場日6月28日(水)
仮条件決定日6月12日(月)
ブック・ビルディング期間6月13日(火)~6月16日(金)
公開価格決定日6月19日(月)
IPO申し込み期間6月20日(火)~6月23日(金)
上場時発行済株式総数43,202,865株
時価総額311.0億円
吸収金額29.9億円
想定価格720円(72,000円必要)

公募株3,623,000株については国内及び海外(米国、欧州及びアジアを中心とする海外市場)で販売される予定となっており、国内募集株式数1,539,800株及び海外募集株式数2,083,200株を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は需要状況等を勘案の上、公開価格決定日2023年6月19日(月)に決定される予定となっております。

そしてこのノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO幹事団(シンジケート)の中には前回同様に岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンラインIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。

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ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO(新規上場)事業内容等

ノイルイミューン・バイオテック(4893)は独自技術を活用した固形がんに対するCAR-T細胞療法の開発を主たる事業領域として、山口大学及び同大学の技術移転機関である有限会社山口ティー・エル・オーから独占的に導入したPRIME技術を応用したCAR-T細胞という最新のがん免疫療法を介してこの課題を克服することを目指し、事業を展開しています。

ノイルイミューン・バイオテック(4893)IPOビジネスモデル

PRIME技術は投与するCAR-T細胞のみならず「患者」の体内の免疫細胞を活性化することで優れたがん治療効果を期待することができ、がん免疫応答を利用する多様な細胞医薬品や遺伝子治療を含めた幅広い再生医療の分野に応用できる可能性を有するプラットフォーム技術であり、PRIME技術に固形がんが発現する様々な抗原を標的とした治療技術を組み合わせることにより、固形がんの治療を目的とした様々な遺伝子改変免疫細胞療法を開発しています。

ノイルイミューン・バイオテック(4893)IPO PRIME CAR-T細胞療法

【手取金の使途】
手取概算額916百万円及び本件第三者割当増資の手取概算額上限359百万円に、海外募集における差引手取概算額1,103百万円をあわせた、手取概算額合計上限2,380百万円については、①自社パイプラインNIB101の開発にかかる開発費として2023年12月期に500百万円、2024年12月期に500百万円、2025年12月期に900百万円、②自社パイプラインNIB104以降の非臨床試験にかかる費用として2023年12月期に30百万円、2024年12月期に30百万円、③新規パイプライン創製にかかる研究費として2023年12月期に30百万円、2024年12月期に150百万円、2025年12月期に150百万円、他家技術、培養技術等にかかる研究費として2023年12月期に30百万円、2024年12月期に30百万円、2025年12月期に30百万円に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(ノイルイミューン・バイオテックのIPO目論見書より一部抜粋)

ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

ノイルイミューン・バイオテック(4893)の市場からの吸収金額はIPO想定価格720円としてオーバーアロットメント含め29.9億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感を感じるサイズとなりますが、国内募集だけで計算するとオーバーアロットメント含め14.9億円とおよそ半分まで小型化されます。

IPO株数も売り出し株無しの公募株のみで36,230枚と多めにありますが、上述の通り、海外投資家への販売もあり、現時点では20,832枚(57.5%)が海外投資家への販売となるため、国内投資家への販売は15,398枚(OA分は含まず)となります。一応再承認となるため、前回上場予定時と今回上場予定時の変更内容を下記に記載させて頂きます。

前回今回
公募株数7,850,000株3,623,000株
国内募集株式数628,000株1,539,800株
海外募集株式数7,222,000株2,083,200株
売出株数(OA)1,177,500株543,400株
時価総額341.4億円311.0億円
吸収金額64.9億円29.9億円

募集株が削減されたことにより吸収金額が少なくなっています。ただ前回は海外販売割合が92.0%と極端に多くなっていましたが、今回は海外販売分が57.5%まで低下しています。これが海外投資家人気が低かったことによる措置なのかはわかりません。そしてIPO幹事団(シンジケート)から水戸証券が削除されています。

上述の通りノイルイミューン・バイオテック(4893)の事業内容はCAR-T細胞療法を主とした新規がん免疫療法の開発ということで、患者自身の免疫システムを使う免疫療法である「CAR-T療法」を主とした次世代型免疫療法の研究・開発を行っている、がん免疫療法に特化した国立研究開発法人国立がん研究センター及び国立大学法人山口大学発のバイオベンチャー企業となります。

CAR-T細胞は、患者の血液から採取したT細胞と呼ばれる白血球の一種に、がん細胞を高感度に見つけ出し、かつ強力に攻撃する能力を持つキメラ抗原受容体と呼ばれる人工的な遺伝子を導入して製造し、これを1~2週間程度体外で増やした後に患者さんに投与して治療するのがCAR-T細胞療法です。CAR遺伝子を導入されたCAR-T細胞は、がん細胞の目印となるがん抗原を認識し、これを標的として攻撃します。

ノイルイミューン・バイオテック(4893)IPO CAR-T細胞療法のしくみ

ノイルイミューン・バイオテック(4893)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株が5社2,666,650株ありますが、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しでの放出はありません。ただしベンチャーキャピタル(投資ファンド)及び既存の上位株主には解除価格無しで180日間の任意ロックアップ及び6カ月間継続所有確約の制度ロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。

公募株式の海外募集において133,760株または取得金額96,307,200円に相当する株式数のいずれか少ない数を上限としてHeights Capital Management, Inc.が投資助言及び運用を行うファンドとなるCVI Investments, Inc.に企業価値の向上を目的に売付け(親引け)する予定となっています。

市況に左右されやすく、参加不参加の判断が難しい赤字のバイオベンチャーですが、募集株は売り出し株無しの公募株のみで、今回も正式なグローバルオファリングとなる上に、公開規模も前回よりもコンパクトになったことや個人投資家も手を出しやすい低位株となることから、それほど警戒する必要は無いかもしれません。

現時点では市況も前回の上場中止時よりは随分と好調となっているため、極端な警戒は不要なような気もしますが、やはりギャンブル要素の高い赤字のバイオベンチャーということで、ひとまずの初値評価はD級評価とさせて頂き、個人的なこのノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO参加スタンスも中立とし、今後のIPO地合いや海外投資家の動向、そして大手初値予想会社の見解を見てから正式に決めたいと思います。

ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO(新規上場)業績等

ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO経営指標
ノイルイミューン・バイオテック(4893)IPO経営指標2

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