ペイロール(4489)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,380円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
いよいよ6月魔の第4週のIPOラッシュに向けてのIPO申し込みラッシュの幕開けです。
ペイロール(4489)の上場日は6月22日(火)でペルセウスプロテオミクス(4882)とデコルテ・ホールディングス(7372)と3社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
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尚、このペイロール(4489)のIPO申し込み期間は6月3日(木)~6月9日(水)となっており、もうここからは怒涛のIPO申し込みラッシュ突入となるので、他のIPO申し込みとの資金被りが多数発生するため、資金移動(資金管理)に注意しながらIPO申し込みする必要があります。
ペイロール(4489)のIPO(新規上場)初値予想
ペイロール(4489)のIPO想定価格は1,380円となっているため、現時点では公募割れ~公募価格同値程度の初値形成になるのではないかと公募割れも視野に入れた超弱めE級評価レベルの第一弾初値予想となっておりますが、個人的な初値評価については海外配分次第ではなんとかなるレベルかと考えているため、今のところは弱めD級評価に設定させて頂いております。
このペイロール(4489)のIPO仮条件は来週6月1日(火)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の下部に追記致します。
ペイロール(4489)の事業内容は給与計算業務等のアウトソーシング事業ということで、ペイロールは社名でもありますが給与支払いシステムの総称のことを意味し、この給与計算業務を専門業者に外部委託する(BPO)企業となります。
このペイロール(4489)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方はお手数ですが、下記のIPO新規上場発表時の記事をご覧下さい。
ペイロール(4489)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。これでようやく6月7社目となりました。 今回は重複上場ですが、もしこのペースで本当に6 …
ペイロール(4489)の公開規模はIPO想定価格ベース(1,380円)で108.5億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としては大型サイズで、荷もたれ感を感じるサイズとなります。その分IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて68,380枚と多くあり、海外投資家への販売もあります。
IPO新規上場承認発表時には気付きませんでしたが、設立は2017年4月となっているにも関わらず、前身は個人事業主向け記帳代行業務の受託を目的に設立された有限会社コンフィデンスサービスで1989年4月と実はおよそ32年の老舗企業となります。
商号変更という点で見ても株式会社ペイロールになったのは2000年6月と2008年2月ですが、なぜか東証が公開している「新規上場会社概要」には設立が2017年4月19日と記載されています。
上記の通り設立年月日は普通に2017年4月19日と記載されいるだけで何の注釈もありません。設立が1989年4月で上場市場がJASDAQスタンダードではなく東証マザーズというのは給与計算業務のBPO企業という業態的にも新規性が無いことから、何かしら違和感がありますね。会社沿革を見てもなんとなくテキトーに記載されているような雰囲気を感じ、設立年月の謎もよくわかりません。
ペイロール(4489)の上場日は6月22日(火)でペルセウスプロテオミクス(4882)とデコルテ・ホールディングス(7372)と3社同日上場となります。さらに株式IPOでない183.3億円級のリート(REIT)IPO東海道リート投資法人(2989)も含めると実質的には4社同日上場となり、いずれも大型案件がこの日に集中しています。どれかは割をくらう可能性がありそうですね。
IPO銘柄 | 公開規模 | 上場市場 | 主幹事証券 |
ペイロール | 108.5億円 | 東証マザーズ | 野村證券 |
ペルセウスプロテオミクス | 33.0億円 | 東証マザーズ | SBI証券 |
デコルテ・ホールディングス | 72.7億円 | 東証マザーズ | SMBC日興証券 大和証券 |
東海道リート投資法人 | 183.3億円 | 東証リート | みずほ証券 大和証券 |
今回のIPO募集株の内訳は公募株428,000株に対して売り出し株6,410,000株で売り出し比率はおよそ14.9倍、しかも売り出し放出元はすべて投資ファンド(ベンチャーキャピタル)となることから、出口(イグジット)案件となります。
個人的には海外への販売もあるため、海外配分が多くなれば人気が高いと判断され、海外投資家や機関投資家の買いも入り、なんとかなるかと考えていますが、4社同日上場で割安感の無い出口(イグジット)案件ということからスルー一択という見方もあるようです。非常に参加判断が難しい微妙なIPO案件ですね。
海外配分割合がわかるのは売出価格決定日となる2021年6月10日(木)で、抽選前ではなく抽選後となります。ただ幸いにもこのペイロール(4489)のIPO主幹事野村證券はIPO当選後のキャンセルペナルティがありません。ちなみにSMBC日興証券はキャンセルペナルティがあるのでご注意下さい。
よって管理人の個人的なこのペイロール(4489)のIPO参加スタンスはひとまず前受け金不要でIPO申し込みが可能のIPO主幹事となる野村證券とIPOチャレンジポイント狙いでのSBI証券からのみの参加とし、仮に当選した際は海外配分割合を見てから決めるというセコいやり方で行こうかと思っております。
ペイロール(4489)のIPO(新規上場)幹事配分数
そして推定となりますがこのペイロール(4489)のIPO株(公募株及び売り出し株)68,380枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。現時点では海外販売分も含めております。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
野村證券(主幹事) | 61,542枚 | 90.0% |
SMBC日興証券 | 3,419枚 | 5.0% |
東海東京証券 | 1,367枚 | 2.0% |
岡地証券 | 684枚 | 1.0% |
SBI証券 | 684枚 | 1.0% |
いちよし証券 | 684枚 | 1.0% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が10,257枚あります。
上述の通り微妙IPO案件ということから戦略としてはIPO申し込み時の前受け金が不要でキャンセルペナルティの無いIPO主幹事野村證券と、IPOチャレンジポイント狙いでのSBI証券の2社から申し込むというのが王道パターンとなるでしょうか。
<追記>
ペイロール(4489)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:1,380円
IPO仮条件:1,280円~1,380円
IPO想定価格が最上限となる一般的なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は100.6億円~108.5億円となりました。
<追記>
ペイロール(4489)の第二弾初値予想が発表されたようです。
1,250円~1,400円
IPO仮条件が一般的な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾はIPO初値予想第一弾と同値の初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスについても引き続き野村證券とSBI証券の2社からのみの申し込みで変更ありません。
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