かっこ(4166)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,890円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、いつものように個人的な私見も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。12月最大の鬼門となる5社同日上場最後の案件紹介です。

かっこ(4166)の上場日は12月17日(木)オーケーエム(6229)リベルタ(4935)プレイド(4165)5社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家の間では最も盛り上がるSBI証券となっております。

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いつもならIPO主幹事がSBI証券ということでIPOチャレンジポイントを使うかどうか良い意味で話が盛り上がるのですが、今回はさすがにMITホールディングス(4016)とクリーマ(4017)が2社連続でコケている(ポイント単価に見合わなかった)こと、IPO株数的に100株配分が予想されることや5社同日上場になることでIPOチャレンジポイント使用に関してはどちらかと言うとネガティブな意見が多く、今回は使用を控えるという慎重姿勢の意見の方が目立ちます。

尚、このかっこ(4166)のIPO申し込み期間は12月2日(水)~12月8日(火)ですので、IPO申し込みを考えている方はお忘れの無いようご注意下さい。12月のIPOラッシュも始まっていることから、資金不足の方は前受け金不要の証券会社は別としてIPO株数的に考えると絶対当選しないとは言えませんが、無理してまで下位証券に手を出す必要は無いかと思います。

かっこ(4166)のIPO(新規上場)初値予想

かっこ(4166)のIPO(新規上場)初値予想

かっこ(4166)のIPO想定価格は1,890円となっているため、現時点では公募価格の2.1倍~2.6倍程度の初値形成になるのではないかと強めA級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な評価についても強めA級評価に設定させて頂いております。

このかっこ(4166)のIPO仮条件は週明け11月30日(月)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の下部に追記致します。

かっこ(4166)の事業内容はデータサイエンスの技術とノウハウをもとに、アルゴリズム及びソフトウェアを開発・提供することで、企業の課題解決やチャレンジを支援する「SaaS型アルゴリズム提供事業」ということで不正検知サービスを主力とすることからIPO市場では人気化しやすいネットセキュリティ関連銘柄となります。

このかっこ(4166)の詳細な事業内容などについてお知りになりたい方はお手数ですが、下記のIPO新規上場発表時の記事をご覧下さい。

かっこ(4166)の公開規模はIPO想定価格ベース(1,890円)で5.4億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としては小型で荷もたれ感はありません。IPO株数も公募株及び売り出し合わせて2,500枚と希少性も十分です。

上述の通りSaaS形式(クラウド)によるネットセキュリティ関連銘柄ということでIPO市場では人気の鉄板銘柄となります。ただ株主の中にはベンチャーキャピタルの保有株が11社782,085株あり、90日間のロックアップが掛かっているものの、公開価格の1.5倍以上となれば解除され売却可能となります。

9月から10月に掛けての強いIPO地合い中はベンチャーキャピタルも売り惜しみをしている状況でしたが、最近のIPO地合いを見ると売り方自体の握力も弱くなってきており、今となってはベンチャーキャピタルは解除価格を待ち望んでいるかのようにも見えます。と考えると78万株の売り圧力は初値制御となる可能性が高そうです。

そしていつも通りSBI証券主幹事案件ということでとりあえず2018年以降のSBI証券主幹事銘柄をネット情報や読者様情報を基にしたIPOチャレンジポイント使用時の配分数ポイントボーダー数(右側赤数字)を参考までに掲載させて頂いておきます。精度はそれなりにあると思いますが公式発表でない点はご了承下さい。

IPOチャレンジポイント2020.11.27

IPOチャレンジポイントを使用した配分数の法則は今や何を指標にして良いのかもわからず、配分数が読めない傾向にありますが、普通で考えると今回のこのかっこ(4166)のIPOチャレンジポイント使用時の配分数は100株である可能性が濃厚です。ですので基本的にIPOチャレンジポイント使用を考えられている方は100株配分でも後悔しない範囲で使用されることをお勧め致します。

すでに別記事でも4回申し上げておりますが、かっこ(4166)の上場日は12月17日(木)でオーケーエム(6229)リベルタ(4935)ビートレンド(4020)プレイド(4165)5社同日上場となり、資金分散の影響やIPOラッシュの影響も加味する必要があります。

IPO銘柄公開規模上場市場主幹事証券
オーケーエム16.5億円東証二部三菱UFJ証券
リベルタ10.6億円JASDAQ-S野村證券
ビートレンド5.0億円東証マザーズみずほ証券
プレイド210.7億円東証マザーズみずほ証券他
かっこ5.4億円東証マザーズSBI証券

これらのことから管理人の個人的なこのかっこ(4166)のIPO参加スタンスは当初の予定通り全力申し込みで変更はありませんが、IPOチャレンジポイント使用妙味は無いと考え、使用するつもりはありません。

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かっこ(4166)のIPO(新規上場)幹事配分数

そして推定となりますがこのかっこ(4166)のIPO株(公募株及び売り出し株)2,500枚IPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。

証券会社IPO株配分数配分割合
SBI証券主幹事2,124枚85.0%
SMBC日興証券63枚2.5%
みずほ証券63枚2.5%
あかつき証券25枚1.0%
岩井コスモ証券25枚1.0%
岡三証券25枚1.0%
極東証券25枚1.0%
静銀ティーエム証券25枚1.0%
東洋証券25枚1.0%
松井証券前受け金不要25枚1.0%
マネックス証券100%完全抽選25枚1.0%
水戸証券25枚1.0%
楽天証券100%完全抽選25枚1.0%
岡三オンライン証券委託幹事?枚?%

上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が375枚あります。

IPO主幹事となるSBI証券以下の下位幹事団(シンジケート)の割り当て数は数枚程度から100%完全抽選のマネックス証券楽天証券でさえ予定枚数は25枚程度なので、IPO主幹事以外でのIPO当選はかなり困難であることが予想されます。申し込まないと当たることはないとはいえ、無駄に資金拘束されて資金的に他のIPOに手を出せなくなるのであれば下位証券は見送った方が賢明かもしれません。

<追記>
かっこ(4166)のIPO仮条件が決まりました。

IPO想定価格:1,890円
IPO仮条件:1,860円~2,020円

IPO想定価格がほぼ最下限となる強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は5.3億円~5.8億円となりました。

<追記>
かっこ(4166)の第二弾初値予想が発表されたようです。

4,600円~6,000円

IPO仮条件が強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾はIPO初値予想第一弾よりも上限下限ともに上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはA級評価で変更無し、IPO参加スタンスも引き続き全力申し込みで変更はありません。IPOチャレンジポイントは使用致しません。

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