PHCホールディングス(6523)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。ようやく10月2社目の登場です。今のようなIPO地合いでは先行き不透明なので、これぐらいのスローペースがちょうど良いです。などと言っているとドサッと来たりするんですよね^^;
PHCホールディングス(6523)の上場日は10月14日(木)で今のところは単独上場、上場市場は最上位クラスとなる東証一部市場への直接上場で、IPO主幹事はSMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、野村證券、みずほ証券、BofA証券、ゴールドマン・サックス証券、JPモルガン証券の7社共同主幹事となっております。大手5大証券会社のうち4社は入っていますが、なぜか残る1社大和証券だけは仲間外れとなっています。
グローバルオファリングとはいえ、IPO主幹事7社は初めて見たかもしれません。よく見ると平幹事より多いですね^^;
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PHCホールディングス(6523)のIPO(新規上場)情報
設立:2013年8月13日
業種:電気機器
事業の内容:各種ヘルスケア機器・サービスの開発・製造・販売
上場市場 | 東証一部 |
コード | 6523 |
名称 | PHCホールディングス |
公募株数 | 5,807,500株 (国内募集:2,613,300株) (海外募集:3,194,200株) |
売出し株数 | 40,652,900株 (国内売出:18,293,700株) (海外売出:22,359,200株) |
オーバーアロットメント | 6,969,000株 (国内:3,136,000株) (海外:3,833,000株) |
IPO主幹事証券 | SMBC日興証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 野村證券 みずほ証券 BofA証券 ゴールドマン・サックス証券 JPモルガン証券 |
IPO引受幹事証券 | SBI証券 楽天証券(100%完全抽選) マネックス証券(100%完全抽選) auカブコム証券(委託幹事) 岡三オンライン証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 9月7日(火) |
上場日 | 10月14日(木) |
仮条件決定日 | 9月28日(火) |
ブック・ビルディング期間 | 9月29日(水)~10月5日(火) |
公開価格決定日 | 10月6日(水) |
IPO申し込み期間 | 10月7日(木)~10月12日(火) |
時価総額 | 4,520.3億円 |
吸収金額 | 1,976.8億円 |
想定価格 | 3,700円(370,000円必要) |
公募株5,807,500株については国内海外で販売される予定となっており、国内募集株式数2,613,300株及び海外募集株式数3,194,200株を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は公開価格決定日2021年10月6日(水)に決定される予定となっております。
売出し株40,652,900株については国内海外で販売される予定となっており、国内売出株式数18,293,700株及び海外売出株式数22,359,200株を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は公開価格決定日2021年10月6日(水)に決定される予定となっております。
オーバーアロットメントによる売出し株6,969,000株についても国内3,136,000株及び海外3,833,000株を上限として行われる場合があります。
そして上記をご覧の通りこのPHCホールディングス(6523)のIPO共同主幹事の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っているため、グループ会社となるauカブコム証券のIPO幹事入りもほぼ確定でしょうか。しかも今回は三菱UFJモルガン・スタンレー証券がIPO主幹事となっていることからいつもより引き受け株数は多くなりそうですね。
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PHCホールディングス(6523)のIPO(新規上場)事業内容等
PHCホールディングス(6523)はグループ会社で、持株会社であるPHCホールディングス株式会社、主要子会社のPHC株式会社及びAscensia Diabetes Care Holdings AG、Epredia Holdings Ltd.、株式会社LSIメディエンス他関連会社を含め、国内16法人、海外75法人にて構成されています。
事業内容は血糖自己測定システム(測定器及びセンサ)及びPoint of Care Testing(臨床現場即時検査)製品等の体外診断機器並びに電気式医薬品注入器(インジェクタ)の開発、製造及び販売を行う「糖尿病マネジメントドメイン」、医科医事システム・電子カルテ等医療IT製品の開発販売や臨床検査事業を展開する「ヘルスケアソリューションドメイン」及び研究・医療支援機器、病理診断機器等の開発製造販売を行う「診断・ライフサイエンスドメイン」の3つの事業ドメインにより構成されています。
3つのドメインの事業を行うPHCホールディングスグループの経営方針策定・経営管理の機能を担っており、各ドメインの事業内容及び関係会社各社の位置付けは以下の通りとなっています。
糖尿病マネジメントドメインは特許権を有するバイオセンシング技術、自社設計の製造ラインによって効率化・合理化された生産技術に加え販売相手先の特性に応じたマーケティングを通し、高精度で簡便な検査・分析機器の開発・製造・販売を行っております。
医療情報システム分野のIT製品を開発販売し、地域医療情報の連携や医療情報の活用による医療の質の向上を目指しており、2019年8月に三菱ケミカルホールディングスグループより臨床検査事業分野の大手であるLSIMを買収することで臨床検査領域への事業拡大、ヘルスケアソリューションドメインの事業強化を図っております。
再生医療分野をはじめとするライフサイエンスの大学や研究機関で必要とされる機器、創薬・研究領域での細菌・細胞の培養やクリーンな環境を維持するために必要な機器、医療・介護現場の調剤やフードソリューション機器等の開発・製造・販売を行っております。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
差引手取概算額9,016百万円については、海外募集における差引手取概算額11,025百万円と併せて、設備投資資金として10,613百万円(2022年3月期:3,903百万円、2023年3月期:3,308百万円、2024年3月期3,402百万円)、残額は金融機関に対する長期借入金の返済に充当する予定です。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(PHCホールディングスのIPO目論見書より一部抜粋)
PHCホールディングス(6523)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
PHCホールディングス(6523)の市場からの吸収金額はIPO想定価格3,700円としてオーバーアロットメント含め1,976.8億円と規模的に東証一部市場への直接上場としても超大型サイズとなります。IPO株数も公募株及び売り出し株合わせて464,604枚と多くありますが、グローバルオファリングとなり、国内209,070枚、海外255,534枚と半数以上が海外投資家へ販売される予定となっております。
毎年恒例の秋のドデカ案件の登場です。
事業内容は上述の通り、医療機器、ヘルスケアソリューション、ライフサイエンスの3事業で開発・製造・販売のサービスを行っており、沿革を見ると2013年8月にPHCホールディングスグループの主要子会社であるパナソニックヘルスケア株式会社(現:PHC株式会社)をパナソニック株式会社から買収するためにKKR PHC Investment L.P.の出資受入れ会社としてオリオンインベストメント株式会社の商号で設立した経営管理を行う持株会社となります。
旧パナソニックヘルスケア株式会社(現:PHC株式会社)が母体となる会社というだけでどこかしら響きが良いですね。赤外線電気コタツの起源でもあるようです。
正直もうPHCホールディングス(6523)のような規模になると事業内容や株主構成はどうでもよく、企業が行うロードショー(ディスクロージャー)などを含め、IPO幹事団(シンジケート)が上手に立ち回れるかどうかが焦点でしょうか。当然のことながら初値は個人投資家だけではまったくもって歯が立たず、機関投資家及び海外投資家の参戦が必須となるため、これら大口の動向次第となります。
そういう意味ではまずは仮条件設定がどのような設定になるかが第一関門となりそうですが、このIPO幹事団(シンジケート)であれば、よほど悪い事案が無い限り、ここは問題無くクリアして来そうですね。各証券会社のメンツもあるため、少なくとも公募割れするような価格設定にはならないかと考えられます。
公募割れも無い代わりに大きな上昇も見込みにくい、さらに地合いが悪くなれば上場中止という流れも普通にありそうです。こんな大型案件を管理人のようななんちゃって個人投資家が評価するのもおこがましいですが、一応IPOブログということで僭越ながら初値評価をさせて頂きますと、無難なところで公募価格同値付近での着地を狙ったD級評価とさせて頂きます。
とりあえず現時点での管理人の個人的なこのPHCホールディングス(6523)のIPO参加スタンスは中立で、まずは大手初値予想会社の見解を見てから決めたいと思います。それなりに評価が良ければ各証券会社からの申し込みで複数株取得を積極的に狙って行きたいと考えています。みんなが幸せになれる「お祭りIPO」になると良いですね。
<追記>
やはりauカブコム証券がこのPHCホールディングス(6523)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
PHCホールディングス(6523)のIPO取り扱い決定(auカブコム証券)
<追記>
岡三オンライン証券もこのPHCホールディングス(6523)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
PHCホールディングス(6523)のIPO取り扱い決定(岡三オンライン証券)
PHCホールディングス(6523)のIPO(新規上場)業績等
PHCホールディングス(6523)のIPO経営指標
PHCホールディングス(6523)IPO売上収益
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近年の業績が赤字幅が大変大きい割りに株価が高く上場日の初値が心配です。
こんばんは、鐘和内臓さん。
本日明日の初値予想記事を公開致しました。
https://ipoget.com/?p=97324
私も厳しいスタートになると思っていますが、IPOは地合い次第でどうにでも変化するので、フタを開けてみないとわからないですね。