ファイントゥデイホールディングス(289A)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(11月13日)はIPO新規上場承認発表が1社ありました。

IPO新規上場承認発表1社2024.11.13

ファイントゥデイホールディングス(289A)の上場日は2024年12月17日(金)で、黒田グループ(287A)2社同日上場、上場市場はIPO市場では最上位市場となる東証プライム市場への直接上場で、IPO主幹事は大和証券SMBC日興証券みずほ証券UBS証券4社共同主幹事となっております。

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11月14日(木)20時00分追記

11月14日(木)にリスキル(291A)が同日上場でIPO新規上場承認発表されたため、上場日12月17日(火)は3社同日上場(予定)となります。

ファイントゥデイホールディングス(289A)のIPO(新規上場)情報

設立:2021年1月19日
業種:化学
事業の内容:パーソナルケア(ヘアケア、フェイスケア、ボディケア等)製品の生産、販売、マーケティング

ファイントゥデイホールディングス(289A)IPO上場承認

上場市場東証プライム
コード289A
名称ファイントゥデイホールディングス
公募株数0株
売出し株数35,717,500株
(国内売出株式数:15,180,000株)
(海外売出株式数:20,537,500株)
オーバーアロットメント5,357,600株
IPO主幹事証券大和証券
SMBC日興証券
みずほ証券
UBS証券
IPO引受幹事証券SBI証券
楽天証券100%完全抽選
大和コネクト証券委託幹事決定
IPO発表日11月13日(水)
上場日12月17日(火)
仮条件決定日12月2日(月)
ブック・ビルディング期間12月2日(月)~12月6日(金)
売出価格決定日12月9日(月)
IPO申し込み期間12月10日(火)~12月13日(金)
上場時発行済株式総数102,050,000株
時価総額2,194.0億円
吸収金額883.1億円(国内:441.5億円)
想定価格2,150円(215,000円必要)

今回のIPO募集は正式なグローバルオファリングで、売出株35,717,500株については国内及び海外で販売される予定となっており、国内売出株式数15,180,000株及び海外売出株式数20,537,500株を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は需要状況等を勘案の上、売出価格決定日12月9日(月)に決定される予定となっております。

そしてこのファイントゥデイホールディングス(289A)のIPO主幹事の中には大和証券が入っているため、グループ会社となる大和コネクト証券IPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高く、IPO主幹事からの委託となるため、引き受け株数も多くなることが予想されます。

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ファイントゥデイホールディングス(289A)のIPO(新規上場)事業内容等

ファイントゥデイホールディングス(289A)は純粋持株会社である株式会社ファイントゥデイホールディングス、主要子会社の株式会社ファイントゥデイ及びSHANGHAI FTS COSMETICS CO., LTD.ほか子会社を含め、国内3法人、海外11法人にて構成されており、パーソナルケア事業の単一セグメントで、日本地域、中国・香港地域、APAC(アジア太平洋)地域の計11か国/地域において、主にヘアケア、スキンケア、ボディケアの3分野で多くの生活者から支持されるパーソナルケア製品を国内外で生産及び販売しています。

ファイントゥデイホールディングス(289A)IPO展開地域

各地域で強固なプレゼンスを持つブランドを展開するとともに、自前の生産拠点として、国内では埼玉県久喜市(株式会社ファイントゥデイインダストリーズ)、海外ではベトナム(SHISEIDO VIETNAM INC.)に工場を保有しています。また、自前の研究開発施設も保有しており、研究開発から生産、マーケティング、販売に至るまで一気通貫のビジネスシステムを確立し、変化の激しいアジアのパーソナルケア市場において、機動的な製品の開発・供給を加速させています。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

ファイントゥデイホールディングス(289A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

ファイントゥデイホールディングス(289A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,150円としてオーバーアロットメント含め883.1億円と規模的に東証プライム市場への直接上場となりますが、大型サイズとなり荷もたれ感のある水準となります。

IPO募集株数は公募株無しの売出株(OA含む)のみで41,075,100株と多めにありますが、今回のIPO募集は正式なグローバルオファリングとなるため、海外募集分(20,537,500株)を除いた国内の募集分はOA含め20,537,600株となる予定です。

上述の通りファイントゥデイホールディングス(289A)の事業内容はパーソナルケア(ヘアケア、フェイスケア、ボディケア等)製品の生産、販売、マーケティングということで、日本及びベトナムの製造施設を含め、日本及びアジアに様々な拠点を有し、主にヘアケア、スキンケア、ボディケアなどのパーソナルケア製品の生産及び販売を行っています。

ファイントゥデイホールディングス(289A)IPOパーソナルケア製品ブランド

ファイントゥデイホールディングス(289A)の今回のIPO(新規上場)に際する募集株の内訳は公募株無しの売出株のみでOA含め41,075,100株、売出株の放出人はすべて筆頭株主であるファンド(Oriental Beauty Holding (HK) Limited)となるため、またしてもファンドの出口(イグジット)色の強い案件となります。

取扱い商品の中に見たことのある商品がいくつかあると思いましたが、どうやら東証プライム市場上場の資生堂(4911)が同社グループの前身となる会社(資生堂商事株式会社)の親会社で1959年の創業当初からパーソナルケア事業を営んでいたようです。現在は資生堂(4911)との資本関係はありません。

上記のことから知名度の高い人気ブランドの取り扱い商品が多数あり、新株予約権者含む既存株主には解除価格無しで180日間のロックアップも掛かっているため、上場時の余計な売り圧力もなく需給は良好と言えそうです。ただ、大型のファンド出口(イグジット)案件で、上場日も12月17日(金)で大型(89.4億円)スタンダード上場の黒田グループ(287A)2社同日上場となる点は今のIPO地合いでは不安を感じてしまいます。

上場市場は最上位市場となる東証プライム市場ですが、すでに「東証プライム市場銘柄に公募割れ無し」のアノマリー10月25日(金)上場のリガク・ホールディングス(268A)で崩されているため、プライム銘柄となることからの安心感はありません。ひとまずの初値評価はこれまたD級評価といったところになるでしょうか。

とりあえず現時点の管理人の個人的なこのファイントゥデイホールディングス(289A)のIPO参加スタンスは中立とさせて頂き、今後の仮条件設定や大口(機関投資家、海外投資家)の評価、そして大手初値予想会社の見解などを見てから本格的に決めたいと思います。

ファイントゥデイホールディングス(289A)のIPO(新規上場)業績等

ファイントゥデイホールディングス(289A)のIPO経営指標(連結)
ファイントゥデイホールディングス(289A)IPO経営指標

ファイントゥデイホールディングス(289A)のIPO売上収益及び調整後営業利益
ファイントゥデイホールディングス(289A)IPO売上収益及び調整後営業利益

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