ビーエイブル(604A)のIPO(新規上場)が承認されました。上場日は7月29日(水)、上場市場は東証スタンダード、主幹事はみずほ証券です。当記事では、初値予想をはじめ、仮条件、公開価格、抽選結果、初値結果まで、判明した情報を上場日まで随時追記していきます。

ビーエイブル(604A)のIPO判断ポイント

<注目点>
原子力発電所の廃炉工事と再生可能エネルギー事業を手掛ける社会インフラ色の強い企業です。
<初値の見え方>
東証スタンダード上場で吸収金額は軽くなく、短期資金が一気に入りやすいタイプではありません。
<参加判断の軸>
黒字実績とテーマ性を評価しつつ、売出しや事業リスクをどこまで許容するかが判断材料になります。

ビーエイブル(604A)のIPO基本情報

ビーエイブル(604A)IPO初値予想

IPO基本情報
上場市場 東証スタンダード
証券コード 604A
会社名 ビーエイブル
設立年月日 1991年3月14日
業種 建設業
事業の内容 原子力発電所の建設・保守・廃炉工事、再生可能エネルギー事業の開発・運営(オペレーション&メンテナンス)、健康事業、料飲事業
公募株数 2,577,500株(自己株式の処分)
売出株数 700,000株
OA売出 491,600株
海外募集 なし
IPO承認日 6月25日(木)
上場日 7月29日(水)
仮条件決定日 7月9日(木)
BB期間 7月13日(月)~7月17日(金)
公開価格決定日 7月21日(火)
購入申込期間 7月22日(水)~7月27日(月)
上場時発行済株式数 10,175,000株
時価総額 67.1億円
吸収金額 24.8億円
想定価格 660円
IPO幹事証券・配分数
幹事証券名 配分数 配分割合
みずほ証券(主幹事 26,875枚 82.0%
大和証券 2,622枚 8.0%
野村證券 2,622枚 8.0%
SBI証券 328枚 1.0%
マネックス証券 328枚 1.0%
大和コネクト証券(委託 ?枚 ?%


IPO一次情報

ビーエイブル(604A)のIPO(新規上場)に関する有価証券届出書に基づき、一次情報から読み取れる需給、事業、収益、および市場での評価について分析を行います。本記事は届出書提出時点の想定発行価格660円を前提とし、公開されたデータに基づき構成しています。

需給の全体像

ビーエイブル(604A)の公開株数は、公募2,577,500株、売出700,000株、OA491,600株で、合計3,769,100株です。想定価格660円ベースの吸収金額は24.8億円となり、東証スタンダード市場のIPOとしては軽量とは言いにくい規模です。

公募は新株発行ではなく自己株式の処分であり、発行済株式数は10,175,000株、想定時価総額は67.1億円です。売出株放出元はエイブル興産株式会社で、上場時の一定の出口性はありますが、公募比率も高く、会社側に資金が入る構成です。

ロックアップは、エイブル興産、佐藤順英氏、ビーエイブル従業員持株会、大東銀行に対して上場日後180日目まで設定されています。主要株主にはロックアップがかかっている一方、主幹事の裁量で解除可能な条項はあります。VC色は一次情報上では確認できず、ベンチャーキャピタルの出口案件という見方は強くありません。

事業の見え方

ビーエイブル(604A)は、福島第一原子力発電所の廃炉作業を中心とした工事事業、再生可能エネルギー事業、介護・料飲などのその他事業を展開しています。主力は工事事業で、原子力プラントの保守、減容処理設備、遠隔操作ロボットを活用した廃炉作業、配管工事、鉄骨工事などを手掛けています。

特徴は、福島第一原子力発電所の事故収束対応から廃炉作業まで継続して関わってきた点です。遠隔操作ロボットによる排気筒解体工事の実績もあり、一般的な建設業というより、原子力・発電所関連の専門工事会社として見る方が実態に近いです。

再生可能エネルギー事業では、太陽光発電、木質バイオマス発電所の運転・保守、風力発電所メンテナンス、電力小売などに取り組んでいます。原子力と再エネを両方扱うため、エネルギー政策との関係が深い会社です。ただし、東京電力ホールディングス及びそのグループへの依存度が高い点は、事業構造上の重要な注意点になります。

収益面

ビーエイブル(604A)の2025年7月期の売上高は8,984,171千円、経常利益は656,824千円、当期純利益は475,639千円です。売上高は2021年7月期の5,557,974千円から増加基調にありますが、経常利益は2023年7月期の1,132,764千円をピークに、2024年7月期767,217千円、2025年7月期656,824千円と減少しています。

黒字を継続している点は安心材料です。ただし、利益は右肩上がりではなく、売上拡大に対して利益水準がやや伸び悩んでいる点は確認しておきたいところです。2026年1月中間期は売上高4,727,766千円、営業利益605,802千円となっており、直近中間期では利益面の進捗が見られます。

資金使途は、beABLE研究開発センターの設備投資に599,000千円、富津工場の設備投資に713,000千円、借入金返済に541,557千円を充当する予定です。研究開発や工場設備への投資は事業拡大に沿った内容ですが、借入金返済も含まれるため、成長投資一色ではありません。

評価ポイント

ビーエイブル(604A)のプラス材料は、原子力発電所の廃炉工事という長期性のある事業領域を持ち、黒字実績があることです。再生可能エネルギーや電力インフラ関連の要素もあり、事業テーマは明確です。想定価格660円は値ごろ感があり、個人投資家が参加しやすい価格帯です。

一方で、吸収金額24.8億円は需給面で軽くありません。東証スタンダード上場で、急成長型のグロースIPOとは見られにくい点もあります。また、東京電力ホールディングス及び同社グループへの取引依存、エネルギー政策の変更、廃炉計画の変更、再エネ開発の投資回収リスクなど、事業リスクは比較的はっきりしています。

初値予想

ビーエイブル(604A)の初値評価は、想定発行価格660円を基準に「中立」と見ます。評価区分としてはD級、初値は700円~900円程度を想定します。

需給面では吸収金額が24.8億円あり、東証スタンダード市場としては上値を大きく追いやすい規模ではありません。事業面では、廃炉工事、原子力発電所の保守、再生可能エネルギー関連という社会インフラ性があり、一定の評価材料になります。地合い面では、値ごろ感のある黒字IPOとして買いが入る余地はありますが、成長株として強く買われるには利益成長の見え方がやや慎重です。

以上から、初値は想定価格をやや上回る展開を基本に見ます。ただし、地合いが弱い場合やスタンダード市場の中型案件に資金が向きにくい場合は、公開価格近辺での発進も想定しておきたいです。

現時点での参加スタンスは「参加を検討できる水準」です。積極参加寄りとまでは見ませんが、黒字実績、値ごろ感、エネルギー関連の事業内容を評価し、仮条件が大きく強気化しすぎなければ参加余地はあると考えます。

📢 【期間限定】公開から72時間以内の最新情報

※投稿から72時間経過すると閲覧制限がかかる場合があります。

ビーエイブル(604A)のIPO初値予想:第1弾

800円~1,000円

仮条件価格

660円~700円
(上限突破なし)

公開規模:24.8億円~26.3億円

ビーエイブル(604A)のIPO初値予想:第2弾

800円~850円

仮条件決定後のAI診断

ビーエイブル(604A)の仮条件は660円~700円となり、想定価格660円に対して上限を700円へ引き上げた。評価はやや強気。大きな上振れではないが、想定価格を下限に置いた点から、主幹事側の需要見通しは一定程度織り込まれている。公開株数は公募2,577,500株、売出700,000株、OA491,600株で、仮条件上限700円ベースの吸収金額は26.3億円(OA含む)となる。

需給は軽くない。スタンダード市場で26億円台の案件となるため、短期資金だけで一気に上を取りに行くにはやや重さがある。ただし、売出しは700,000株にとどまり、公募は自己株式処分による2,577,500株が中心。既存株主の換金色だけが前面に出る案件ではなく、beABLE研究開発センター富津工場借入金返済に資金を充てる設計になっている。 資本政策としては、成長投資と財務改善を合わせた上場と見てよい。

親引けはクラフティアに上限151,500株、ビーエイブル従業員持株会に上限80,000株が予定されている。 これを仮条件上限で単純に控除すると、実質的な市場放出分はやや軽くなる。加えて、主要株主には180日間のロックアップがかかり、親引け先にも同期間の譲渡制限が予定されている。 上場直後の需給には一定の配慮がある。

事業面では、福島第一原子力発電所の廃炉工事、原子力発電所の保守・建設関連、再生可能エネルギー事業が柱となる。短期的には「廃炉」「原発再稼働」「電力インフラ」というテーマ性が評価材料になる。一方で、事業構造は東京電力グループ向けの依存が大きく、原子力政策、廃炉工程、発注動向の影響を受けやすい。ここは成長テーマであると同時に、顧客・政策依存リスクとして見ておく必要がある。

ただ、割安感は単純なプラス材料ではなく、リスクの反映でもある。スタンダード市場、地方企業、建設業、原発関連という組み合わせは、成長株として広く買われるタイプではない。そのためPERやPBR面で割安に見えても、初値で一気に適正水準まで買われるとは限らない。逆に、ネガティブ材料である成熟業種イメージは、黒字・配当・インフラ需要を重視する投資家には評価余地がある。

短期評価では、仮条件の上振れ、値ごろ感、ロックアップ、親引けによる需給調整が支えになる。中期評価では、廃炉工事の継続性、原発再稼働関連の保守需要、再エネ関連の収益貢献をどこまで業績に落とし込めるかが焦点になる。IPO地合いが強ければ公開価格を上回る初値は十分狙えるが、ビーエイブル(604A)との同日上場やスタンダード中型案件への資金配分を考えると、上値余地は限定的に見たい。

初値予想は公開価格が仮条件上限700円で決まる前提で、800円~850円程度と見る。上限要因は、仮条件のやや強気設定、黒字基調、原子力・電力インフラ関連のテーマ性、親引けとロックアップによる需給面の支え。下限要因は、OA含む26.3億円の公開規模、スタンダード市場、成長株としての派手さの乏しさ、政策・大口顧客依存リスク。参加スタンスは「参加を検討できる水準」。強い初値高騰狙いではなく、割安感と安定感を見て参加する案件と考える。

ℹ️これより下の情報は、判明次第追記いたします。

公開価格

公開価格決定後に追記します。

IPO抽選結果

抽選結果発表後に追記します。

ビーエイブル(604A)のIPO初値予想:第3弾

公開価格決定後に追記します。

直前初値予想

上場日前日に追記します。

上場日の気配運用

上場日前日に追記します。

ビーエイブル(604A)のIPO初値結果

初値形成後に追記します。