フライヤー(323A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(660円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。

フライヤー(323A)の上場日とIPO申込期間

フライヤー(323A)の上場日は2024年2月20日(木)単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要のみずほ証券となっております。

このフライヤー(323A)のIPO申し込み期間は2月3日(月)~2月7日(金)となっており、他1社のIPO案件とIPO申し込み期間が微妙に被っていますが、申し込み日を少しずらせば資金の重複はかわせます。ただしその際は申し込み忘れにご注意下さい。

フライヤー(323A)のIPO(新規上場)初値予想 第一弾

フライヤー(323A)のIPO(新規上場)初値予想

フライヤー(323A)のIPO想定価格は660円となっているため、現時点では公募価格の1.1倍~1.5倍程度の初値形成になるのではないかと、やや弱めC級評価レベルの第一弾初値予想となっておりますが、個人的な初値予想についてはやや強めB級評価に設定させて頂いております。

なお、このフライヤー(323A)のIPO仮条件は今週末1月31日(金)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。

フライヤー(323A)の事業内容

フライヤー(323A)の事業内容はビジネス書の要約サービス「flier」・「flier business」の開発・運営ということで、1冊約10分で読める本の要約コンテンツや、有識者による動画、インタビュー等の特集記事等を集約したプラットフォームを運営しています。

フライヤー(323A)IPO flierとは

このフライヤー(323A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。

フライヤー(323A)のブルベア要素とIPO参加スタンス

フライヤー(323A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格660円としてオーバーアロットメント含め4.9億円と規模的に東証グロース市場への上場としてはで小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。

IPO募集株数は公募株及び売出株(OA分)合わせて755,300株と少なく、IPO主幹事は抽選割合の少ない店頭系証券(みずほ証券)ということに加えて、単価が1,000円未満でホットイシュー扱いでもなく、200株1セット配分となっているため、IPO株の当選確度は困難となりそうです。

フライヤー(323A)IPOみずほ証券200株1セット

そして今回もこのフライヤー(323A)のブル要素(ポジティブ材料)ベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。

まずブル要素(ポジティブ材料)としては事業内容が平均6時間掛かるビジネス書を10分で読むことができるプラットフォーム「flier(フライヤー)」の提供などユニークなビジネスを展開しており、業績も赤字ではあるものの黒字転換目前となっていることから警戒感は高まりにくそうです。

公開規模はIPO想定価格(660円)ベースで4.9億円と荷もたれ感なく、公開価格の1.5倍となれば解除されるベンチャーキャピタル4社及び法人3社の保有株が計40万株程度ありますが、初値形成後でないと解除されないタイプのロックアップとなっているため、上場時の大きな売り圧力とはなりません。

一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては筆頭株主が東証プライム市場に上場しているメディアドゥ(3678)で、上場後も引き続き連結子会社として株式保有比率を維持していく予定となっているため、投資家から毛嫌いされやすい親子上場となります。

金利上昇局面で新興市場の地合い悪化も不安要素の一因ですが、2023年6月以降の上場日の売買における成行売呼値及び成行買呼値の禁止や2023年10月以降の公開価格の設定プロセスの変更などIPOルールの改悪で初値が伸び悩む傾向にある点も不安材料となりそうです。

とはいえ、公開規模に軽量感もあり単価も個人投資家が買いやすい低単価設定で大きな売り圧力もないため需給面は良好。業績は黒字転換目前でタイムパフォーマンス重視のユニークなビジネスを展開していることなども含めると初値は堅調にスタートする可能性は高そうです。

当初の予定通り管理人の個人的なこのフライヤー(323A)のIPO参加スタンスは積極参加で行く予定で考えていますが、IPO主幹事のみずほ証券200株1セット配分となっているため、当選確率は下がり、ネット証券も引き受け株数が少ないため、IPO当選の可能性は低そうですね。

フライヤー(323A)のIPO幹事配分数

そして推定となりますがこのフライヤー(323A)のIPO株(公募株及び売出株)6,568枚IPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。

証券会社IPO株配分数配分割合
みずほ証券(主幹事5,582枚85.0%
SMBC日興証券459枚7.0%
SBI証券99枚1.5%
楽天証券99枚1.5%
マネックス証券99枚1.5%
松井証券99枚1.5%
岡三証券66枚1.0%
水戸証券33枚0.5%
岩井コスモ証券16枚0.25%
極東証券16枚0.25%
岡三オンライン委託幹事決定?枚?%

上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が985枚あります。

積極的にこのフライヤー(323A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となるみずほ証券からのIPO申し込みは外せません。平幹事の中には抽選割合の多い大手ネット証券4社(SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券)もしっかり入っていますが、持ち分は二桁レベルしかないため、狙うには厳しい数字となりそうです。

フライヤー(323A)のIPO仮条件決定

フライヤー(323A)のIPO仮条件が決まりました。

IPO想定価格:660円
IPO仮条件:590円~680円

IPO想定価格がほぼ最上限となる一般的なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は4.4億円~5.1億円となりました。

尚、今回の訂正目論見書内ではIPO新ルールが追記されていますので、需要申告の結果、仮条件の範囲外で発行価格を決定する場合があり、仮条件の下限の80%以上かつ上限の120%以下である472円~816円の範囲内で公開価格が決定する場合もあるため、証券会社のIPO申し込み時の入金残高は最高値となる816円で見ておく必要があります。

フライヤー(323A)のIPO(新規上場)初値予想 第二弾

フライヤー(323A)の第二弾初値予想が発表されたようです。

900円~1,000円

IPO仮条件は一般的な設定となりましたが、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限はそのままで下限のみ上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはB級評価からC級評価に格下げとし、IPO参加スタンスについてはみずほ証券SBI証券からの参加と致します。

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