キオクシアホールディングス(6600)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日IPO新規上場承認発表のあった3社のうちの最後の1社です。超大型で注目度ナンバー1のキオクシアホールディングス(6600)です。
残りの2社、アクシス(4012)とタスキ(2987)についてはすでに下記の別記事にてご紹介させて頂いております。
アクシス(4012)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日は同時に3社のIPO新規上場承認発表がありましので、1社づつ順番にご紹介させて頂きた …
タスキ(2987)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日IPO新規上場承認発表のあった3社のうちの1社です。 3社のうち1社アクシス(4012 …
キオクシアホールディングス(6600)の上場日は10月6日(火)で今のところは単独上場、上場市場は東証本則市場ですが一部になるか二部になるかはまだ未定(公募・売出し条件決定後に決定する予定)で、IPO主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券、野村證券及びゴールドマン・サックス証券、JPモルガン証券、SMBC日興証券、大和証券、みずほ証券の総勢7社の共同主幹事となっております。
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キオクシアホールディングス(6600)のIPO(新規上場)情報
設立:2019年3月1日
業種:電気機器
事業の内容:メモリ及びSSD等関連製品の開発・製造・販売事業等を営むグループ会社の経営戦略策定及び管理
上場市場 | 東証(所属未定) |
コード | 6600 |
名称 | キオクシアホールディングス |
公募株数 | 21,562,500株 |
売出し株数 | 66,068,900株 (国内:9,108,500株) (海外:56,960,400株) |
オーバーアロットメント | 7,886,900株 (国内:2,760,400株) (海外:5,126,500株) |
IPO主幹事証券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 野村證券(前受け金不要) ゴールドマン・サックス証券 JPモルガン証券 SMBC日興証券 大和証券 みずほ証券 |
IPO引受幹事証券 | クレディ・スイス証券 松井証券(前受け金不要) マネックス証券(100%完全抽選) 楽天証券(100%完全抽選) SBI証券 auカブコム証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 8月27日(木) |
上場日 | 10月6日(火) |
仮条件決定日 | 9月17日(木) |
ブック・ビルディング期間 | 9月18日(金)~9月25日(金) |
公開価格決定日 | 9月28日(月) |
IPO申し込み期間 | 9月29日(火)~10月2日(金) |
時価総額 | 2兆1,346.9億円 |
吸収金額 | 3,782.5億円 (国内:1,323.9億円) (海外:2,458.6億円) |
想定価格 | 3,960円(396,000円必要) |
売出しについては国内売出株式数9,108,500株(13.8%)及び海外売出株式数56,960,400株(86.2%)を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は公開価格決定日(2020年9月28日)に決定される予定となっております。公募株については海外販売はありません。
オーバーアロットメントによる売出しについても国内2,760,400株(35%)及び海外5,126,500株(65%)を上限として行われる場合があります。
そして上記をご覧の通りこのキオクシアホールディングス(6600)のIPO幹事団(シンジケート)の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っているため、グループ会社となるauカブコム証券のIPO幹事入りも期待できそうです。しかも三菱UFJモルガン・スタンレー証券は主幹事となるため相当数の割り当てがありそうです。
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キオクシアホールディングス(6600)のIPO(新規上場)事業内容等
キオクシアホールディングス(6600)はグループ会社でキオクシアホールディングス株式会社、連結子会社20社(国内5社、海外15社)及び関連会社等6社(国内4社、海外2社)により構成されており、メモリ及び関連製品の研究開発、製造、販売、その他サービスを行う、世界最大級のフラッシュメモリ専業プレイヤーです。
セグメントは「メモリ事業」単一でありますが、売上収益を製品の用途に応じたアプリケーション別に「SSD&ストレージ」「スマートデバイス」及び「その他」に区分しており、売上収益比率は以下の通りとなっています。
「SSD&ストレージ」には主にPC、データセンター、エンタープライズ向けSSD製品及びメモリ製品が含まれており「スマートデバイス」にはスマートフォン、タブレット、テレビ等の民生機器、車載、産業機器等の用途で使用される制御機能付きの組み込み式メモリ製品が含まれております。「その他」にはSDメモリカード、USBメモリ等のリテール向け製品及び製造合弁会社3社経由で計上されるWestern Digitalグループ向けの売上等が含まれております。
【手取金の使途】
手取概算額81,928百万円については、全額を当社の連結子会社であるキオクシア株式会社への投融資資金に充当する予定です。キオクシア株式会社ではフラッシュメモリの今後の需要増加に対応すると共に、継続的なコスト競争力の向上を図るための生産能力増強に係る設備投資を予定しております。具体的な資金使途の内容は四日市工場及び北上工場において更なる大容量化、高速化を可能とする次世代フラッシュメモリ(第5世代3次元フラッシュメモリ)である112層積層プロセスを適用したBiCS FLASHTM向け前工程生産設備の取得費用の一部として充当する予定です。
具体的な充当予定時期は、当該設備の取得費用の支払い時期が2022年3月期となるため、当該期において81,928百万円を充当する予定としております。
なお、具体的な充当時期までは安全性の高い金融商品等で運用する方針です。
(キオクシアホールディングスのIPO目論見書より一部抜粋)
キオクシアホールディングス(6600)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
キオクシアホールディングス(6600)の市場からの吸収金額はIPO想定価格3,960円としてオーバーアロットメント含め3,782.5億円と規模的に東証で所属はまだ未定となっていますが、おそらく一部決定になると思いますが、それにしても超大型サイズとなります。
何から書いて良いのかわからないほどボリュームたっぷりで、正直自分でも何を書けば伝わりやすい記事になるのかわからない状態のため、各所に間違いがあるかもしれませんことをあらかじめご了承下さい。
とりあえずかねてからウワサされていた東芝のグループ会社で半導体メモリ大手のキオクシアホールディングス株式会社(旧:東芝メモリホールディングス株式会社)の登場です。上場時の時価総額は2兆円超えと、現時点では今年(2020年)最大のIPO(新規上場)案件となります。
主に不揮発性半導体(電源を切っても記憶が消えない)メモリの一種となる世界初のNAND型フラッシュメモリを製造する半導体メーカーで世界2位のシェアを握り世界3位の米ウエスタンデジタルと開発・製造で提携しています。
2017年に株式会社東芝の半導体メモリ事業を分社化して設立され、2018年にグループから離脱して持分法適用会社へ。その後2018年8月に社名を東芝メモリ株式会社よりキオクシア株式会社へ変更、2019年10月にキオクシアホールディングス株式会社へと社名変更。ちなみに2015年には粉飾決算という黒歴史や東芝(6502)の米原発事業の損失の穴埋めに2018年米ベインキャピタル主導の「日米韓連合」に2兆円で売却された経緯などもあります。
キオクシアホールディングス(6600)の株主構成は東芝が39.6%、ベインキャピタルグループの投資ファンド4社「パンゲア(BCPE Pangea Cayman)」が54.8%、HOYAが3.0%をそれぞれ保有し、今回のIPO(新規上場)で各社が保有分の一部を売り出します。
東芝(6502)は今回のキオクシアホールディングス(6600)の株式売却で得た資金の過半数を株主還元に充てることを決めており、株価に不満を持つ株主に対応するそうです。確かに上場観測があった翌日の株価は一時的に上昇していますね。
グローバルオファリングで売り出しについては国内よりも海外の方が多くなっています。大型IPOだけに機関投資家からの人気度合いはもちろんのこと、海外での人気もどの程度あるのかが初値に対しての重要な指標となるでしょう。今後発表される海外の倍率には注目しておいた方が良いです。
個人的に半導体関連株は過去に国策とまで言われていた上場廃止株をつかまされたことがあるため、正直あまり良いイメージはありません。後にも先にも上場廃止銘柄を掴まされたのはその銘柄のみで、当時はみずほインベスターズ証券から勧められて購入したのも覚えております。でもみずほインベスターズ証券は弱小の管理人にもたまにIPOも頂けたので比較的個人に優しい証券会社だったということも記憶しています。
知名度は抜群及び注目度は抜群、だからといって好発進するとは限りません。今後このキオクシアホールディングス(6600)のIPO株を証券会社がどのような営業展開で捌くのかにも注目したいところですね。
大型案件はあまりこけることがないというそこそこのアノマリーがありますが、直近大型IPOでは2018年12月のソフトバク(9434)が公募割れしているので、あまり説得力はありませんね^^;
IPO株も公募株及び売り出し株合わせて334,314枚(国内分)とかなり多くあるため、初値上がる上がらないは別として管理人のように完全抽選派の方でもIPO幹事団(シンジケート)の証券会社の口座をしっかり持っていれば複数獲得が狙える株数かと思います。単価が4,000円近い値ガサ株なので割れたら大きいため、しっかり検討してからの申し込みが賢明ですね。
ということでとりあえず管理人の個人的なこのキオクシアホールディングス(6600)のIPO参加スタンスは中立で大型IPOとなるため、まずは大手初値予想会社の第一弾初値予想を見てから決めたいと思います。
<追記>
やはりauカブコム証券がこのキオクシアホールディングス(6600)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
キオクシアホールディングス(6600)のIPO取り扱い決定(auカブコム証券)
キオクシアホールディングス(6600)のIPO(新規上場)業績等
キオクシアホールディングス(6600)のIPO売上収益及び営業利益
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