スカイマーク(9204)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(11月10日)はIPO新規上場承認発表が2社ありました。かねてより上場観測のあった航空会社の再上場案件です。
当記事はひとまずスカイマーク(9204)のIPO詳細記事となり、もう1社のスマートドライブ(5137)についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンクさせて頂きます。
スカイマーク(9204)の上場日は2022年12月14日(水)で大栄環境(9336)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、BofA証券の3社共同主幹事となっております。
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スカイマーク(9204)のIPO(新規上場)情報
設立:1996年11月12日
業種:空運業
事業の内容:定期航空運送事業等
上場市場 | 東証グロース |
コード | 9204 |
名称 | スカイマーク |
公募株数 | 13,043,400株 (国内募集株式数:7,173,900株) (海外募集株式数:5,869,500株) |
売出し株数 | 14,746,000株 (国内売出株式数:6,234,500株) (海外売出株式数:8,511,500株) |
オーバーアロットメント | 4,168,400株 |
IPO主幹事証券 | 大和証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 BofA証券 |
IPO引受幹事証券 | SMBC日興証券 みずほ証券 野村證券(前受け金不要) SBI証券 松井証券(前受け金不要) マネックス証券(100%完全抽選) 楽天証券(100%完全抽選) 岡三証券 東海東京証券 丸三証券 水戸証券 あかつき証券 大和コネクト証券(委託幹事) auカブコム証券(委託幹事) 岡三オンライン(委託幹事) |
IPO発表日 | 11月10日(木) |
上場日 | 12月14日(水) |
仮条件決定日 | 11月28日(月) |
ブック・ビルディング期間 | 11月28日(月)~12月2日(金) |
公開価格決定日 | 12月5日(月) |
IPO申し込み期間 | 12月6日(火)~12月9日(金) |
上場時発行済株式総数 | 60,329,400株 |
時価総額 | 693.7億円 |
吸収金額 | 367.5億円 |
想定価格 | 1,150円(115,000円必要) |
公募株13,043,400株については国内海外で販売される予定となっており、国内募集株式数7,173,900株及び海外募集株式数5,869,500株を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は需要状況等を勘案の上、公開価格決定日2022年12月5日(月)に決定される予定となっております。
売出し株14,746,000株については国内海外で販売される予定となっており、国内売出株式数6,234,500株及び海外売出株式数8,511,500株を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は需要状況等を勘案の上、売出価格決定日2022年12月5日(月)に決定される予定となっております。
そしてこのスカイマーク(9204)のIPO幹事団(シンジケート)は現時点でも15社と多めですが、IPO主幹事は大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券となっていることから、グループ会社となる大和コネクト証券とauカブコム証券、平幹事の中には岡三証券が入っていることから、グループ会社となる岡三オンラインがそれぞれIPO委託幹事(裏幹事)として追加され、最終的には18社まで増えそうです。
中でも大和コネクト証券とauカブコム証券はIPO主幹事からの委託となるため、割り当て株数も比較的多めになることが予想されます。
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スカイマーク(9204)のIPO(新規上場)事業内容等
スカイマーク(9204)は航空事業の単一セグメントで、大手数社の寡占により運賃が高止まり状態にあった航空業界に競争原理を起こすべく設立された航空会社となります。航空運送事業における規制緩和政策を受け、大手航空会社に対し半額運賃を武器に適正な航空輸送サービスの提供を理念に新規航空会社として参入しています。
現在は北は北海道から南は沖縄県・宮古(下地島)まで、12空港・23路線・1日当たり150便の運航(2022年冬ダイヤ、2022年10月時点)をボーイング737-800型機にて行っています。
スカイマーク(9204)は「リーズナブルな価格」「シンプル・わかりやすい商品」をコンセプトに、大手航空会社、LCC(格安航空会社)各社との運賃競争での価格優位性を確保し、継続的に利用者に対し、利用し易い価格帯を訴求し続けることを行っています。
運航品質の向上、顧客満足度の向上、地域共生の強化は、営業活動を行う上での認知度向上に役立っており、低運賃に加え、一定重量までの手荷物無料受託、変更・取消に係る制限(手数料等)の緩和等、付加価値を提供することで旅客の支払総額における優位性を確保しています。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
差引手取概算額8,114百万円については海外募集における差引手取概算額6,443百万円と併せた14,558百万円について、①新機材導入関連投資として12,558百万円(2023年3月期:900百万円、2024年3月期:300百万円、2025年3月期以降:11,358百万円)、②借入金返済として2,000百万円(2023年3月期:2,000百万円)に充当する予定であります。
(スカイマークのIPO目論見書より一部抜粋)
スカイマーク(9204)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
スカイマーク(9204)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,150円としてオーバーアロットメント含め367.5億円と規模的に東証グロース市場への上場としては超大型サイズで、かなり荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて277,894枚と多めにありますが、グローバルオファリング(国内外同時募集)となり、予定内訳は国内134,084枚、海外143,810枚と海外分が手厚くなっております。
上述の通りスカイマーク(9204)の事業内容は定期航空運送事業等ということで、国内線輸送人員が日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)に次いで国内第3位の航空会社となります。運航品質面では2021年度において5年連続で「定時運航率No.1」を確保しており、2022年度には「顧客満足度No.1」も獲得するなど、安全運航の堅持を前提に顧客の利便性向上を追求し他社との差別化を図っています。
スカイマーク(9204)は2000年5月にスカイマークエアラインズ株式会社(旧社名)として東証マザーズ市場に上場し、2006年10月に今のスカイマーク株式会社に商号を変更。2013年11月には東証マザーズ市場から東証一部市場に鞍替えするも、2015年1月に民事再生法の適用を受け、2015年3月に上場廃止となっています。
その後インテグラル系投資ファンドやANAホールディングス株式会社などの出資を受け入れ、経営再建に取り組み、2019年10月に再上場を申請したものの、新型コロナウイルス感染症の影響による事業環境の悪化で2020年4月に上場申請を取り下げているため、再申請の再上場案件となります。
航空会社の再上場と言えば2012年9月の超大型IPO案件日本航空(JAL)が思い出されますね。当時のIPO市場は日本航空(JAL)の話題一色でした。この日本航空(JAL)の上場市場は東証一部市場で、再上場した2012年はIPO低迷期で年間46社しか無かったものの、公開価格3,790円に対して付いた初値は20円上回る3,810円と公募割れは回避しています。ちなみに管理人は華麗にスルーしています^^;
スカイマーク(9204)の株主はANAホールディングス株式会社含め5社で構成されており、そのうちベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株が4社39,483,810株あり、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで14,746,000株放出されます。残る24,737,810株及びANAホールディングス株式会社保有分の7,802,190株には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の募集株以外の余計な売り圧力はありません。
公開規模はIPO想定価格(1,150円)ベースで367.5億円と超大型サイズとなりますが、グローバルオファリング(国内外同時募集)となるため海外投資家への販売分を除いた国内分だけで計算すると202.1億円まで縮小されます。とはいえ東証グロース市場への上場となるとやはり大型サイズという位置付けで、さらに上場日は12月14日(水)で同じく大型案件(公開規模:468.8億円)となる大栄環境(9336)と2社同日上場となります。
このスカイマーク(9204)は出口(イグジット)色の強い大型案件となることから個人投資家からは敬遠されやすくなると考えられますが、大口(機関投資家、海外投資家)の積極参戦はありそうなため、なんだかんだと公募割れは回避しそうな気がします。それでもさすがに初値高騰というわけには行かず、初値評価は公開価格を意識したD級評価が妥当でしょうか。
いずれにしても大型案件となるため、とりあえず大手初値予想会社の見解を見てからIPO参加スタンスを決めたいと思いますので、現時点での管理人の個人的なこのスカイマーク(9204)のIPO参加スタンスはひとまず中立とさせて頂きます。まだ12月のIPOラッシュ序章ですが、今のところIPO的にはパッとしない案件が多いように感じます。
スカイマーク(9204)のIPO(新規上場)業績等
スカイマーク(9204)のIPO経営指標
スカイマーク(9204)のIPO事業収益及び経常損益
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こんにちは!大変参考になりました。ありがとうございます。私は趣味?で、航空会社株を集めているので、IPOの抽選に参加予定です。しかし、どこの証券会社から申し込みましょうか? 取引きのない幽霊口座も含めると、SBI、楽天、マネックス、auカブコム、野村、東海東京に持っています。まあ、上場ゴールになるなら、上場してから狙いますが・・・。株価の値上がりは、全く期待していません。ですので、100株だけです。
こんばんは、Asia Networkさん。
お持ちの証券会社すべてから申し込めば最低でも100株は確保できそうですね。
募集株がそこそこ多いので、もしかすると複数株が手元に来る可能性もありそうです。
記載頂いている証券会社はすべてIPO当選後のキャンセルペナルティは無いので、とりあえず申し込んでおいて当選してから考えるというやり方もアリかもしれませんね^^;