MIC(300A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(900円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
MIC(300A)の上場日とIPO申込期間
MIC(300A)の上場日は2024年12月25日(水)で、アルピコホールディングス(297A)と2社同日上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
このMIC(300A)のIPO申し込み期間は12月9日(月)~12月13日(金)となっており、IPO申し込みラッシュ後半戦ですが、まだ他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社あるため、申し込まれる方は資金管理(資金移動)や申し込み忘れにご注意下さい。
MIC(300A)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
MIC(300A)のIPO想定価格は900円となっているため、現時点では公募価格の0.9倍~1.1倍程度の初値形成になるのではないかと、弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についても弱めD級評価に設定させて頂いております。
なお、このMIC(300A)のIPO仮条件は明日12月5日(木)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
MIC(300A)の事業内容
MIC(300A)の事業内容はリテール販促における総合支援事業(業務改善コンサルティング、販促物の印刷/製造、フルフィルメント、システム開発、BPO、クリエイティブデザイン、フィールドサポート等)ということで、主にリテール業界において販促活動を展開する企業が抱える課題を解決するため「360°フルサービス」のソリューションを提供しています。
このMIC(300A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
MIC(300A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(11月21日)IPO新規上場承認発表された4社のうちの2社目となります。 当記事はM …
MIC(300A)のブルベア要素とIPO参加スタンス
MIC(300A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格900円としてオーバーアロットメント含め18.6億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。
IPO募集株数は公募株及び売出株(OA含む)合わせて2,070,000株と多くもなく少なくもなくといったところですが、IPO主幹事は野村證券で単価が1,000円未満となるため、200株1セット配分となっていることから、IPO株の当選確率は低めとなりそうです。
そして今回もこのMIC(300A)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては設立からおよそ71年の老舗企業で社会的信頼度は高く、すでに成熟感があることから業績に伸びはないものの堅調に推移しています。単価も個人投資家が手を付けやすい低位株設定で、既存株主にはロックアップが掛かっており、IPO株取得者以外からの余計な売り圧力もないため、需給は良好と言えそうです。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては事業内容に派手さはなく、上場市場もスタンダード市場、株価設定に割高感はないものの、公開規模はIPO想定価格(900円)ベースで18.6億円と中規模サイズとやや荷もたれ感があります。
上場日は12月25日(水)でIPOラッシュ後半戦、アルピコホールディングス(297A)と2社同日上場、地味感からの埋没リスクや同日上場による資金分散リスク、連日の上場劇から来る買い疲れ、クリスマスによる海外投資家不在、などなどスケジュール面でネガティブな材料が揃います。
IPO銘柄 | 公開規模 | 上場市場 | 主幹事証券 |
MIC | 18.6億円 | 東証スタンダード | 野村證券 |
アルピコホールディングス | 29.8億円 | 東証スタンダード | みずほ証券 |
IPO主幹事は野村證券ということで、一定の安心感はありますが、スケジュール面はやはり気掛かりです。よって管理人の個人的なこのMIC(300A)のIPO参加スタンスは引き続き中立継続で、仮条件決定後に再考する予定です。
MIC(300A)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのMIC(300A)のIPO株(公募株及び売出株)18,000枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
野村證券(主幹事) | 16,200枚 | 90.0% |
大和証券 | 900枚 | 5.0% |
SMBC日興証券 | 270枚 | 1.5% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 270枚 | 1.5% |
SBI証券 | 90枚 | 0.5% |
楽天証券(100%完全抽選) | 90枚 | 0.5% |
松井証券(前受け金不要) | 45枚 | 0.25% |
マネックス証券(100%完全抽選) | 45枚 | 0.25% |
岡三証券 | 45枚 | 0.25% |
あかつき証券 | 45枚 | 0.25% |
大和コネクト証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
auカブコム証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
岡三オンライン(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が2,700枚あります。
積極的にこのMIC(300A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となる野村證券からのIPO申し込みは外せません。平幹事の中には抽選割合の少ない店頭系証券も多くあり、抽選割合の多い大手ネット証券(SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券)も入っていますが、いずれも二桁レベルの持ち分しかないため、狙うには厳しい数字となりそうです。
MIC(300A)のIPO仮条件決定
MIC(300A)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:900円
IPO仮条件:900円~960円
IPO想定価格が最下限となる強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は18.6億円~19.8億円となりました。
尚、訂正目論見書内にはIPO新ルール「仮条件下限の80%以上かつ上限の120%以下の範囲内で公募価格が決定する場合がある」の追記が無いため仮条件の上限突破はありません。
MIC(300A)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
MIC(300A)の第二弾初値予想が発表されたようです。
900円~1,000円
IPO仮条件が強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限はそのままで下限のみ上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスについてはスルーでIPOチャレンジポイント狙いでのSBI証券からのみの参加と致します。
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