ティアフォー(593A)のIPO(新規上場)が承認されました。上場日は7月22日(水)、上場市場は東証グロース、IPO主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券、SMBC日興証券の3社共同主幹事です。当記事では、初値予想をはじめ、仮条件、公開価格、抽選結果、初値結果まで、判明した情報を上場日まで随時追記していきます。
<注目点>
自動運転レベル4の社会実装を進めるディープテック企業です。
<初値の見え方>
テーマ性はありますが、グローバルオファリングで250.0億円規模の大型案件です。
<参加判断の軸>
自動運転の成長余地と、赤字継続・大型需給をどう見るかが軸になります。
ティアフォー(593A)のIPO基本情報

| IPO基本情報 | ||
| 上場市場 | 東証グロース | |
| 証券コード | 593A | |
| 会社名 | ティアフォー | |
| 設立年月日 | 2015年12月1日 | |
| 業種 | 情報・通信業 | |
| 事業の内容 | オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」を活用した自動運転車両の開発・販売、実証・導入支援等 | |
| 公募株数 | 17,449,600株 (国内公募株式数: (海外公募株式数: |
|
| 売出株数 | 3,968,400株 | |
| OA売出 | 3,212,700株 | |
| 海外募集 | あり(グローバルオファリング) | |
| IPO承認日 | 6月29日(月) | |
| 上場日 | 7月22日(水) | |
| 仮条件決定日 | 7月6日(月) | |
| BB期間 | 7月6日(月)~7月10日(金) | |
| 公開価格決定日 | 7月13日(月) | |
| 購入申込期間 | 7月14日(火)~7月17日(金) | |
| 上場時発行済株式数 | 63,524,090株 | |
| 時価総額 | 644.7億円 | |
| 吸収金額 | 250.0億円(国内:162.5億円) | |
| 想定価格 | 1,015円 | |
| IPO幹事証券・配分数 | ||
| 幹事証券名 | 配分数 | 配分割合 |
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事) | 43,070枚 | 33.66% |
| モルガン・スタンレーMUFG証券(主幹事) | 14,767枚 | 11.54% |
| SMBC日興証券(主幹事) | 57,837枚 | 45.19% |
| 大和証券 | 3,445枚 | 2.69% |
| 野村證券 | 3,445枚 | 2.69% |
| みずほ証券 | 1,968枚 | 1.54% |
| SBI証券 | 1,968枚 | 1.54% |
| マネックス証券 | 493枚 | 0.39% |
| 楽天証券 | 493枚 | 0.39% |
| 岩井コスモ証券 | 97枚 | 0.08% |
| 松井証券 | 97枚 | 0.08% |
| 水戸証券 | 97枚 | 0.08% |
| 岡三証券 | 97枚 | 0.08% |
| 東海東京証券 | 97枚 | 0.08% |
| 三菱UFJ eスマート証券(委託) | ?枚 | ?% |
| 大和コネクト証券(委託) | ?枚 | ?% |
IPO一次情報
ティアフォー(593A)のIPO(新規上場)に関する有価証券届出書に基づき、一次情報から読み取れる需給、事業、収益、および市場での評価について分析を行います。本記事は届出書提出時点の想定発行価格1,015円を前提とし、公開されたデータに基づき構成しています。
需給の全体像
ティアフォー(593A)のIPOは、国内募集8,828,900株、海外募集8,620,700株、国内売出3,968,400株、OA売出3,212,700株で構成されています。想定価格1,015円ベースの吸収金額は、国内分で162.5億円、グローバルでは250.0億円となり、東証グロース上場案件としては大型です。
公募株数が多く、調達資金が会社に入る点は評価できます。一方で、国内売出しにはジャフコSV5共有投資事業有限責任組合、UTEC 4号投資事業有限責任組合、SMBC信託銀行、ジャフコSV5スター投資事業有限責任組合、ソニーグループなどが含まれており、出口案件としての側面もあります。VC等の保有株式は7,082,500株で、発行済株式総数の15.4%です。
ロックアップは180日が中心ですが、ジョイント・グローバル・コーディネーターの裁量で解除できる内容です。需給面では、海外募集を含むことで機関投資家需要を取り込みやすい一方、初値形成では公開規模の重さが上値を抑える要因になります。
事業の見え方
ティアフォー(593A)は「自動運転の民主化」を掲げ、オープンソース型自動運転ソフトウェア「Autoware」を基盤に事業を展開しています。事業はMobility Service、Development Service、Solution Serviceの3つに分かれます。
Mobility Serviceでは、自動運転システムを架装した車両を地方自治体や交通事業者などに提供します。Development Serviceでは、自動車OEMや特殊用途車両メーカー向けに、自動運転システムの量産化開発を支援します。Solution Serviceでは、技術導入支援、ライセンス、ハードウェア販売、コンサルティングなどを提供します。
2025年9月期の売上構成は、Mobility Serviceが2,267百万円、Development Serviceが1,330百万円、Solution Serviceが2,812百万円です。現時点では実証実験や導入支援、政府関連案件の比率が高く、将来的には量産フェーズでのライセンスやロイヤルティ収入への移行が重要になります。
収益面
ティアフォー(593A)の2025年9月期の連結売上高は6,410百万円で、前期の3,871百万円から大きく増加しています。一方で、経常損失は5,504百万円、親会社株主に帰属する当期純損失は4,799百万円となっており、黒字化には至っていません。
2026年3月中間期は売上高4,369百万円、経常損失2,385百万円、親会社株主に帰属する中間純損失2,470百万円です。売上は拡大していますが、研究開発費や人員増加による先行投資負担が大きい状況です。
資金使途は、AI技術や自動運転専用半導体に関する研究開発費8,700百万円、量産・事業拡張費7,200百万円、組織拡張費3,403百万円です。調達資金の使途は事業内容と整合していますが、短期的には利益よりも開発投資が優先される局面と見ます。
評価ポイント
ティアフォー(593A)の評価できる点は、自動運転という事業テーマ、レベル4認可取得実績、全国での実証・実装実績、自動車OEMや大手企業との関係性です。自動運転バス、特殊用途車両、工場内搬送など、用途が複数ある点も事業展開の幅につながります。
一方で、注意点は赤字継続と大型需給です。自動運転市場はまだ黎明期であり、量産化や継続収益化までには時間を要する可能性があります。また、主要顧客や官公庁案件への依存、事故・法規制・技術革新への対応もリスクとして見ておく必要があります。
初値予想
ティアフォー(593A)は、自動運転関連のディープテック企業として事業テーマは明確です。売上成長も確認できますが、現時点では大幅赤字が続いており、IPO時点の評価は将来性をどこまで織り込むかに左右されます。
需給面では、国内分だけでも162.5億円、グローバルでは250.0億円の大型案件であり、東証グロースとしては軽さを評価するタイプではありません。海外募集があるため機関投資家需要は一定程度見込めますが、初値で大きく上振れするには、仮条件や海外需要の強さが重要になります。
ティアフォー(593A)の初値評価は中立、ランクはD級を中心に見ます。想定発行価格1,015円を基準とした初値予想は、1,000円~1,300円程度とします。需給は重いものの、事業テーマと成長余地が下支えし、地合いが極端に悪化しなければ小幅なプラス圏は狙える水準と考えます。
参加スタンスは「参加を検討できる水準」です。ただし、赤字継続と公開規模の大きさを考えると、強気一辺倒では見にくいIPOです。
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ティアフォー(593A)のIPO初値予想:第1弾
1,000円~1,300円
仮条件価格
1,015円~1,085円
(上限突破なし)
公開規模:250.0億円~267.2億円
ティアフォー(593A)のIPO初値予想:第2弾
1,050円~1,250円
仮条件決定後のAI診断
ティアフォー(593A)の仮条件は1,015円~1,085円。想定価格1,015円に対して上限が約6.9%上振れしており、仮条件の評価はやや強気。ただし、強気といっても小型成長株のような需給評価ではなく、赤字・大型・評価難のリスクを織り込んだうえで、価格を少し上に出せたという見方になる。
仮条件上限1,085円ベースの吸収金額は、国内募集8,828,900株、国内売出3,968,400株、OA3,212,700株を合わせた国内分で173.7億円(OA含む)。海外募集8,620,700株まで含めたグローバルでは267.2億円規模となる。東証グロース案件としては重く、初値で大きく跳ねる需給ではない。公募株は国内8,828,900株、海外8,620,700株と多く、会社に資金が入る点は前向き。一方で、国内売出しにはジャフコ系ファンド、UTEC、SMBC信託銀行、ソニーグループなどが含まれており、売出主体を見ると出口性も残る。
資本政策面では、公募比率が高いことは評価できる。調達資金は研究開発費、量産・事業拡張費、組織拡張費に充当される予定で、自動運転技術の高度化や量産体制づくりと整合している。ただし、ここは「成長投資=短期利益の圧迫」として見る必要がある。実際、売上は伸びている一方で赤字は続いており、黒字化までには時間を要する可能性がある。
事業面では、自動運転ソフトウェア「Autoware」を基盤に、モビリティサービス、デベロップメントサービス、ソリューションサービスを展開している。自動運転は高齢化、運転手不足、地方交通の維持といった社会課題に直結するテーマであり、中期的な成長余地は大きい。一方で、短期のIPO評価では、実証・導入支援から本格量産・継続収益へどれだけ移行できるかがまだ見えにくい。人的依存や高度人材の確保も供給制約リスクとして見ておきたい。
今回のポイントは、割安感をそのまま好材料と見るのではなく、リスクの反映として評価すること。上場前の高い評価から仮条件水準が下がっているなら、それは投資家にとって参加しやすくなった半面、自動運転事業の不確実性、赤字継続、大型需給を織り込んだ価格とも言える。国内投資家から関心表明が出ている点は下支え材料だが、法的拘束力のある親引けではないため、過度に強い材料とは見ない方がよい。
短期評価では、仮条件上振れ、国策テーマ、機関投資家の関心表明が支えになる。中期評価では、量産化、OEMとの案件進捗、継続収益化、赤字縮小が確認できるかが重要になる。IPO地合いが良ければ公開価格を上回る展開は十分考えられるが、グロース大型で赤字という条件を考えると、初値の上値は限定的に見たい。
ティアフォー(593A)の初値予想は、公開価格が仮条件上限の1,085円で決まる前提で、1,050円~1,250円程度。上振れ要因は、自動運転分野への資金流入期待、仮条件が想定価格を上回った点、一定の機関投資家需要が見えている点。一方、下振れ要因は、グローバルで267.2億円規模となる公開規模、赤字が続く収益構造、既存株主の売出しを含む点。参加スタンスは「参加を検討できる水準」。ただし、小型IPOのような需給妙味はなく、公開価格近辺での初値形成も想定しておきたい案件。
公開価格
1,085円
(上限決定)
引受価格:1,009.05円
公開規模:267.2億円(国内:146.9億円)
<国内海外販売数>
国内公募株式数:8,828,900株 → 6,365,900株
海外公募株式数:8,620,700株 → 11,083,700株
総株数(24,630,700株)に対する海外販売配分率:45.0%
<当該ブックビルディングの特徴>
①申告された総需要株式数が、公開株式数を十分に上回る状況であったこと。
②申告された総需要件数が多数にわたっていたこと。
③申告された需要の価格毎の分布状況は、仮条件の上限価格に集中していたこと。
IPO抽選結果
当選
IPO主幹事の三菱UFJモルガン・スタンレー証券とSMBC日興証券、そして平幹事のマネックス証券でそれぞれ当選を頂くことができました。

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ティアフォー(593A)のIPO初値予想:第3弾
公開価格決定後に追記します。
直前初値予想
上場日前日に追記します。
上場日の気配運用
上場日前日に追記します。
ティアフォー(593A)のIPO初値結果
初値形成後に追記します。
