Geolocation Technology(4018)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。久しぶりに東証IPO案件ではなく福証IPO案件と地方取引所上場案件となります。
Geolocation Technology(4018)の上場日は9月13日(月)で今のところは単独上場、上場市場は福岡証券取引所の新興市場となるQ-Board市場への上場で、IPO主幹事はこれまた久しぶり(数年に一度あるかないかのレベル)の登場となるエイチ・エス証券となっております。
8月から9月の短期間でフューチャーリンクネットワーク(9241)の岡三証券、メディア総研(9242)の東洋証券、そしてこのGeolocation Technology(4018)のエイチ・エス証券と非常に珍しい証券会社がIPO主幹事として登場しています。たまたまでしょうか。何かしら変革の時でしょうか。
Geolocation Technology(4018)のIPO(新規上場)情報
設立:2000年2月21日
業種:情報・通信業
事業の内容:IPアドレスデータベース「SURFPOINT」を基にした技術・サービスの提供等
上場市場 | 福証Q-Board |
コード | 4018 |
名称 | Geolocation Technology |
公募株数 | 100,000株 |
売出し株数 | 0株 |
オーバーアロットメント | 15,000株 |
IPO主幹事証券 | エイチ・エス証券 |
IPO引受幹事証券 | SBI証券 西日本シティTT証券 岡三証券 マネックス証券(100%完全抽選) 岡三オンライン証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 8月11日(水) |
上場日 | 9月13日(月) |
仮条件決定日 | 8月25日(水) |
ブック・ビルディング期間 | 8月27日(金)~9月2日(木) |
公開価格決定日 | 9月3日(金) |
IPO申し込み期間 | 9月6日(月)~9月9日(木) |
時価総額 | 14.1億円 |
吸収金額 | 2.3億円 |
想定価格 | 2,030円(203,000円必要) |
そして上記をご覧の通りこのGeolocation Technology(4018)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンライン証券のIPO委託幹事(裏幹事)入りも期待できそうです。
詳細や口座開設はコチラ ⇒ 岡三オンライン証券公式サイト
Geolocation Technology(4018)のIPO(新規上場)事業内容等
Geolocation Technology(4018)はインターネットユーザーの位置情報を活用した効果的なウェブマーケティングを実現するサービスや不正アクセスを防止するサービスの開発・提供を行っております。
IPアドレスを活用したデータベース「SURFPOINT」を構築し、その運営及び利用による各種サービスの提供を行う「IP Geolocation事業」と、IPアドレスの売買の仲介を行う「IPアドレス移転事業」の2つのセグメントを運営しております。
IPアドレスに、位置情報、組織属性、回線情報、気象情報等100種類以上のデータを組み合わせたGeolocation Technologyのデータベースである「SURFPOINT」を維持管理し、これをベースに顧客のサイト閲覧者の属性に合う各種サービスをSaaS又はAPIで提供しております。
法人や各種団体等が保有しているものの使用せず余っているIPアドレスを、必要とする企業等へ売却仲介を行うサービスを行っております。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
Geolocation Technology(4018)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
Geolocation Technology(4018)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,030円としてオーバーアロットメント含め2.3億円と規模的に東証市場であれば超小型サイズとなりますが、福証Q-Board市場への上場となることから、荷もたれ感が無い程度の小型サイズというレベルでしょうか。IPO株数は公募株のみで1,000枚しか無いためかなりの希少性があります。
上述の通りGeolocation Technology(4018)の事業内容はIPアドレスデータベース「SURFPOINT」を基にした技術・サービスの提供等と、IPO市場では人気の高いIT関連で、セクターは「情報・通信業」、かつサブスクリプションモデルのSaaS関連となることから、地方上場とはいえ投資妙味のある面白そうなIPO案件です。
このGeolocation Technology(4018)は昨年(2020年)12月にプロ向け市場となるTOKYO PRO Marketに上場しておりますが、2021年9月12日付でTOKYO PRO Marketを上場廃止となり、今回福証Q-Board市場へ鞍替えとなります。
TOKYO PRO Marketからの鞍替えはこれまでに2017年12月上場の歯愛メディカル(3540)がJASDAQスタンダード市場、2019年12月上場のglobal bridge HOLDINGS(6557)が東証マザーズ市場、2020年3月上場のニッソウ(1444)が名証セントレックス市場と3社の事例があるため、特に珍しさはありません。
ちなみに歯愛メディカル(3540)は公募価格3,300円に対して付いた初値は4,030円、global bridge HOLDINGS(6557)は公募価格2,690円に対して付いた初値は4,020円、ニッソウ(1444)は公募価格3,750円に対して付いた初値は2,800円(公募割れ)となっております。
ニッソウ(1444)はコロナショックの影響で大幅な公募割れになったというのもありますが、当時IPO主幹事を務めていた岡三証券が初値でのシンジケートカバーを入れなかったというウワサもあります。
Geolocation Technology(4018)のIPO目論見書の中にTOKYO PRO Marketに上場してからの売買高と株価の記載がありましたが、およそ7カ月の間ほとんど取引が無く、株価は高値安値ともに500円となっています。今回のIPO想定価格2,030円のほぼ1/4ですね。残念ながらもう売買できません。
Geolocation Technology(4018)の本社は静岡県にあるのに今回東京証券取引所ではなく、なぜわざわざ福岡証券取引所に上場するのかの意図はわかりませんが、少なくともTOKYO PRO Marketよりは流動性が上がるため、少しづつ段階を踏んでいるという戦略的なものでしょうか。
いずれにしてもSaaS系IT関連となることからIPO市場では人気業態、地方上場というところが読めない点ではありますが、パッと見の初値評価は少なくとも地方上場ということを差し引いてもB級評価と言えそうです。地合いによってはA級評価になる可能性もありそうな内容ではありますね。もちろん逆もしかりですが。
とりあえず管理人の個人的なこのGeolocation Technology(4018)のIPO参加スタンスは全力申し込みで行く方向で考えています。IPO株数が少なく、IPO主幹事がIPO申し込み時の前受け金が不要のエイチ・エス証券となることからIPOの申し込みは殺到することになり、IPO当選は狭き門となりそうですね。
<追記>
やはり岡三オンライン証券がこのGeolocation Technology(4018)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
Geolocation Technology(4018)のIPO取り扱い決定(岡三オンライン証券)
Geolocation Technology(4018)のIPO(新規上場)業績等
Geolocation Technology(4018)のIPO経営指標
Geolocation Technology(4018)のIPO売上高及び経常損益
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