フロンティア(4250)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。11月第一号IPO案件の登場となります。10月のIPOは4社で打ち止めでしょうか。ただ個人的には今の環境ではもう12月のIPOラッシュまでお預けでも良いと感じています。

フロンティア(4250)の上場日は11月1日(月)で今のところは単独上場、上場市場は福岡証券取引所の新興市場となるQ-Board市場への上場で、IPO主幹事はエイチ・エス証券となっております。

このフロンティア(4250)は現在プロ向け市場となるTOKYO PRO Marketにすでに上場しているため、TOKYO PRO Marketから福証Q-Board市場へ鞍替えということで、今月(9月13日)にIPO新規上場)したGeolocation Technology(4018)とIPO主幹事含めて同じパターンとなります。

フロンティア(4250)のIPO(新規上場)情報

設立:2003年12月22日
業種:化学
事業の内容:自動車部品等の企画・輸入販売事業

フロンティア(4250)IPO上場承認

上場市場福証Q-Board
コード4250
名称フロンティア
公募株数50,000株
売出し株数50,000株
オーバーアロットメント15,000株
IPO主幹事証券エイチ・エス証券
IPO引受幹事証券SBI証券
岡三証券
西日本シティTT証券
藍澤證券
ひろぎん証券
FFG証券
マネックス証券100%完全抽選
岡三オンライン証券委託幹事
IPO発表日9月28日(火)
上場日11月1日(月)
仮条件決定日10月11日(月)
ブック・ビルディング期間10月13日(水)~10月19日(火)
公開価格決定日10月20日(水)
IPO申し込み期間10月22日(金)~10月27日(水)
時価総額6.1億円
吸収金額1.0億円
想定価格910円(91,000円必要)

そして上記をご覧の通りこのフロンティア(4250)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンライン証券のIPO委託幹事(裏幹事)入りも期待できそうです。

詳細や口座開設はコチラ ⇒ 岡三オンライン証券公式サイト
岡三オンライン証券
※IPO申し込み時の前受け金は不要!

フロンティア(4250)のIPO(新規上場)事業内容等

フロンティア(4250)はグループ会社で、株式会社フロンティア及び連結子会社である新域國際香港有限公司フロンティア香港)の2社で構成されており、自社工場を持たずに技術力の高い中国国内工場に生産委託をしているファブレスメーカーとして、製品の企画開発、品質管理、納期管理、輸入、販売までの一貫した機能を有しており、自社オリジナル製品の企画・製造・販売を行っています。事業形態としては「PB(Private Brand)販売事業」と「OEM/ODM事業」の2つに事業を区分しております。

フロンティア(4250)IPO事業内容

PB(Private Brand)販売事業

<B2B部門>
企画設計した自動車部品・用品(サイドバイザー、フロアマット等)のアフターパーツを提携工場にて製品化し、連結子会社である新域國際香港有限公司(フロンティア香港)を通じて輸入し、自動車販売店や自動車部品卸売業者へ販売しております。
フロンティア(4250)IPOB2B部門

<インターネット通販部門>
主に個人顧客を対象として、株式会社フロンティアが企画設計した自動車部品・用品の他、ペット関連用品、アウトドア関連用品等の、FUN LIFE ITEM(お客様の楽しく充実した人生をサポートする商品)を提携工場にて製品化し、連結子会社である新域國際香港有限公司(フロンティア香港)を通じて輸入し、ウェブサイトにて販売しております。
フロンティア(4250)IPOPB(Private Brand)販売事業

OEM/ODM事業

当事業は連結子会社である新域國際香港有限公司(フロンティア香港)の主たる事業で、顧客の要望する商品の製造を受託し当社が選定した工場にて製品化し、顧客に納品しており、主に国内玩具メーカー向けの電子玩具(児童向けパソコン型玩具、タブレット型玩具等)を取り扱っております。
フロンティア(4250)IPOOEM・ODM事業


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
差引手取概算額34,160千円については第三者割当増資の差引手取概算額上限12,558千円と合わせて、自動車アフターパーツのフロアマット製造工場の建設費、機械購入代金に充当する予定であります。
なお、本件調達資金が予定より超過し残額が生じた場合は、工場で必要な第19期の製造経費(諸経費、消耗品等)1,016千円に充当しそれ以外の残額は運転資金に使用いたしますが、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品で運用していく方針であります。
(フロンティアのIPO目論見書より一部抜粋)

フロンティア(4250)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

フロンティア(4250)の市場からの吸収金額はIPO想定価格910円としてオーバーアロットメント含め1.0億円と規模的に地方市場の福証Q-Board市場への上場と言えども超小型サイズとなり、荷もたれ感はまったくありません。IPO株数も公募株及び売り出し株合わせて1,000枚しか無いためかなりの希少性があります。

上述の通りフロンティア(4250)の事業内容は自動車部品等の企画・輸入販売事業で自社工場を持たないファブレスメーカーということで、先日福証Q-Board市場に上場したGeolocation Technology(4018)のようなSaaS関連というIPO人気業態ではなく、セクターは「化学」で新規性の無い地味業態となることから、事業内容に対しての投資妙味は少なそうです。

IPOは社名も大切という説があります。漢字社名は避けられやすいとか、横文字社名(カタカナ、英語)は買われやすいとか、最近では社名に「AI」が付けば買われやすいとか、実際に社名が似ているというだけの理由で株を売買する方もいらっしゃるぐらいなので社名も重要であると思います。

そして今回のフロンティア(4250)は奇しくも先月(8月27日)一撃-630円(単元株で-63,000円の損失)と豪快な公募割れを起こしたジェイフロンティア(2934)と似ています。ジェイが付いてるか付いていないかだけの違いです。

社名が似ているといだけで縁起を担いで避ける投資家もいるでしょうし、少なくともこのジェイフロンティア(2934)で損失を出された方は嫌な記憶が蘇ってしまうことから、初値買い参戦は見送られるかもしれません。そういう意味でこのタイミングでのこの社名(フロンティア)はマイナス材料となる可能性もあります。あくまでも仮説ですが。

このフロンティア(4250)は2018年7月にプロ向け市場となるTOKYO PRO Marketに上場しておりますが、2021年10月31日付でTOKYO PRO Marketを上場廃止となり、今回福証Q-Board市場へ鞍替えとなります。IPO主幹事もエイチ・エス証券と、完全にGeolocation Technology(4018)と同じ道を辿っていますが、もちろんTOKYO PRO Marketからの鞍替えは福証Q-Boardと決まっているわけではなく、このフロンティア(4250)の本社は福岡県にあることから福岡証券取引所の選択かと思われます。

ちなみにGeolocation Technology(4018)は公募価格2,240円に対して付いた初値は一応3,550円と好スタートとなっていますが、初値買いに入った資金はわずか1.6億円と地方上場らしい少なさです。IPO市場では鉄板となるSaaS関連でもこの程度の初値買い資金しか入らなかったとなると、地味業態となるこのフロンティア(4250)への資金流入はより一層厳しいものとなりそうです。初値売買代金1.0億円を超えるのは厳しいでしょうか。

直近2年間の月別最高・最低株価は以下の通り、2020年11月に730円で取引されているのみで、その時の売買高は20,000株だったようです。プロ向け市場となるTOKYO PRO Marketに上場した際の初値は630円で売買高は100株のみです。今回上場時のIPO想定価格は910円なので、基準株価を630円とすればおよそ144%のプライス・インクリース(price increase)となります。カッコ付けて横文字で表現してしまいましたが、意味はただの「値上げ」です^^;

フロンティア(4250)IPO月別最高・最低株価

昨日(9月28日)上場4社はすべて東証マザーズ上場の人気案件であったにも関わらず、初値買いに入った資金はいずれも10億円以下と現在のIPO市場はかなり厳しい状況と言えます。このタイミングで地方上場となればフロンティア(4250)の初値も超小型案件とはいえ、ほぼ需給頼みです。地合い回復が無ければ厳しい展開となりそうな雰囲気です。ひとまずの初値評価は地方上場の地味業態ということでD級評価が妥当なところでしょうか。

よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのフロンティア(4250)のIPO参加スタンスは中立で、今後のIPO市場の動向を見ながら決めたいと思います。とは言うもののIPO株数は公募株及び売り出し株合わせて1,000枚しかなく、IPO主幹事もエイチ・エス証券ということで、仮に積極参加したとしてもIPO当選は困難となるでしょうね。

<追記>
やはり岡三オンライン証券がこのフロンティア(4250)のIPO裏幹事委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。

フロンティア(4250)のIPO取り扱い決定岡三オンライン証券
フロンティア(4250)IPO岡三オンライン証券

フロンティア(4250)のIPO(新規上場)業績等

フロンティア(4250)のIPO経営指標
フロンティア(4250)IPO経営指標

フロンティア(4250)のIPO売上高及び経常利益
フロンティア(4250)IPO売上高及び経常利益

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