アルピコホールディングス(297A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(11月21日)IPO新規上場承認発表された4社のうちの3社目となります。
当記事はアルピコホールディングス(297A)のIPO詳細記事となりますが、残る3社のうちの2社のdely(299A)とMIC(300A)のIPO詳細についてはすでに下記記事にてご紹介させて頂いており、もう1社のGVA TECH(298A)のIPO詳細についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きます。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンクさせて頂きます。
dely(299A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(11月21日)はIPO新規上場承認発表が4社ありました。ここまで順調でしたが、やは …
MIC(300A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(11月21日)IPO新規上場承認発表された4社のうちの2社目となります。 当記事はM …
アルピコホールディングス(297A)の上場日は2024年12月25日(水)で、MIC(300A)と2社同日上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要のみずほ証券となっております。
アルピコホールディングス(297A)のIPO(新規上場)情報
設立:2008年5月1日
業種:小売業
事業の内容:小売、運輸、観光の各事業を中心とした企業グループの企画、管理及び運営
上場市場 | 東証スタンダード |
コード | 297A |
名称 | アルピコホールディングス |
公募株数 | 11,000,000株 |
売出し株数 | 1,428,500株 |
オーバーアロットメント | 1,864,200株 |
IPO主幹事証券 | みずほ証券 |
IPO引受幹事証券 | 野村證券 八十二証券 長野證券 大和証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 大和コネクト証券(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 11月21日(木) |
上場日 | 12月25日(水) |
仮条件決定日 | 12月5日(木) |
ブック・ビルディング期間 | 12月9日(月)~12月13日(金) |
公開価格決定日 | 12月16日(月) |
IPO申し込み期間 | 12月17日(火)~12月20日(金) |
上場時発行済株式総数 | 71,113,460株 |
時価総額 | 148.6億円 |
吸収金額 | 29.8億円 |
想定価格 | 209円(20,900円必要) |
そしてこのアルピコホールディングス(297A)のIPO幹事団(シンジケート)の中には大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っているため、それぞれグループ会社となる大和コネクト証券とauカブコム証券がIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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アルピコホールディングス(297A)のIPO(新規上場)事業内容等
アルピコホールディングス(297A)はグループ会社で、アルピコホールディングス株式会社と子会社10社及び関連会社1社で構成されており、同社は純粋持株会社として子会社の事業活動の経営管理・指導を行っており、子会社が「流通事業」「運輸事業」「観光事業」「不動産事業」「その他のサービス事業」を行っています。
流通事業は、長野県内で食品スーパー「デリシア」51店舗(フランチャイズ含む)と「業務スーパー・ユーパレット」9店舗の計60店舗を展開しており、長野県内で展開していくドミナント戦略(物流や店舗管理、広告宣伝などの効率化とコスト削減のため、ある一定の地域に集中的に店舗を出店し、競合他社よりも優位な地位を獲得する戦略)の下、県内トップクラスの店舗網を有しております。
運輸事業は、バス事業、鉄道事業、タクシー事業及び自動車整備事業を行っております。
バス事業は、長野県、東京都、大阪府に営業所を構えております。鉄道事業の営業路線は、松本~新島々間(14.4キロ)の上高地線で観光客の輸送を行っております。タクシー事業は、長野県内の松本地区、長野地区、諏訪地区、大北地区の4拠点で展開しております。自動車整備事業は、バス・タクシー等のグループ車両の整備の外、一般向け整備事業にも注力しております。
長野県内で、ホテル・旅館事業、サービスエリア事業、旅行事業、レジャー場事業を行っております。
ホテル・旅館事業は、長野県松本市を中心にシティホテル、ビジネスホテル、温泉リゾートホテルの3形態計6施設の運営を行っております。サービスエリア事業は、長野県内の高速道路上下線10か所のサービスエリアのうち、諏訪湖(上り線)、梓川(上り線)、姨捨(上下線)の4カ所を運営しております。旅行事業は長年培ってきた企画力とグループインフラを活かした豊富な旅行商品を取り揃えることで、地域のお客様へ魅力ある商品やサービスを提供しております。レジャー場事業は、八ヶ岳など大自然の絶景を臨む蓼科高原において、ゴルフ場やキャンプ場などの運営を行っております。
不動産賃貸事業、別荘分譲地管理事業を行っております。
不動産賃貸事業は、約30件の賃貸不動産事業を行っており、松本市、長野市、茅野市等長野県内に自社で保有する土地又は建物を主に法人に対して賃貸し、賃料を得るというビジネスモデルとなっております。別荘分譲地管理事業は、古くからのリゾート地である蓼科高原及び八ヶ岳中央高原において、自社所有余地の売却、財産区から賃借している土地の転貸、建築及びリフォーム(一部外注あり)、上水道の供給、温泉供給、別荘管理などを行っております。
長野県内を中心に保険代理店事業等を行っております。
同事業を担うアルピコ保険リース株式会社では、長野県内9つの営業所網を有し、当社グループ従業員を含めた長野県のお客様に対して、幅広い種類の保険の販売を中心にサービスを提供しております。
【手取金の使途】
手取概算額2,098,080千円については設備投資資金として、①流通事業の新規出店に1,098,080千円(支払予定時期 2026年3月期:1,098,080千円)、②運輸事業のバス車両等の取得に800,000千円(支払予定時期 2026年3月期:800,000千円)、③観光事業の宿泊施設改装に200,000千円(支払予定時期 2026年3月期:200,000千円)を充当する予定であります。
なお、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(アルピコホールディングスのIPO目論見書より一部抜粋)
アルピコホールディングス(297A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
アルピコホールディングス(297A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格209円としてオーバーアロットメント含め29.8億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。IPO募集株数は公募株及び売出株(OA含む)合わせて14,292,700株と多く、海外投資家への販売はありません。
上述の通りアルピコホールディングス(297A)の事業内容は小売、運輸、観光の各事業を中心とした企業グループの企画、管理及び運営ということで、子会社が行う各種事業活動「流通事業」「運輸事業」「観光事業」「不動産事業」「その他のサービス事業」の経営管理・指導を行う純粋持株会社となります。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
アルピコホールディングス(297A)は上場企業や中小企業など多くの企業から出資を受けており、中にはベンチャーキャピタルからの出資もあります。ただベンチャーキャピタルは今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで全株(571,400株)放出することになっており、その他多くの既存株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため上場時の大きな売り圧力はありません。
長野県を中心に小売、運輸、観光などの事業を展開しており、設立は2008年5月となっていますが、これはあくまでも純粋持株会社体制としたことで、会社自体は1920年3月に設立されていますので、100年超えの超老舗企業となります。これまた東証スタンダード上場案件らしいIPO銘柄と感じます。
業態は地味で長野県中心の地方企業でオールド感があることから、内容的にIPO市場で人気化するのは厳しいと思われますが、社歴も長く多くの企業からも支えられているようなので、社会的な信頼度はしっかりありそうです。ただやはりそれとこれとは別問題となることから、IPO目線で見ると初値評価はD級評価といったところになりそうです。
時期的にIPOラッシュ突入となっており、重複上場による資金分散や連続上場による買い疲れ、地味案件となることから埋没リスクもありそうです。現時点での判断は難しくとりあえず個人的なこのアルピコホールディングス(297A)のIPO参加スタンスは中立とさせて頂き、IPO地合いはもちろんのこと今後の仮条件設定やスケジュール、そして大手初値予想会社の見解などを見てから本格的に決めたいと思います。
アルピコホールディングス(297A)のIPO(新規上場)業績等
アルピコホールディングス(297A)のIPO経営指標
アルピコホールディングス(297A)のIPO営業収益及び経常損益
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