すでにIPO投資を経験されている方ならご存知の方も多いと思いますが、証券会社の中にはIPOに当選したあとにキャンセル(購入申込み忘れ含む)すると、何かしらのペナルティが課せられる証券会社があります。
基本的に当選したIPOをキャンセルされる方は少ないかと思いますが、微妙案件などはとりあえず申し込んでおいて当選してから購入申込みを考えた結果、危険と感じて購入申込みせずに放置してしまったり、当選して購入するつもりが気付いたら購入期限が過ぎてしまったことによる購入忘れなども実際にあると聞きます。もちろんどちらのケースもキャンセル扱いとなります。
そして管理人の知る限りこういったIPO当選後のキャンセルにはIPO申込者にペナルティを課すペナルティ制度を設けている証券会社が現時点(2024年1月5日現在)でSMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、岡三証券、松井証券、東海東京証券の5社あります。この5社からIPOに申し込む際は十分ご注意下さい。
SMBC日興証券のIPOキャンセルペナルティ
SMBC日興証券のIPOキャンセルペナルティについては公式サイトのFAQで以下の通り明確に記載されています。
(SMBC日興証券公式サイトより引用)
上記をご覧の通り、SMBC日興証券のIPOキャンセルペナルティはおよそ1カ月間IPOに申し込みできなくなるというものです。IPO閑散期であればそれほど問題ではありませんが、IPO繁忙期でペナルティを課せられるとなかなか厳しいです。
SMBC日興証券は落選が無く、当選か補欠しかありませんが、補欠の際の購入申込み忘れや辞退はキャンセル対象にはなりません。あくまでもペナルティ対象は当選後のキャンセルです。
管理人はこれまで一度もこのSMBC日興証券のペナルティに引っ掛かったことはありません。と言うのも微妙案件など個人的に怪しいと感じたIPO銘柄はSMBC日興証券からのIPO申込みはしないようにしています。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券のIPOキャンセルペナルティ
そしてこの三菱UFJモルガン・スタンレー証券もIPOキャンセルペナルティについては公式サイトのFAQで以下の通り明確に記載されています。
(三菱UFJモルガン・スタンレー証券公式サイトより引用)
この三菱UFJモルガン・スタンレー証券のIPOキャンセルペナルティもSMBC日興証券同様に一定期間「2022年9月時点では、発生日より1カ月間」制限(申し込み不可)されます。抽選前で申し込み中のIPOもすべて取り消しとなりますのでご注意下さい。
ただし、次点となった時点でもう諦めている方も多く、確認作業を行っていないという話をよく耳にしますですが、次点からの放置による繰上当選は大丈夫です。その他追加当選にもペナルティは課せられません。
ただし購入手続きを行わないとIPO株ゲットということにはなりません。当初当選の場合はメールでお知らせしてくれますが、次点からの繰上当選の場合はお知らせがありませんので、良案件であれば機会損失に繋がる可能性もあるため、次点後の繰上結果確認もしておいた方が良いと思います。
この三菱UFJモルガン・スタンレー証券も管理人はこれまで一度もペナルティに引っ掛かったことはありません。SMBC日興証券と同じで怪しいIPO銘柄のIPO申込みはしないようにしています。
ちなみに同グループ(三菱UFJフィナンシャル・グループ)のインターネット専業証券会社となるauカブコム証券にはIPOキャンセルペナルティはありません。
岡三証券のIPOキャンセルペナルティ
岡三証券のIPOキャンセルペナルティについては公式サイトの中では明確な文言が無かったため画像はありません。ちなみにここで言う岡三証券は岡三オンラインとは違います。
ただ、この岡三証券もIPOキャンセルペナルティがあるということだけは確かで、内容もかなり厳しく、上記証券会社のように1カ月間IPOに申し込めなくなるペナルティではなく、今後一切IPOに申し込めなくなるという恒久的なペナルティです。もはやペナルティではなく追放ですね。特に気を付けて下さい。
ちなみに岡三証券グループ傘下のインターネット専業証券会社となる岡三オンラインにはIPOキャンセルペナルティはありません。
松井証券のIPOキャンセルペナルティ
松井証券は2022年2月にIPO(新規公開株)及びPO(公募・売出し)に関する取引ルールの変更が行われ、IPOキャンセルペナルティ制度が追加されています。
(松井証券公式サイトより引用)
上記の通り「当選」の購入手続きを行わなかった場合は、その後IPO申し込みを行ったとしても6カ月間は抽選対象外になるというペナルティです。松井証券はIPO申し込み時の前受け金が不要なため、つい安易に申し込みがちですが、なかなかロングなペナルティとなっているため要注意です。
※補欠当選の辞退はペナルティの対象ではありません。
東海東京証券のIPOキャンセルペナルティ
東海東京証券は2023年3月1日よりIPOキャンセルペナルティ制度が追加されました。公式サイトのFAQで以下の通り記載されています。
(東海東京証券公式サイトより引用)
上記をご覧の通り、東海東京証券のIPOキャンセルペナルティはその属する半期末より1年間までの期間(最大1年6カ月間)はIPOに申し込んでも抽選対象外となります。小難しい書き方をしていますが、最低でも1年間はペナルティが課せられるとお考え下さい。
さらにIPO申し込み時に資金不足などで買付代金が満たない場合もペナルティの対象となるため、注意が必要です。メールマガジンという名の迷惑メール配信業者としても有名な証券会社ですが、これはなかなか厳しい処分ですね。
と、上記5社はIPO当選後のキャンセルはIPOに申し込めない、当たらないなどのペナルティが課せられる証券会社なのでIPOに申し込む際は十分にご注意下さい。
判断の難しい微妙なIPO案件で、とりあえず申し込んでみて当選してから考えようというパターンもあると思いますが、実際に当選してしまいキャンセルすると思わぬペナルティを受けることになってしまいます。上記5社での微妙案件の「とりあえず申し込み」は控えた方が賢明です。
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