FIXER(5129)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(9月1日)はIPO新規上場承認発表が1社ありました。10月第一号IPO案件の登場です。どうやら新型コロナウイルス感染者情報管理・共有システム「HER-SYS(ハーシス)」を構築した会社のようですね。つい先日、我が子がしっかりお世話になりました^^;

IPO新規上場承認発表1社2022.9.1

FIXER(5129)の上場日は2022年10月6日(木)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要野村證券となっております。

FIXER(5129)のIPO(新規上場)情報

設立:2008年9月4日
業種:情報・通信業
事業の内容:クラウド環境で動作するシステム開発、クラウド環境の設計や運用・保守、監視サービス等

FIXER(5129)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード5129
名称FIXER
公募株数600,000株
売出し株数1,400,000株
オーバーアロットメント300,000株
IPO主幹事証券野村證券
IPO引受幹事証券みずほ証券
SMBC日興証券
SBI証券
マネックス証券100%完全抽選
松井証券前受け金不要
LINE証券委託幹事
SBIネオトレード証券委託幹事
IPO発表日9月1日(木)
上場日10月6日(木)
仮条件決定日9月15日(木)
ブック・ビルディング期間9月16日(金)~9月26日(月)
公開価格決定日9月27日(火)
IPO申し込み期間9月28日(水)~10月3日(月)
上場時発行済株式総数14,263,200株
時価総額182.5億円
吸収金額29.4億円
想定価格1,280円(128,000円必要)

そしてこのFIXER(5129)のIPO主幹事が野村證券となっていることから、グループ会社となるLINE証券IPO委託幹事(裏幹事)入りもほぼ確定になるかと思います。

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FIXER(5129)のIPO(新規上場)事業内容等

FIXER(5129)はクラウドネイティブ(Cloud native)なエンタープライズシステム構築に強みを持つ「Microsoft Azure」に特化したクラウドインテグレータで、クラウドに特化した情報システムの設計・構築・運用等の全工程を一貫して請け負う事業を行っています。

FIXER(5129)IPO事業系統図

FIXER(5129)の事業はクラウドサービス事業の単一セグメントでありますが、①プロジェクト型サービス(新規システム開発や既存システムのクラウド移行)によってクラウドネイティブなシステムを構築し、クラウドサービスのライセンスの②リセール、③マネージドサービス(保守・運用)、④SaaSを展開しています。

FIXER(5129)IPO事業領域

①プロジェクト型サービス

プロジェクト型サービスでは、顧客の要件・要望に基づくシステムを新たに開発したり、既存のシステムをクラウドに移行したりするサービスを行っております。
FIXER(5129)IPOプロジェクト型サービス

②リセール

リセールでは、パブリッククラウドベンダー(主にMicrosoft・一部AWS)や、各種ソフトウエアサービスを提供しているベンダーから、クラウドやソフトウエアライセンスを仕入れ、顧客に販売しております。

③マネージドサービス

一般的な保守・運用サービスに加え、クラウド環境で発生する課題解決まで対応するマネージドサービスをcloud.config(クラウドコンフィグ)のブランドで展開しており、現在は「Microsoft Azure」を中心とするパブリッククラウドサービスの設計・構築、24時間365日の運用(監視・障害一次対応)サービスを提供しております。
FIXER(5129)IPOマネージドサービス

④SaaS

プロジェクト型サービスで開発したシステムや、マネージドサービスの保守・運用で把握した顧客ニーズの高い機能をプラットフォーム化し、SaaS型のサービスとして提供しており、現在は電話やSMSを発信する自動架電サービス、メタバース基盤をSaaS型で提供しております。
FIXER(5129)IPOSaaS


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額697,560千円については、第三者割当増資の手取概算額上限353,280千円と合わせて、運転資金として、①cloud.configの開発費用(600,000千円)、②マーケティング費用(300,000千円)及び③人員体制強化費用(100,000千円)に充当する予定であります。
なお、残額については、運転資金として将来における人員体制強化のための支出に充当する方針であります。具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(FIXERのIPO目論見書より一部抜粋)

FIXER(5129)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

FIXER(5129)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,280円としてオーバーアロットメント含め29.4億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて20,000枚とやや多めにありますが、海外投資家への販売はありません。

上述の通りFIXER(5129)の事業内容はクラウド環境で動作するシステム開発、クラウド環境の設計や運用・保守、監視サービス等ということで、マイクロソフトが管理するデータセンターを通して提供されるクラウドコンピューティングサービス「Microsoft Azure」に特化したクラウドインテグレーター(SIer)となります。

厚生労働省の「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム「HER-SYS(ハーシス)」の新規システム開発にも携わっており、その際はクラウドネイティブ(Cloud native)な手法の採用により、着手から約3週間で初回納品を実現したというスピード実績もあります。

「Microsoft Azure」の日本第一号CSP(Cloud Solution Provider)としても認定され、「Microsoft Azure」の導入設計、運用、24時間365日サービスの運用要件に合わせて監視・保守を行うFIXERオリジナルのクラウドに特化したマネージドサービス「cloud.config(クラウドコンフィグ)」を中核とし、常に最新技術を取り入れたクラウドソリューション及びサービスを提供しています。

FIXER(5129)IPO強み

FIXER(5129)の株主の中にはベンチャーキャピタルの保有株が2社721,800株ありますが、既存の上位大株主(新株予約権者含む)と共に解除価格無しで90日間(FIXER従業員持株会は180日間)のロックアップが掛かっているため、上場時の余計な売り圧力はありません。

システム開発、クラウド(SaaS)と、ひと昔前であれば否応なしに人気化した業態ですが、もはやSaaSというだけで初値が高騰するような相場ではなくなっています。とは言え、借金が多いSaaS企業の中でも業績はすでに黒字化しており、2020年5月に稼働開始した厚生労働省の新型コロナウイルス感染者情報管理・共有システム「HER-SYS(ハーシス)」の構築による特需(売上比率70%超え)もあって売上収益ともに右肩上がりで好調に推移しています。時価総額的にも大口(機関投資家、海外投資家)の参戦は十分見込めるレベルかと思います。

FIXER(5129)IPO販売実績

東証グロース市場への上場で公開規模がIPO想定価格ベース(1,280円)で29.4億円と中規模でサイズ面が気掛かりではありますが、時期的にIPO閑散期となる可能性が高い中で大口(機関投資家、海外投資家)参戦となれば初値は堅調にスタートする可能性が高そうです。ひとまずの初値評価は安パイどころでC級評価が妥当でしょうか。

よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのFIXER(5129)のIPO参加スタンスは積極参加で行く方向で考えていますが、今後のIPO環境はもちろんのこと、仮条件設定や大手初値予想会社の見解なども見ながら臨機応変にIPO申し込みスタンスを決めたいと思います。

FIXER(5129)のIPO(新規上場)業績等

FIXER(5129)のIPO経営指標
FIXER(5129)IPO経営指標

FIXER(5129)のIPO売上高及び経常利益
FIXER(5129)IPO売上高及び経常利益

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