ファブリカコミュニケーションズ(4193)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(3月5日)はIPO新規上場承認発表が3社ありました。
さすが魔の金曜日ですね。
という話を二週間前の2月19日(金)にも書きました。その時は4社でしたが、金曜日に複数のIPO新規上場承認発表するのは何かしらJPX(日本取引所グループ)にとってメリット的なものでもあるのでしょうかね。
最近、JPX(日本取引所グループ)にしては珍しく複数承認や重複上場が無いと思っていましたが、結局はこうなってしまいました。昨日申し上げた通り、やはり嵐の前の静けさだったようですね。
上記のニュース一覧も「新規上場の承認」ということで3社並べれた方が綺麗なのに、あえて1社違うのを間に入れるというのもなんともJPX(日本取引所グループ)らしいおかしな表示方法です。と、まあJPX(日本取引所グループ)の話はどうでも良いですね。話がそれてしまい申し訳ございません。この1記事目だけお許し下さい。
とりあえず今回の記事はファブリカコミュニケーションズ(4193)の記事で、残り2社のアイ・パートナーズフィナンシャル(7345)とアイスコ(7698)の詳細記事についてはまた後ほどIPO目論見書を見てからあらためて別記事にて一つ一つご紹介させて頂きます。
ファブリカコミュニケーションズ(4193)の上場日は4月7日(水)で表示灯(7368)と2社同日上場、上場市場はJASDAQスタンダード市場と地方市場となる名古屋証券取引所二部市場への同時上場で、IPO主幹事は今年(2021年)初主幹事となる待ってましたの東海東京証券となっております。個人的には過去に16回のIPO当選実績があり、意外と相性が良いので嬉しいですね。
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ファブリカコミュニケーションズ(4193)のIPO(新規上場)情報
設立:1994年11月10日
業種:情報・通信業
事業の内容:業務支援システム開発・販売事業、SMS 配信ソリューション事業、インターネットメディア事業、WEB マーケティング事業、自動車整備・レンタカー事業
上場市場 | JASDAQスタンダード 名古屋証券取引所二部 |
コード | 4193 |
名称 | ファブリカコミュニケーションズ |
公募株数 | 100,000株 |
売出し株数 | 411,500株 |
オーバーアロットメント | 76,700株 |
IPO主幹事証券 | 東海東京証券 |
IPO引受幹事証券 | SBI証券 野村證券(前受け金不要) 楽天証券(100%完全抽選) SMBC日興証券 いちよし証券 岡三証券 エース証券 マネックス証券(100%完全抽選) 松井証券(前受け金不要) 水戸証券 岡三オンライン証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 3月5日(金) |
上場日 | 4月7日(水) |
仮条件決定日 | 3月22日(月) |
ブック・ビルディング期間 | 3月23日(火)~3月29日(月) |
公開価格決定日 | 3月30日(火) |
IPO申し込み期間 | 3月31日(水)~4月5日(月) |
時価総額 | 119.6億円 |
吸収金額 | 32.3億円 |
想定価格 | 5,500円(550,000円必要) |
そして上記をご覧の通りこのファブリカコミュニケーションズ(4193)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンライン証券のIPO幹事入りも期待できそうです。
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ファブリカコミュニケーションズ(4193)のIPO(新規上場)事業内容等
ファブリカコミュニケーションズ(4193)はグループ会社で株式会社ファブリカコミュニケーションズ及び株式会社メディア4uの2社で構成されており「U-CARソリューショングループ」「SMSソリューショングループ」「インターネットサービスグループ」「オートサービスグループ」の4つのセグメントに分かれております。
U-CARソリューショングループでは自社開発した中古車販売管理システムと広告出稿プラットフォームを融合した中古車販売業務支援クラウドサービス「symphony(シンフォニー)」を全国の自動車販売店に提供することで定期的に利用料を得ております。
SMSソリューショングループは子会社である株式会社メディア4uで展開しており、法人向けのSMS(ショートメッセージサービス、電話番号宛てにテキストメッセージが送れる連絡手段)送信サービスをメイン事業としております。法人向けSMS送信サービスはクライアントである事業者に対しインターネットを通じてSMS送信機能を提供し、SMSの送信数に応じて課金する従量課金での売上が主な収益となっております。
インターネットサービスグループのデジタルマーケティング事業では自社メディアや自社サービスの開発運営で培ってきたマーケティングノウハウを活かし、U-CARソリューショングループやSMSソリューショングループのWEB集客支援を主に担っております。
オートサービスグループはBP・レンタカー事業とメンテナンス事業で構成されております。
【手取金の使途】
上記の手取概算額499,000千円については第三者割当増資の手取概算額上限388,102千円と合わせた手取概算額合計上限887,102千円を設備資金、運転資金、投融資資金及び長期借入金返済に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品にて運用する予定であります。
(ファブリカコミュニケーションズのIPO目論見書より一部抜粋)
ファブリカコミュニケーションズ(4193)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ファブリカコミュニケーションズ(4193)の市場からの吸収金額はIPO想定価格5,500円としてオーバーアロットメント含め32.3億円と規模的にJASDAQスタンダード市場及び名証二部市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感を感じる水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて5,115枚と値ガサな分、比較的少なめとなります。
上述の通りこのファブリカコミュニケーションズ(4193)は中古車販売店向けの販売管理システム「symphony(シンフォニー)」の開発及び販売、中古車情報サイト「車選びドットコム」や「CarMe中古車」など、中古車情報サイトの運営が主な事業内容となります。
筆頭株主は2007年6月に東証マザーズに上場した株式会社カービューとなっております。ちなみにこの株式会社カービューの上場時は管理人もすでにこのIPO投資の世界に入っており、なんと新光証券(現:みずほ証券)という証券会社からIPO当選を頂きました。
当時はまだ1株単位で売買されており、公募価格は1株1,100,000円という値ガサ株だったので、ネット上では跳ねるとかなり美味しいIPO株になると言われてたので喜んでいたのですが、付いた初値は1,160,000円と+60,000円の微益となったことはいまだに記憶に残っています。ちゃんと当選画像も残しています。
この株式会社カービューも2015年3月にTOB(株式公開買付)によるヤフー株式会社(現:Zホールディングス株式会社)の完全子会社化に伴い、今やもう上場廃止となっています。
と、これまた話がそれてしまいました。
この記事冒頭から話がそれっぱなしですね^^;
すいません。
株主の中にベンチャーキャピタルの保有株は無く、筆頭株主の株式会社カービューを含めた既存の上位株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっていますが、5法人及び1個人分の266,000株だけは公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。
ファブリカコミュニケーションズ(4193)の事業内容に新規性は無いものの、業績は堅調で特に収益ベースでは直近で大きく伸ばしております。ただやはりIPO的には人気業態ではないため、初値ぶっ飛び系ではありません。第一印象としての初値評価はC級評価からB級評価といったところでしょうか。
想定価格ベースで5,500円と値ガサ株なので跳ねれば、それなりにまとまった利益となりますが、なんとなく個人的には株式会社カービューのような「ちょい上げ」みたいな流れになるのではないかと思っています。
いずれにしてもIPO地合いが好調であれば問題なく全力申し込みとなりますが、最近はやや不透明な環境になっている感があるので、このファブリカコミュニケーションズ(4193)のIPO参加スタンスは値ガサ株ということもあり、ひとまず中立とし、改めて初値予想記事を書くときに参加スタンスを決めたいと思います。
IPO主幹事は今年(2021年)初の主幹事となる東海東京証券なので、個人的に期待値は高いのですが、IPO株数は5,115枚しか無いので、結局のところ狭き門となるかもしれませんね。いずれにしてもまだ東海東京証券の口座をお持ちでない方は今後のためにも口座はあった方が良いと思います。
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<追記>
やはり岡三オンライン証券がこのファブリカコミュニケーションズ(4193)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
ファブリカコミュニケーションズ(4193)のIPO取り扱い決定(岡三オンライン証券)
ファブリカコミュニケーションズ(4193)のIPO(新規上場)業績等
ファブリカコミュニケーションズ(4193)のIPO経営指標
ファブリカコミュニケーションズ(4193)のIPO売上高及び経常損益
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