ファンペップ(4881)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(11月20日)IPO新規上場承認発表があった2社のうちの1社です。このファンペップ(4881)で12月は24社目のIPOとなります。例年と比べると多いですね。

IPO新規上場承認発表2社2020.11.20

すでに東和ハイシステム(4172)については下記記事にてご紹介させて頂いております。

ファンペップ(4881)の上場日は12月25日(金)SANEI(6230)東和ハイシステム(4172)3社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事はまたもやSBI証券となっております。

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ファンペップ(4881)のIPO(新規上場)情報

設立:2013年10月11日
業種:医薬品
事業の内容:機能性ペプチドを用いた医薬品等の研究開発事業

ファンペップ(4881)IPO上場承認

上場市場東証マザーズ
コード4881
名称ファンペップ
公募株数2,739,700株
売出し株数0株
オーバーアロットメント410,900株
IPO主幹事証券SBI証券
IPO引受幹事証券SMBC日興証券
いちよし証券
エース証券
藍澤證券
岩井コスモ証券
東海東京証券
東洋証券
極東証券
水戸証券
ライブスター証券委託幹事
IPO発表日11月20日(金)
上場日12月25日(金)
仮条件決定日12月8日(火)
ブック・ビルディング期間12月10日(木)~12月16日(水)
公開価格決定日12月17日(木)
IPO申し込み期間12月18日(金)~12月23日(水)
時価総額122.2億円~152.3億円
吸収金額22.9億円~28.6億円
想定価格730円~910円(73,000円~91,000円必要)

公募株式2,739,700株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集の需要状況等を勘案した上で、公開価格決定日2020年12月17日(木)に決定されます。その際の海外販売数は売り出し株数の半数未満となります。

そしてSBI証券がIPO主幹事となることから「ひとかぶIPO」で有名なネオモバSBIネオモバイル証券)の幹事入りも期待されます。

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IPO目論見書にはすでに上記ネオモバSBIネオモバイル証券)に販売を委託する予定との記載があります。

ファンペップ(4881)IPO目論見書ネオモバ

ファンペップ(4881)のIPO(新規上場)事業内容等

ファンペップ(4881)は大阪大学大学院医学系研究科の研究成果である機能性ペプチドの研究開発を進め、医薬品、化粧品及び医療機器等の事業分野で実用化することを主な事業としております。

ファンペップ(4881)IPOビジネスモデル

機能性ペプチドとは

ペプチドとはアミノ酸2~50個程度が結合した物質であり、一般的に50個以下のアミノ酸が鎖状に結合した物質をペプチドと呼び、それ以上の数のアミノ酸が結合した物質をタンパク質と呼んでおります。ペプチドの中には生体内等で機能を発揮するものがあり「機能性ペプチド」と呼ばれています。機能性ペプチドは医薬品、化粧品及び食品等の幅広い事業分野で実用化されています。
ファンペップ(4881)IPO機能性ペプチド

抗体医薬品との違い

抗体医薬品は「体外で製造する抗体」であるのに対し、抗体誘導ペプチドは、元々生体に備わった能力を利用して「体内で抗体を産生させる」ペプチドであるため、製造コストを低く抑制することを期待できます。また、抗体誘導ペプチドは患者様の体内で免疫細胞が「抗体」を一定期間持続的に産生するため、薬剤投与頻度が少なく患者様の負担が少ないと考えられます。
ファンペップ(4881)IPO抗体医薬と抗体誘導ペプチド

【手取金の使途】
差引手取概算額2,044,829千円に、海外販売の手取概算額(未定)及び本第三者割当増資の手取概算額上限309,982千円を合わせた、手取概算額合計上限2,354,812千円については、運転資金として、機能性ペプチドSR-0379、抗体誘導ペプチドFPP003、抗体誘導ペプチドFPP004及び新規開発品の開発費、抗体誘導ペプチドの新規製剤技術の開発費、研究費及び研究開発実施のための人件費にそれぞれ充当する予定であります。
上記の「新規開発品」は現在探索研究中のテーマから創製する予定の抗体誘導ペプチドであります。また「新規製剤技術」は抗体誘導ペプチドの効果を最適に発揮させるために用いる新規薬剤投与デバイス等を利用した製剤技術のことです。なお、具体的な充当時期までは安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(ファンペップのIPO目論見書より一部抜粋)

ファンペップ(4881)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

ファンペップ(4881)の市場からの吸収金額はIPO想定価格730円~910円(平均単価:820円)としてオーバーアロットメント含め22.9億円~28.6億円(平均単価:25.8億円)と規模的に東証マザーズ市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感を感じるサイズとなります。IPO株数は売り出し株無しの公募株のみで27,397枚と比較的多くありますが、海外への販売もあるため、国内募集は最大で13,698枚程度まで減る可能性はあります。

このファンペップ(4881)は2019年12月20日にIPO新規上場)予定でしたが、12月2日に「最近の株式市場の動向等諸般の事情を総合的に勘案」ということで上場中止をしたリベンジ組となるため前回上場予定時からの主な変更点を以下に抽出しておきます。

前回今回
公募株数4,505,000株2,739,700株
OA数675,000株410,900株
時価総額50.7億円122.2億円~152.3億円
吸収金額16.3億円22.9億円~28.6億円
想定価格315円730円~910円
主幹事みずほ証券SBI証券

一番目立つ変更点はIPO主幹事がみずほ証券からSBI証券に変わっており、今回みずほ証券は平幹事にすら入っておりません。平幹事には新たに東海東京証券が加わっています。それとおよそ1年で2倍以上企業価値が上がっています。

前回上場予定時は大阪大学発の創薬系バイオベンチャーということで注目度も高く話題性がありました。創薬系バイオベンチャーということで業績はいまだ赤字となっていますが、この手の業界は仕方ない部分もあるのでしょうね。

もちろんバイオベンチャーなのでベンチャーキャピタルの保有株は多く、10社で計358万株ほどあります。そのうちのおよそ128万株には90日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍以上となれば解除され売却可能となります。残りの230万株にはロックアップ条項はありません。

前回上場予定のみずほ証券主幹事の時は500株1セット配分となっていたことから、IPO当選はほぼ絶望的でしたが、今回はSBI証券に変わっているため、300株配分はあり得るかもしれませんが、500株配分はさすがにIPOチャレンジポイント使っても無いかと思われます。

ファンペップ(4881)IPOみずほ証券

この手の業種の見方は分かれるため、IPO参加スタンスは非常に難しく、現時点での方向性はまだ不明です。上場日が3社同日上場になることやIPOラッシュ終盤戦となることから来る買い疲れなども考慮する必要があります。想定価格に幅を持たせている点も様子を伺っている感がありますね。

ただベンチャーキャピタルは今回のIPO新規上場)に際する売り出しには参戦していないということから自信の表れとも取れます。IPO株が売り出し株無しで公募株のみである点やおよそ1年で企業価値が2倍程度まで上がっている点などを見るとそれほど敬遠する必要は無いのではないかとも思いますが、とりあえずは大手初値予想会社さんの見解待ちとさせて頂きます。

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ファンペップ(4881)のIPO(新規上場)業績等

ファンペップ(4881)のIPO経営指標
ファンペップ(4881)IPO経営指標

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