ガーデン(274A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(10月18日)はおよそ三週間ぶりにIPO新規上場承認発表が1社ありました。11月第一号IPOとなります。
IPO界隈は東京地下鉄(9023)東京メトロ一色となっていたので、もしかすると東京地下鉄(9023)東京メトロの上場日(10月23日)までは新規のIPO案件は出て来ないのかと思っていましたし、実のところ心のどこかでは落ち着くまで出て来なくても良いかとも思っていました^^;
ガーデン(274A)の上場日は2024年11月22日(金)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事は東海東京証券となっております。
ガーデン(274A)のIPO(新規上場)情報
設立:2015年12月1日
業種:小売業
事業の内容:M&Aを活用した「壱角家」や「山下本気うどん」などの飲食事業
上場市場 | 東証スタンダード |
コード | 274A |
名称 | ガーデン |
公募株数 | 1,600,000株 |
売出し株数 | 0株 |
オーバーアロットメント | 240,000株 |
IPO主幹事証券 | 東海東京証券 |
IPO引受幹事証券 | みずほ証券 大和証券 SBI証券 マネックス証券(100%完全抽選) 松井証券(前受け金不要) 岩井コスモ証券 あかつき証券 岡三証券 水戸証券 むさし証券 大和コネクト証券(委託幹事決定) 岡三オンライン(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 10月18日(金) |
上場日 | 11月22日(金) |
仮条件決定日 | 11月1日(金) |
ブック・ビルディング期間 | 11月6日(水)~11月12日(火) |
売出価格決定日 | 11月13日(水) |
IPO申し込み期間 | 11月14日(木)~11月19日(火) |
上場時発行済株式総数 | 6,600,000株 |
時価総額 | 204.6億円 |
吸収金額 | 57.0億円 |
想定価格 | 3,100円(310,000円必要) |
そしてこのガーデン(274A)のIPO幹事団(シンジケート)の中には大和証券と岡三証券が入っているため、グループ会社となる大和コネクト証券と岡三オンラインがそれぞれIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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ガーデン(274A)のIPO(新規上場)事業内容等
ガーデン(274A)は飲食事業の単一セグメントでM&Aを活用した飲食事業を展開しており、ラーメン事業、レストラン事業、ステーキ事業、寿司事業等の飲食店舗の運営、並びに保有するブランドに係るフランチャイズ事業及び不動産事業を行っています。
ラーメン事業は横浜家系ラーメン「壱角家」、博多豚骨ラーメン「一竜」、「だるまのめ」、背脂醤油とんこつ「てらッちょ。」で構成されており、幅広いラーメンジャンルをカバーしております。
レストラン事業はハワイアンフードを中心とした洋食を扱うハワイアンレストラン、「山下本気うどん」等、ラーメン事業と比較して顧客の滞在時間が長い業態で構成されております。
「鉄板王国」、「ステーキの王様」は焼きたてのステーキやハンバーグをリーズナブルな価格で提供しており、熱々の鉄板で好みの焼き加減に仕上げたステーキと厳選した十数種類のスパイスや果実を独自にブレンドしたオリジナルソースとともに提供しております。
「回転寿司プレミアム海王」は、お台場の大規模商業施設であるダイバーシティ東京プラザに店を構え、観光で訪れる国内外のお客様に対し、日本全国から厳選した新鮮で質の高い旬の食材を取り寄せ、握り寿司だけでなく創作寿司やおつまみなど豊富なメニューを提供しております。
国内では横浜家系ラーメン「壱角家」、「肉寿司」、「元祖博多中州屋台とんこつラーメン 一竜」、2023年3月からは「山下本気うどん」を加え、フランチャイズ本部を立ち上げ、フランチャイズ方式を用いて事業展開しており、海外ではアジア圏を中心に海外フランチャイズを展開しています。
店舗開発部において、店舗物件情報の早期取得を目的として不動産事業を行っており、一部不動産仲介、不動産転貸借を手掛けております。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額4,528,200千円については、第三者割当増資の手取概算額上限684,480千円と合わせた手取概算額合計上限5,212,680千円を、①設備資金、②運転資金、③借入金返済資金及び社債償還資金として充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等にて運用する予定であります。
(ガーデンのIPO目論見書より一部抜粋)
ガーデン(274A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ガーデン(274A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格3,100円としてオーバーアロットメント含め57.0億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。IPO募集株数は売出株無しの公募株のみでOA合わせて1,840,000株と比較的多めにあります。
上述の通りガーデン(274A)の事業内容はM&Aを活用した「壱角家」や「山下本気うどん」などの飲食事業ということで、創業以来、カラオケ事業をはじめ、飲食事業、不動産事業等のM&Aを繰り返し、民事再生案件含め12社以上の企業再生を実現することにより発展しています。
店舗展開の特徴は、特定の業態に偏らずに分散して出店することを基本としている点にあり、主にラーメン、うどん、丼を提供する比較的低価格帯の「日常食業態」、肉寿司に代表される居酒屋や、ハワイアンレストラン等の「機会食業態」を中心に、幅広いジャンルのブランドを展開しています。
ガーデン(274A)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株は無く、既存の上位株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力もありません。
飲食事業は最近のIPO市場では人気化しやすい業態で、中でもラーメン系になるとインバウンドの影響もあって拍車がかかる傾向があります。このガーデン(274A)も飲食全般で事業を行っていますが、ラーメン事業の売上比率が高いことからラーメン系として人気が高まる可能性があります。
業績も売上収益とも堅調に推移しており、IPO募集株の内訳も売出し株無しの公募株のみで既存株主の換金色もありません。現時点で株主優待制度の表記はありませんが、飲食関連ということで将来的な株主優待の新設期待はありそうです。
ただ、上場市場は地味な東証スタンダード市場で、公開規模はIPO想定価格(3,100円)ベースで57.0億円と需給面での不安は否めません。IPO主幹事も東海東京証券となることから、この規模になるとどうしても営業面での不安が残ってしまいます。
時期的に三週間ほどのIPO空白期間明けとスケジュール面は恵まれており、東京地下鉄(9023)東京メトロの上場をキッカケにIPO市場が活気付けば初値は堅調スタートとなる可能性はありそうですが、荷もたれ感のある準大手証券主幹事案件となると一応は要警戒でしょうか。ひとまずの初値評価はD級評価といったところになりそうです。
単価はそこそこの値ガサとなる上に、IPO主幹事の東海東京証券はIPO当選後のキャンセルには厳しく、最大1年6カ月間IPOに申し込んでも抽選対象外となるというとんでもないペナルティが課せられるため、安易な申し込みは危険です。
ひとまず管理人の個人的なこのガーデン(274A)のIPO参加スタンスは中立で、今後の仮条件設定や大手初値予想会社の見解などを見てから決めたいと思います。
ガーデン(274A)のIPO(新規上場)業績等
ガーデン(274A)のIPO経営指標
ガーデン(274A)のIPO売上高及び経常損益
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