笹徳印刷(3958)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(8月18日)もIPO新規上場承認発表が2社ありました。

IPO新規上場承認発表2社2023.8.18

当記事はひとまず笹徳印刷(3958)のIPO詳細記事となりますが、もう1社のファーストアカウンティング(5588)のIPO詳細についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンク致します。

笹徳印刷(3958)の上場日は2023年9月22日(金)で、ファーストアカウンティング(5588)と2社同日上場、上場市場は東京証券取引所スタンダード市場及び名古屋証券取引所メイン市場への同時上場で、IPO主幹事は東海東京証券となっております。

笹徳印刷(3958)のIPO(新規上場)情報

設立:1950年7月13日
業種:パルプ・紙
事業の内容:紙類及び包装資材の製版、印刷、加工並びに販売。出版物並びに宣伝広告媒体等の企画、編集、製作、販売。情報サービス事業並びにソフトウェアの企画、開発、製作、編集及び販売

笹徳印刷(3958)IPO上場承認

上場市場東証スタンダード
名証メイン
コード3958
名称笹徳印刷
公募株数500,000株(自己株式の処分)
売出し株数1,253,900株
オーバーアロットメント263,000株
IPO主幹事証券東海東京証券
IPO引受幹事証券SMBC日興証券
大和証券
SBI証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
楽天証券100%完全抽選
岡三証券
安藤証券
大和コネクト証券委託幹事決定
auカブコム証券委託幹事決定
岡三オンライン委託幹事決定
IPO発表日8月18日(金)
上場日9月22日(金)
仮条件決定日9月4日(月)
ブック・ビルディング期間9月6日(水)~9月12日(火)
公開価格決定日9月13日(水)
IPO申し込み期間9月14日(木)~9月20日(水)
上場時発行済株式総数6,185,000株
時価総額43.9億円
吸収金額14.3億円
想定価格710円(71,000円必要)

そしてこの笹徳印刷(3958)のIPO幹事団(シンジケート)の中には大和証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券岡三証券が入っているため、それぞれグループ会社となる大和コネクト証券auカブコム証券岡三オンラインIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。

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笹徳印刷(3958)のIPO(新規上場)事業内容等

笹徳印刷(3958)はグループ会社で、笹徳印刷株式会社及び子会社の株式会社サンライトPT.SASATOKU INDONESIA世徳印刷(無錫)有限公司、2021年11月に設立した世徳印刷科技(無錫)有限公司の5社で構成されており、印刷事業を基盤として「パッケージング分野」と「コミュニケーション分野」を展開しています。

笹徳印刷(3958)IPO事業概要

パッケージング分野

パッケージング分野につきましては、紙器及び軟包装など包装資材パッケージの企画設計、印刷、加工までを一貫生産し、顧客にタイムリーに供給しております。さらに商品の包装、キッティング作業から発送までを受託するフルフィルメントサービスで構成されております。

コミュニケーション分野

コミュニケーション分野につきましては、販売促進関連、テクニカルドキュメンテーション、教育・出版関連の企画、印刷、加工及び広報・IRなどクロスメディアに関連する付帯サービス業務(フルフィルメントサービス)、さらにはイベントの企画・運営とソフト開発・デジタルアセットマネジメントサービスなどで構成されております。

【手取金の使途】
手取概算額319,600千円については第三者割当による自己株式処分の手取概算額上限171,791千円と合わせた手取概算額合計上限491,391千円を、2024年6月期において、関東工場における製造設備の投資資金として410,800千円、本社工場における製造設備の投資資金として80,000千円を充当する予定であります。
なお、上記使途以外の残額は、既存の借入金の一部返済資金に充当する方針でありますが、現時点で具体化している事項はありません。具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等にて運用する予定であります。
(笹徳印刷のIPO目論見書より一部抜粋)

笹徳印刷(3958)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

笹徳印刷(3958)の市場からの吸収金額はIPO想定価格710円としてオーバーアロットメント含め14.3億円と規模的に東証スタンダード市場及び名証メイン市場への上場としては小型サイズから中型サイズの範囲となりますが、荷もたれ感を感じるほどの水準ではありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて17,539枚と比較的多めにあります。

上述の通り笹徳印刷(3958)の事業内容は紙類及び包装資材の製版、印刷、加工並びに販売。出版物並びに宣伝広告媒体等の企画、編集、製作、販売。情報サービス事業並びにソフトウェアの企画、開発、製作、編集及び販売ということで、愛知県を中心に関東エリア、関西エリアと全国展開する総合印刷会社となります。

笹徳印刷(3958)IPO国内製造拠点

包装資材やラベルなどのパッケージから、ポスターやカタログなどの商業印刷以外にも、
店頭ツール・店頭ディスプレイ、特設サイトや管理システムにイベントと、他業種にわたる商材を取り揃えており、ヒアリングからマーケットリサーチ、デザイン、編集、動画制作、印刷加工、発送までワンストップで対応しています。

笹徳印刷(3958)の取引先はグループ会社を含めた上場企業が5割以上を占め、7割以上の企業と20年以上と長期にわたって取引が続いており、創業より長年築いた大手優良企業との信頼関係により、安定的な収益基盤が確立されています。

笹徳印刷(3958)IPO強固な顧客基盤

笹徳印刷(3958)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株は無く、既存の上位株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。公募株式500,000株のうち70,000株を上限として福利厚生を目的に従業員持株会に売付け(親引け)する予定となっています。

創業1890年(明治23年)と1世紀超えの超老舗企業で、事業内容はインターネットの普及で縮小傾向にある印刷事業と、ややネガティブなイメージが先行してしまいますが、上図の通り安定的な収益基盤が確立されている上に、しっかりネット社会にも追い付いており、印刷技術とIT技術を融合したソリューションが拡大傾向で、売上は横ばいながらも収益は右肩上がりとなっています。

とはいえ、公開規模はIPO想定価格(710円)ベースで14.3億円と需給面での不安は乏しいものの、上場市場は初値上昇率の低い東証スタンダード市場及び名証メイン市場で、創業から130年超えの超老舗企業、事業内容は総合印刷事業とIPO目線でのキラキラ感は残念ながらありません。ひとまずの初値評価はD級評価といったところになるでしょうか。

ちなみに業種は「パルプ・紙」とあまり聞き慣れない業種となっていますが、現在上場企業ではこの業種は25社しかなく、管理人が当IPOブログを初めてからこの「パルプ・紙」という業種は初めて見るように思います。当IPOブログではいわゆる初モノとなります^^;

いずれにしてもやや微妙なIPO案件に見えることから、とりあえず現時点での管理人の個人的なこの笹徳印刷(3958)のIPO参加スタンスは中立で、9月IPO案件が出揃った上で再検討したいと考えています。もちろん大手初値予想会社の見解も見てみたいところです。

IPO主幹事は東海東京証券で、今年(2023年)3月1日よりIPO当選後のキャンセルにはペナルティが課せられるようになりました。期間限定ペナルティではありますが、最大で1年6カ月間は抽選対象外とペナルティとなっているため注意が必要です。

笹徳印刷(3958)のIPO(新規上場)業績等

笹徳印刷(3958)のIPO経営指標
笹徳印刷(3958)IPO経営指標

笹徳印刷(3958)のIPO売上高及び経常利益
笹徳印刷(3958)IPO売上高及び経常利益

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