日通システム(4013)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(2,880円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、いつものように個人的な私見も含めてIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)配分数などを考察してみたいと思います。

日通システム(4013)の上場日は10月13日(火)単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事は個人的には比較的相性の良い野村證券となっております。

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尚、この日通システム(4013)のIPO申し込み期間は9月25日(金)~10月1日(木)ですので、IPO申し込みを考えている方はお忘れなきようご注意下さい。嬉しいことに他のIPO申し込みとはほぼ被っていません。

日通システム(4013)のIPO(新規上場)初値予想

日通システム(4013)のIPO(新規上場)初値予想

日通システム(4013)のIPO想定価格は2,880円となっているため、現時点では公募価格の1.1倍~1.4倍程度の初値形成になるのではないかと弱めの第一弾初値予想となっており、個人的な評価についても弱めD級評価に設定させて頂いております。

この日通システム(4013)のIPO仮条件は明日9月23日(水)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の下部に追記致します。

日通システム(4013)の事業内容は統合HRM(人材マネジメント)ソリューションの開発・販売・サポートまでの一貫したソリューションサービスの提供ということで、ザックリ勤怠管理システム系事業となることから競合も多く特に新規性もなく、これといって人気化する業態ではありません。

この日通システム(4013)の詳細な事業内容などについてお知りになりたい方はお手数ですが、下記のIPO新規上場発表時の記事をご覧下さい。

日通システム(4013)の公開規模はIPO想定価格ベース(2,880円)で82.8億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感を感じるサイズとなります。需給面での不安がありますね。

IPO株は売り出し株無しの公募株のみとなりますが25,000枚ほどあるため、印象は良いものの希少性はありません。会社自体も設立からおよそ40年となり、社会的信頼度は高いものの、今さら上場感も否めません。

ちなみに上記日通システム(4013)のIPO新規上場承認記事でも書いておりますが、総合物流大手の日本通運株式会社(通称:日通)とは何も関係性はありません。

事業内容は政府が掲げる「働き方改革」などで注目度の上がっている勤怠管理システム系事業とはなりますが、上述の通りすでに競合他社も多く、これといって抜きん出ている点はありません。IPO市場では人気化しやすいクラウド関連となり、クラウドサービスを提供しているとは言うものの、この業態で逆にクラウド化していない方を探す方が難しいかもしれませんね。

ただ表現が悪いかもしれませんが、痩せても枯れても事業内容は「クラウド関連」で、さらにこじつけるなら「テレワーク関連」と時流に乗せた見方をすることもできます。業種は「情報・通信業」と一応は人気セクター。それでもやはり東証マザーズ上場で吸収金額82.8億円はかなりの重量感を感じてしまいますけどね。

そして日通システム(4013)の上場日となる10月13日(火)の直前IPOは地雷(?)銘柄が2社続きます。その2社の初値及び初値形成後の値動きによっては完全にIPO市場が冷やされる可能性もあるかもしれません。

結局のところIPOは地合い次第という点を加味するとやはり地雷(?)銘柄2社となるダイレクトマーケティングミックス(7354)キオクシアホールディングス(6600)の初値次第といったところでしょうか。

よって現時点での管理人の個人的なこの日通システム(4013)のIPO参加スタンスは引き続き中立とし、IPO申し込み期間中のIPO地合いや大手初値予想会社のさらなる見解などを見ながら、ひとまず前受け金不要ということからIPO主幹事の野村證券とIPOチャレンジポイント狙いでのSBI証券からのみの参加予定とさせて頂いておきます。

事業内容はまるで違いますが規模的には9月25日(金)に上場するI-ne(4933)の吸収金額が71.1億円と比較的近いです。日通システム(4013)のIPO申し込み期間が9月25日(金)~10月1日(木)となることから、このI-ne(4933)の初値結果を見てから決めるという手もありかもしれませんね。

日通システム(4013)のIPO(新規上場)幹事配分数

そして推定となりますがこの日通システム(4013)のIPO株(公募株)25,000枚IPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。

証券会社IPO株配分数配分割合
野村證券主幹事22,750枚91.0%
みずほ証券500枚2.0%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券500枚2.0%
東海東京証券250枚1.0%
SBI証券250枚1.0%
岩井コスモ証券250枚1.0%
エース証券250枚1.0%
豊証券250枚1.0%
auカブコム証券委託幹事?枚?%

上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が3,750枚あります。

上記の通りIPO株の割り当て数はIPO主幹事の野村證券が91.0%と圧倒的なシェアを持っています。平幹事に至っては数十枚レベルとなるため、全力で申し込んだとしても平幹事でのIPO当選は厳しいかもしれませんね。

また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券はIPO当選後のキャンセルはペナルティが課せられるため、申し込まれる方は十分ご注意下さい。IPO当選した際は購入するという決意がある場合のみの参加をオススメ致します。

<追記>
日通システム(4013)のIPO仮条件が決まりました。

IPO想定価格:2,880円
IPO仮条件:2,880円~3,000円

IPO想定価格が最下限となる強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は82.8億円~86.2億円となりました。

<追記>
日通システム(4013)の第二弾初値予想が発表されたようです。

3,500円~4,000円

IPO仮条件は強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾はIPO初値予想第一弾よりも下限のみ上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスは一部証券会社からのみ申し込みとさせて頂きます。

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