リスキル(291A)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日はIPO新規上場承認発表が2社ありました。ようやく年末IPOラッシュらしい賑わいが出て来ましたね。

IPO新規上場承認発表2社2024.11.14

当記事はひとまずリスキル(291A)のIPO紹介記事となりますが、もう1社のSynspective(290A)のIPO詳細についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンク致します。

リスキル(291A)の上場日は2024年12月17日(金)で、黒田グループ(287A)ファイントゥデイホールディングス(289A)3社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSBI証券となっております。

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リスキル(291A)のIPO(新規上場)情報

設立:2022年5月2日
業種:サービス業
事業の内容:人材育成事業

リスキル(291A)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード291A
名称リスキル
公募株数80,900株
売出し株数493,400株
オーバーアロットメント86,100株
IPO主幹事証券SBI証券
IPO引受幹事証券今村証券
丸三証券
水戸証券
岩井コスモ証券
岡三証券
極東証券
松井証券前受け金不要
マネックス証券100%完全抽選
IPO発表日11月14日(木)
上場日12月17日(火)
仮条件決定日11月28日(木)
ブック・ビルディング期間12月2日(月)~12月6日(金)
公開価格決定日12月9日(月)
IPO申し込み期間12月10日(火)~12月13日(金)
上場時発行済株式総数2,080,900株
時価総額74.7億円
吸収金額23.7億円
想定価格3,590円(359,000円必要)

そしてこのリスキル(291A)のIPO主幹事はSBI証券となっていることから、グループ会社となるSBIネオトレード証券、平幹事の中には岡三証券も入っているため、こちらもグループ会社となる岡三オンラインがそれぞれIPO委託幹事(裏幹事)に加わる可能性が高いです。

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リスキル(291A)のIPO(新規上場)事業内容等

リスキル(291A)は人材育成事業の単一セグメントで、日本国内で企業をターゲットとする研修サービスを提供しており、研修サービスはビジネススキル全般に関する研修「biz研修」とIT未経験者向けのエンジニア・DX研修「tech研修」の2種類で構成されています。

リスキル(291A)IPOサービス内容

biz研修

biz研修ではWebサイトをEC化して提供しています。顧客は検索窓からのサジェスト機能やレコメンド機能等を利用して関心のある研修を迅速かつ容易に見つけることが可能で、比較検討段階ではお気に入り研修の登録や閲覧研修履歴の確認や稟議に必要な見積書の作成等様々なサポートをサイト上で受けることができます。

tech研修

tech研修の特徴はIT未経験者に対するプログラミング研修等「エンジニアの入り口まで連れて行く初期研修」にコンテンツが集中している点が挙げられます。未経験者向けのJava、PHP、Ruby、Python等のプログラミング言語、Linux、ネットワーク、AWS等のインフラ技術の研修を幅広く取り揃えております。

研修サービスは企業に対して行われる教育プログラムやトレーニングで、提供方法としては「一社研修」「公開講座」「動画講座」の3つの形式があります。

一社研修

一社単独実施の研修で営業担当が付き顧客対応を行います。
数日以内の短期の研修が多いことから、顧客の受講人数の変動が頻繁に発生するため、同社では受講人数の変動により見積金額が変わることがない料金一律設定で研修を提供しており、顧客は何度も見積りを取り直す手間や顧客社内における稟議対応のやり直しを避けることができます。

公開講座

Webサイトからの自動申し込みとなり営業担当はつきません。
オンラインでの実施に絞ることで通常必要な研修会場費を削減し価格に反映しています。研修サポートシステムでは「上司や人事担当者ではなく受講者自らが申し込む」「請求書の一括管理機能」等様々な顧客ニーズに対応しており顧客は手間を少なく研修の管理ができるようになっています。

動画講座

Webサイトからの自動申し込みとなり営業担当はつきません。
動画を買い切ることもレンタルして利用することも可能で、レンタルして同社システム上で利用する場合には実施履歴の管理やテストの実施状況も管理され、担当者の手間を最小限に抑えられます。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額257,196千円については、①人材採用費として100,000千円(2026年3月期34,000千円、2027年3月期33,000千円、2028年3月期33,000千円)、②オフィス拡張のための設備投資として50,000千円(2027年3月期50,000千円)、③海外事業への展開費として87,196千円(2026年3月期40,000千円、2027年3月期47,196千円)、④システム開発費として20,000千円(2026年3月期10,000千円、2027年3月期10,000千円)に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(リスキルのIPO目論見書より一部抜粋)

リスキル(291A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

リスキル(291A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格3,590円としてオーバーアロットメント含め23.7億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。IPO募集株数は公募株及び売り出し株(OA含む)合わせて660,400株と多くはありません。

上述の通りリスキル(291A)の事業内容は人材育成事業ということで、ビジネストレーニングやITエンジニアの育成、育成支援システムなど企業の人材育成を支援しており、ビジネススキル全般に関する「biz研修」及びIT未経験者向けのエンジニア・DXに関する「tech研修」の2種類の研修サービスを「一社研修」「公開講座」「動画講座」の3つの形式で提供しています。

リスキル(291A)IPO研修サービス

リスキル(291A)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)などの保有株は無く、代表取締役社長の松田航氏一人で2,000,000株保有しており、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで493,400株放出し、1,506,600株残りますが、解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の余計な売り圧力はありません。

人材育成事業は比較的人気化しやすい業態で業績も売上収益ともに堅調に推移していますが、代表者の売り出し主体のIPOとなるため換金色があり見た目はあまりよくありません。公開規模もIPO想定価格(3,590円)ベースで23.7億円と中規模サイズの値ガサ株となります。

さらに上場日は12月17日(金)89.4億円規模の黒田グループ(287A)及び883.1億円規模のファイントゥデイホールディングス(289A)と重量案件2社を含めた3社同日上場となるため、資金分散や埋没リスクを伴うことから、スケジュール面で苦戦を強いられそうな雰囲気を感じます。ひとまずの初値評価はD級評価といったところが妥当でしょうか。

今回もまた難しいIPO案件となりそうなため、とりあえず現時点の管理人の個人的なこのリスキル(291A)のIPO参加スタンスは中立とさせて頂き、今後の仮条件設定やスケジュール面、大手初値予想会社の見解などを見てから本格的に決めたいと思います。

リスキル(291A)はSBI証券主幹事案件の値ガサ株ということで、つい期待値が上がってしまい、IPOチャレンジポイントの使用も考えたかったところですが、さすがに初値自体に不安があるため、今のところIPOチャレンジポイントの使用は考えていません。

リスキル(291A)のIPO(新規上場)業績等

リスキル(291A)のIPO経営指標
リスキル(291A)IPO経営指標

リスキル(291A)のIPO売上高及び経常利益
リスキル(291A)IPO売上高及び経常利益

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