紀文食品(2933)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。4月早くも7社目です。連日IPO新規上場承認発表がありますが、この感じは一気に出して一気に止まる感じですね。
しかもこの紀文食品(2933)ってあの蒲鉾とかはんぺんとかちくわとかの魚肉練り物系食品で「紀文」の焼印があることでも有名なあの紀文食品(2933)ですよね。わざわざこのIPO混雑期に上場する必要あるのですかね。って感じです^^;
紀文食品(2933)の上場日は4月13日(火)で今のところは単独上場、上場市場はIPO市場ではもはや不人気市場となっている東証一部市場への上場で、IPO主幹事はみずほ証券となっております。てっきり銘柄的に野村證券かと思いました^^;
紀文食品(2933)のIPO(新規上場)情報
設立:1947年9月26日
業種:食料品
事業の内容:水産練り製品類、惣菜類、水産珍味類等の食品製造販売及び仕入販売
上場市場 | 東証一部 |
コード | 2933 |
名称 | 紀文食品 |
公募株数 | 3,000,000株 |
売出し株数 | 1,144,000株 |
オーバーアロットメント | 621,600株 |
IPO主幹事証券 | みずほ証券 |
IPO引受幹事証券 | 野村證券 大和証券 SMBC日興証券 SBI証券 極東証券 エース証券 大和コネクト証券(委託幹事) マネックス証券(委託幹事) 岡三オンライン証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 3月8日(月) |
上場日 | 4月13日(火) |
仮条件決定日 | 3月22日(月) |
ブック・ビルディング期間 | 3月24日(水)~3月30日(火) |
公開価格決定日 | 3月31日(水) |
IPO申し込み期間 | 4月2日(金)~4月7日(水) |
時価総額 | 290.9億円 |
吸収金額 | 62.4億円 |
想定価格 | 1,310円(131,000円必要) |
大手証券会社5社のうちの4社がしっかりと主幹事含めIPO幹事団(シンジケート)の中に入っております。
そして上記をご覧の通りこの紀文食品(2933)のIPO幹事団(シンジケート)の中には大和証券が入っているため、グループ会社となるCONNECT(コネクト)のIPO幹事入りもほぼ確定となるでしょうね。
詳細や口座開設はコチラ ⇒ 大和コネクト証券公式サイト
紀文食品(2933)のIPO(新規上場)事業内容等
紀文食品(2933)はグループ会社で株式会社紀文食品、連結子会社14社(国内7社、海外7社)、非連結子会社1社(国内1社)、持分法適用関連会社3社(国内1社、海外2社)で構成され、水産練り製品類、惣菜類、水産珍味類の食品製造販売と食品の仕入販売を主たる業務としております。非連結子会社を除く紀文食品グループの主な事業内容と各事業における当社グループ各社の位置付けは以下の通りとなります。
紀文食品グループは、日本国内において水産練り製品、惣菜、水産珍味類等の食品の製造販売及び水産練り製品の原材料となるすり身及び水産練り製品等の水産品、農畜産品の輸出入と国内仕入販売を行っております。
紀文食品グループは、海外において水産練り製品等の食品の製造販売及び水産練り製品やすり身等の農畜水産品の輸出入及び仕入販売を行っております。
食品関連事業の主たるものは、ロジスティクス事業であり、株式会社紀文フレッシュシステムが行っております。当社グループのチルド食品の国内物流を核に、荷主から物流を一貫して請け負う3PL(サードパーティ・ロジスティクス)ビジネス及び複数の顧客と同社が車両を共有して配送する共同配送事業等を行っております。
このふわふわのオムライス憧れますね^^
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額3,609百万円及び第三者割当増資の手取概算額上限753百万円と合わせた手取概算額合計上限4,362百万円について、①既存商品生産設備の更新及び新規商品生産設備の新設費用、②当社連結子会社への投融資に充当する予定であります。
なお、上記調達資金については、具体的な充当時期まで安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(紀文食品(2933)のIPO目論見書より一部抜粋)
紀文食品(2933)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
紀文食品(2933)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,310円としてオーバーアロットメント含め62.4億円と規模的に東証一部市場への上場としてはそれほど大型ではなく、むしろ小型サイズの部類に入るかもしれません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて41,440枚と多く、海外販売はありません。
ちなみに紀文食品(2933)のロゴマーク(シンボルマーク)となっている赤いハート3つは「ハートフラワー」と言われ「生産者」「小売業者」「消費者」が一体となっていることを表しているそうです。
あまりの有名企業でてっきり再上場案件かと思いましたがこれまで一度も上場してなかったのですね。設立1947年(創業1938年)からすでに70年、80年以上の老舗企業で知名度も抜群、社会的地位も信頼度もあり、業績も横ばいではあるものの赤字でもなく安定しており悪いとは言えません。
過去に倒産した経緯もなく、ファンドの買収などの経緯もありません。しっかり商売できていたにも関わらず、ファンドの出口(イグジット)案件でもなく、なぜ今さら上場するのかの売り上げの頭打ち以外の理由が見当たらず今さら上場感が否めません。
しかも冒頭でも申し上げた通り、先日のアイスコ(7698)といい、この紀文食品(2933)といい、設立からもう70年以上経つのになぜ狙ったかのようにこのIPO混雑期にIPO(新規上場)するという選択をするのでしょうかね。何十年もの間にいくらでもIPO閑散期を狙ってIPO(新規上場)するチャンスがあったと思うのですが。
これまでであれば東証一部上場でこの程度の規模であれば安定スタートとなるのですが、昨年(2020年)から東証一部案件は6社連続公募割れを起こしており、今となってはすっかり不人気市場となってしまっています。今年(2021年)はウイングアーク1st(4432)含めこの紀文食品(2933)で東証一部上場銘柄2社目となりますが、どちらかが連敗ストッパーとなるでしょうか。いずれにしても個人的な第一印象の初値評価はD級評価です。食品系ですが残念ながら今のところは株主優待の記述もありません。
先行スタートのウイングアーク1st(4432)が公募割れしなければ安心感が広がりそうですが、それはまず無理と考えているので、ひとまずこの紀文食品(2933)のIPO参加スタンスもスルーが無難でしょうかね。とりあえずウイングアーク1st(4432)の初値結果や大手初値予想会社の見解を見てから本格的にIPO参加スタンスを検討したいと思います。
<追記>
早速CONNECT(コネクト)がこの紀文食品(2933)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
紀文食品(2933)のIPO取り扱い決定(大和コネクト証券)
CONNECT(コネクト)という証券会社が新しく誕生しました。2020年7月1日(水)にサービス開始となったまだ出来立てホヤホヤの企業ですが、なんとあの大手証券の1社となる大和証券グループ本社の子会社となります。 最近流 …
<追記>
100%完全抽選のマネックス証券がこの紀文食品(2933)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
紀文食品(2933)のIPO取り扱い決定(マネックス証券)
<追記>
岡三オンライン証券もこの紀文食品(2933)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
紀文食品(2933)のIPO取り扱い決定(岡三オンライン証券)
紀文食品(2933)のIPO(新規上場)業績等
紀文食品(2933)のIPO経営指標
紀文食品(2933)のIPO売上高及び経常利益
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