Synspective(290A)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(11月14日)IPO新規上場承認発表された2社のうちのもう1社です。「Synspective」と書いて「シンスペクティブ」と読みます。かねてよりIPO(新規上場)が観測されていた期待の宇宙ベンチャーです。

IPO新規上場承認発表2社2024.11.14

当記事はSynspective(290A)のIPO詳細記事となりますが、もう1社のリスキル(291A)のIPO詳細についてはすでに下記記事にてご紹介させて頂いておりますので、ご参考にして頂けますと幸いです。

Synspective(290A)の上場日は2024年12月19日(木)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。

11月22日(金)9時00分追記

11月21日(木)にdely(299A)が同日上場でIPO新規上場承認発表されたため、上場日12月19日(木)は2社同日上場(予定)となります。

Synspective(290A)のIPO(新規上場)情報

設立:2018年2月22日
業種:情報・通信業
事業の内容:小型SAR衛星の開発・運用からSARデータの販売とソリューションの提供

Synspective(290A)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード290A
名称Synspective(シンスペクティブ)
公募株数21,304,200株
(国内募集株式数:19,041,200株)
(海外募集株式数:2,263,000株)
売出し株数0株
オーバーアロットメント3,195,600株
IPO主幹事証券野村證券
IPO引受幹事証券みずほ証券
SBI証券
東海東京証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SMBC日興証券
大和証券
マネックス証券100%完全抽選
楽天証券100%完全抽選
アイザワ証券
auカブコム証券委託幹事決定
大和コネクト証券委託幹事決定
IPO発表日11月14日(木)
上場日12月19日(木)
仮条件決定日12月3日(火)
ブック・ビルディング期間12月4日(水)~12月9日(月)
公開価格決定日12月10日(火)
IPO申し込み期間12月11日(水)~12月16日(月)
上場時発行済株式総数108,249,150株
時価総額497.9億円
吸収金額112.6億円(国内:102.2億円)
想定価格460円(46,000円必要)

今回のIPO募集は正式なグローバルオファリングで、公募株21,304,200株については国内及び海外で販売される予定となっており、国内募集株式数19,041,200株及び海外募集株式数2,263,000株を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は需要状況等を勘案の上、公開価格決定日12月10日(火)に決定される予定となっております。

そしてこのSynspective(290A)のIPO幹事団(シンジケート)の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券大和証券が入っているため、それぞれグループ会社となるauカブコム証券大和コネクト証券IPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。

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CONNECT

Synspective(290A)のIPO(新規上場)事業内容等

Synspective(290A)は衛星データ事業の単一セグメントで、衛星コンステレーションとデータ解析技術を用いた衛星データ事業を展開しており、小型SAR衛星(合成開口レーダを搭載した人工衛星)と関連システムの開発・製造を通じた衛星コンステレーションの運用と、その取得データの販売及びソリューションの開発・販売を行っています。

Synspective(290A)IPOビジネスモデル

データ販売

データ販売は同社グループの小型SAR衛星「StriX」シリーズによるコンステレーションから取得したデータを販売するサービスです。このデータは地表から反射して返ってきた信号を処理し、画像化されたもので、この画像データを分析することで、地形・対象物の形状や変化を把握することができます。

ソリューション提供

同社グループのSAR衛星「StriX」のコンステレーションで取得したデータを中心に、データサイエンスを用いた自動解析を行い、その結果を業務上すぐ利用できる情報として提供するサービスです。衛星開発に加え、SAR衛星データ解析のための技術・チームを保有するため、データの付加価値とユーザビリティを向上させたソリューションの提供が可能となります。

コンステレーション形成のため必要となる小型化・低コスト化を実現したSAR衛星開発・製造力と、得られたSAR衛星データから顧客に有意な情報を届けるための解析力が当社の強みで、SAR衛星で取得されたデータは、災害・地政学・環境などのリスク管理に役立ちます。

Synspective(290A)IPOソリューション事例


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
国内募集における差引手取概算額7,982百万円については、海外募集における差引手取概算額692百万円及び第三者割当増資の手取概算額上限1,359百万円と併せて、全額を設備資金9,114.1百万円(2025年12月期に5,737.0百万円、2026年12月期に3,087.2百万円、2027年12月期に289.9百万円)及び運転資金920.5百万円(2025年12月期に595.4百万円、2026年12月期に325.1百万円)に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(SynspectiveのIPO目論見書より一部抜粋)

Synspective(290A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

Synspective(290A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格460円としてオーバーアロットメント含め112.6億円と規模的に東証グロース市場への上場としては、大型サイズとなり荷もたれ感のある水準となります。

IPO募集株数は売り出し株無しの公募株のみでOA含め24,499,800株と多めにありますが、今回のIPO募集は正式なグローバルオファリングとなるため、海外募集分(2,263,000株)を除いた国内の募集分はOA含め22,236,800株となる予定で、後述する親引け分も差し引くとさらに減少する見込みです。

上述の通りSynspective(290A)の事業内容は小型SAR衛星の開発・運用からSARデータの販売とソリューションの提供ということで、SAR衛星の開発・製造・運用を行い、得られたSAR衛星データを用いたソリューションビジネスを展開しています。

光学衛星は宇宙から写真を撮影するもので直感的に理解しやすく、様々なWEBサービスで利用が進んでいますが、雲により視界が妨げられたり、暗い夜間には視認性が落ちるため、情報取得の機会が限定されてしまうことに対して、SAR衛星は天候や時間帯に依存せずいつでもデータ取得が可能であることが特徴となります。

Synspective(290A)IPO光学衛星とSAR衛星の違い

期待の宇宙ベンチャーということで、Synspective(290A)の株主の中にはベンチャーキャピタル投資ファンドの保有株が53,934,750株と多くありますが、そのほとんどは解除価格無しで180日間の任意ロックアップ及び6カ月間継続所有確約の制度ロックアップの対象になっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。

国内募集株式19,041,200株のうちの一部は事業シナジーの創出を目的とした関係構築のため、三菱電機株式会社に取得金額60億円を上限とする株式、企業価値向上に資することを目的とするため、ヒューリック株式会社に取得金額18億円を上限とする株式、合わせて78.0億円に相当する株式を上限に売付け(親引け)される予定となっています。

宇宙ベンチャー企業のIPO(新規上場)はこれまで2023年4月上場のispace(9348)、2023年12月上場のQPS研究所(5595)、2024年6月上場のアストロスケールホールディングス(186A)と3社あり、いずれも業績は赤字だったものの、初値は好スタートとなっています。

今回のSynspective(290A)も業績は連続赤字で黒字化の目途も立っていませんが、今のIPO市場では一番のテーマ株として注目度は抜群です。SAR衛星データを用いたソリューションと事業内容的には2023年12月上場のQPS研究所(5595)と近しいところでしょうか。

今回のIPO募集は正式なグローバルオファリングで海外投資家への販売があるものの、国内分が手厚くなっているため、国内の公開規模はIPO想定価格(460円)ベースで102.2億円となりますが、予定通り78.0億円相当の親引けが行われた場合はおよそ24.2億円まで縮小されることから、規模が縮小されると同時にIPO株の取得も困難となりそうです。

単価は個人投資家も手が出しやすい低位株設定となっており、期待値の高い宇宙ベンチャーで注目度は抜群、これまた「お祭りIPO」という位置付けで初値は好スタートとなる可能性が高そうです。IPO地合いが不透明な中ではありますが、ひとまずの初値評価はやはりA級評価にさせて頂きたいと思います。

よって管理人の個人的なこのSynspective(290A)のIPO参加スタンスは積極参加で行く予定で考えています。ただ、上述の通り海外販売分と親引け分を除くとIPO株数は激減し、IPO主幹事もただでさえ当たりにくい野村證券で、単価も1,000円未満となることから複数配分となる可能性もあるため、IPO当選の確率は絶望的な数字になりそうな気配を感じています。

Synspective(290A)のIPO(新規上場)業績等

Synspective(290A)のIPO経営指標(連結)
Synspective(290A)IPO経営指標

Synspective(290A)のIPO売上高及び経常損失
Synspective(290A)IPO売上高及び経常損失

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