キタムラ・ホールディングス(9349)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(3月10日)は市場別(東証及び名証)でIPO新規上場承認発表が1社づつ計2社ありました。
当記事はひとまずキタムラ・ホールディングス(9349)のIPO詳細記事となり、もう1社の日本システムバンク(5530)についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンクさせて頂きます。
キタムラ・ホールディングス(9349)の上場日は2023年4月11日(火)で、今のところは単独上場、上場市場は最上位市場となる東証プライム市場への直接上場で、IPO主幹事は野村證券とSMBC日興証券の2社共同主幹事となっております。
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キタムラ・ホールディングス(9349)のIPO(新規上場)情報
設立:2019年2月21日
業種:サービス業
事業の内容:「カメラのキタムラ」「しまうまプリント」等における、カメラ販売、リユース買取・販売および写真プリント・撮影サービス、その他関連サービスの提供
上場市場 | 東証プライム |
コード | 9349 |
名称 | キタムラ・ホールディングス |
公募株数 | 3,015,000株 |
売出し株数 | 8,092,900株 |
オーバーアロットメント | 1,666,100株 |
IPO主幹事証券 | 野村證券 SMBC日興証券 |
IPO引受幹事証券 | 大和証券 みずほ証券(前受け金不要) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SBI証券 楽天証券(100%完全抽選) 大和コネクト証券(委託幹事決定) auカブコム証券(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 3月10日(金) |
上場日 | 4月11日(火) |
仮条件決定日 | 3月24日(金) |
ブック・ビルディング期間 | 3月27日(月)~3月30日(木) |
公開価格決定日 | 3月31日(金) |
IPO申し込み期間 | 4月3日(月)~4月6日(木) |
上場時発行済株式総数 | 33,165,000株 |
時価総額 | 411.2億円 |
吸収金額 | 158.3億円 |
想定価格 | 1,240円(124,000円必要) |
売出株式8,092,900株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売(半数未満)される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日3月31日(金)に決定されます。
そしてこのキタムラ・ホールディングス(9349)のIPO主幹事は野村證券となっていることから、グループ会社となるLINE証券、平幹事の中には大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っていることから、それぞれグループ会社となる大和コネクト証券とauカブコム証券がIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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キタムラ・ホールディングス(9349)のIPO(新規上場)事業内容等
キタムラ・ホールディングス(9349)はグループ会社で、株式会社キタムラ・ホールディングス、連結子会社10社、非連結子会社1社及びその他の関係会社1社で構成されており、フォトライフ事業を主たる事業としています。商材・サービス別ではフォトライフサービスとして「フォトプリント事業」「スタジオ・撮影事業」「ソリューションサービス事業」「BtoB事業」の4区分に、カメラ&リユースは「カメラ販売事業(新品カメラ等の販売)」と「リユース事業(中古カメラ等の販売)」の2区分、それに「その他物販事業」を加えた7つの事業区分に分類しております。
写真プリントを始め、フォトブック、年賀状印刷等のイメージング商材により、お客様の「思い出」を残すお手伝いをしています。
ファミリー層向け写真館「スタジオマリオ」を展開し、お子様の成長や家族の記憶を残し、大切な方々とシェアするお手伝いをしています。
カメラのメンテナンスや修理、スマホ教室、写真や動画のデジタル化、Apple製品の正規修理サービス等、カメラや写真・動画に関するお客様の困りごとを解決するサービスを提供しています。
当社グループ以外のフォト関連事業を提供する事業者へ、写真のインターネット販売システムの提供・写真プリント等の製造受託等、当社グループの各種プラットフォームを活用頂くBtoB事業を提供しています。
特定のカメラ・レンズメーカーの商品に偏らない新品カメラ及びカメラ周辺商材の販売を行っています。新品カメラだけではなく中古カメラ・中古レンズも含めた幅広い商品ラインナップの中から、お客様のニーズに合った商品・組み合わせをご提案し、多様化するお客様のフォトライフをサポートしています。
中古カメラ、中古ブランド時計、中古スマートフォン等の買取り・販売を行っています。中古品の買取りについては、全国の店舗での買取りだけではなく、インターネットや郵送による買取りや出張買取りも強化しており、身近で・気軽に・安心して、中古品の買取りを依頼される環境構築を進めています。
株式会社キタムラが運営する「カメラのキタムラ」の店舗およびECサイトにて、カメラ&リユースに属さないカメラ周辺機器やフォト関連商材に加えて、家電やモバイル等を販売しています。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額3,494百万円については、連結子会社である株式会社キタムラへの投融資資金に充当します。そのうえで、株式会社キタムラにおいて①新規店舗及び既存店舗に係る設備投資として2,494百万円(2024年3月期982百万円、2025年3月期1,089百万円、2026年3月期423百万円)、②システム開発として1,000百万円(全額を2024年3月期に充当予定)に充当する予定であります。
(キタムラ・ホールディングスのIPO目論見書より一部抜粋)
キタムラ・ホールディングス(9349)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
キタムラ・ホールディングス(9349)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,240円としてオーバーアロットメント含め158.3億円と規模的に東証プレミア市場への直接上場としては大型では無く、荷もたれ感のある水準ではありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて111,079枚と多めにありますが、海外投資家への販売もあります。
上述の通りキタムラ・ホールディングス(9349)の事業内容は「カメラのキタムラ」「しまうまプリント」等における、カメラ販売、リユース買取・販売および写真プリント・撮影サービス、その他関連サービスの提供ということで、フォト・イメージングに関する「フォトライフサービス」及び「カメラ&リユース」の事業領域に集中して事業を展開し、創業90年近い期間で築き上げ、蓄積してきた5つのアセットが競合他社との差別化になり、これらのアセットを活用することで「フォトライフサービス」と「カメラ&リユース」の2軸で成長を図っています。
キタムラ・ホールディングス(9349)の設立は2019年2月となっていますが、前身は株式会社キタムラ、株式会社フォトクリエイト、株式会社しまうまプリントなどで、さらにさかのぼると1934年3月にキタムラ写真機店を創業していることから、実に90年近い超老舗企業となります。
そして元々は株式会社キタムラとして東証二部市場に上場していましたが、TSUTAYAや蔦屋書店でお馴染みのカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の子会社となるCKホールディングス株式会社がTOB(株式公開買い付け)を実施し、2018年8月に上場廃止となっているため、再上場案件となります。ちなみに当時の公開買い付け価格は1,230円でしたので、今回のIPO想定価格(1,240円)とほぼ同値です。
キタムラ・ホールディングス(9349)の今回のIPO(新規上場)に際する募集株の内訳は公募株3,015,000株に対して売り出し株は8,092,900株で、売り出し比率はおよそ2.6倍となり、売り出し放出人はカルチュア・コンビニエンス・クラブやベンチャーキャピタル(投資ファンド)が主体で、オーバーアロットメントを含めたオファリング・レシオはおよそ38.5%となることから、一定の出口(イグジット)感があります。
知名度も高く、業績規模も大きく、東証プライム市場上場となると必然的に大口(機関投資家、海外投資家)の参戦が見込めそうです。過去には株主優待もあったことから株主優待期待による個人投資家の参戦もあり得るため、さすがに初値高騰は無いもののこじっかりとした堅調スタートとなりそうです。初値評価は公開価格を意識したD級評価といったところで落ち着くでしょうか。
いずれにしてもこの規模になると個人での判断が難しく、やはりプロの見解を聞いてみたいところです。よって現時点での管理人の個人的なこのキタムラ・ホールディングス(9349)のIPO参加スタンスはひとまず中立とし、今後の仮条件設定や海外投資家の人気度合い、大手初値予想会社の見解などを見ながら決めて行きたいと思います。
キタムラ・ホールディングス(9349)のIPO(新規上場)業績等
キタムラ・ホールディングス(9349)のIPO経営指標
キタムラ・ホールディングス(9349)のIPO売上高及び経常利益
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