ベーシック(519A)がIPO(新規上場)承認発表されました。上場日は3月25日(水)で上場市場は東証グロース市場、IPO主幹事は岡三証券です。当記事は初値予想も含めて上場日前日まで適宜追記していきます。
ベーシック(519A)のIPO情報

| 上場市場 | 東証グロース |
| 証券コード | 519A |
| 会社名 | ベーシック |
| 設立年月日 | 2004年3月18日 |
| 業種 | 情報・通信業 |
| 事業の内容 | ワークフローカンパニーとして、フロントオフィス業務を起点に、業務を支える各種ツールを通じて業務の自動化と生産性向上を支援 |
| 公募株数 | 900,000株 |
| 売出株数 | 983,000株 |
| オーバーアロットメント | 282,000株 |
| 海外募集 | なし |
| IPO主幹事証券 | 岡三証券 |
| IPO引受幹事証券 | みずほ証券 野村證券 SBI証券 あかつき証券 岩井コスモ証券 極東証券 Jトラストグローバル証券 東洋証券 松井証券 マネックス証券 水戸証券 むさし証券 楽天証券 |
| IPO委託幹事証券 | 岡三オンライン |
| IPO承認日 | 2月17日(火) |
| 上場日 | 3月25日(水) |
| 仮条件決定日 | 3月4日(水) |
| ブック・ビルディング期間 | 3月6日(金)~3月12日(木) |
| 公開(売出)価格決定日 | 3月13日(金) |
| 購入申込期間 | 3月16日(月)~3月19日(木) |
| 上場時発行済株式総数 | 5,903,895株 |
| 時価総額 | 58.1億円 |
| 吸収金額 | 21.3億円 |
| IPO想定価格 | 985円 |
ベーシック(519A)のIPO一次情報
本記事は、ベーシック(519A)の有価証券届出書の一次情報のみを材料として、初値の方向感を整理した内容。現時点では仮条件・公開価格が未確定のため、有価証券届出書に示された募集・売出の記載金額(見込額)を前提といたします。
<需給の全体像>
公募900,000株、売出983,000株、オーバーアロットメント282,000株という構成。有価証券届出書上の記載金額を合算すると、吸収金額は約20億円規模。グロースとして軽量案件とは言いにくく、需給だけで大きく上に振れやすい条件ではない見立て。初値は公募価格近辺からの小幅上振れを中心に均衡しやすいサイズ感。
公開株構成の性格も重要で、売出株には既存株主(ファンドや代表者側)が含まれ、公募株で成長投資資金を確保しつつ、一定の換金要素も併存する形。成長資金一本のIPOに比べ、初値の上振れには追加の追い風が必要になりやすい構造と推測。
<事業の見え方>
マーケティング領域のSaaSを中核とし、「ferret One」「formrun」を軸に展開。調達資金の使途は、開発・広告・人材に明確に配分され、投資の方向性は具体的。AI機能の強化や共通基盤の高度化といった打ち出しもあり、テーマ性は一定程度意識されやすい。一方、競争が激しい領域でもあり、初値段階で強い評価を得るには、成長の説得力がどこまで市場に受け入れられるかが分岐点になりそう。
<収益面>
直近まで損失計上の年度があり、営業キャッシュフローも資金流出の年度が見られる。黒字SaaSのような収益性評価ではなく、成長期待を織り込む形での値付けになりやすい構図と考えられる。直近の期間では損益改善の兆しも読み取れ、改善ストーリーの信認度が上場後の評価に影響しやすい状況。
<総括>
有価証券届出書段階のベーシック(519A)は、テーマ性と投資計画の明確さが評価材料になり得る一方、吸収金額が約20億円規模である点と、利益・キャッシュが安定しきっていない点が、初値の上値を抑えやすい要素になりやすい。現時点の初値イメージは、公募価格近辺から小幅上振れが中心レンジになりやすく、上振れ幅の拡大には相場環境の追い風や仮条件の強さなど外部要因が必要になる可能性が必要か。
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ベーシック(519A)のIPO初値予想 第一弾
950円~1,100円
ベーシック(519A)のIPO幹事配分数
IPO株:18,830枚(公募株:9,000枚、売出株:9,830枚)
| 証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
| 岡三証券(主幹事) | 16,947枚 | 90.0% |
| みずほ証券 | 941枚 | 5.0% |
| 野村證券 | 884枚 | 4.7% |
| SBI証券 | 18枚 | 0.1% |
| あかつき証券 | 4枚 | 0.02% |
| 岩井コスモ証券 | 4枚 | 0.02% |
| 極東証券 | 4枚 | 0.02% |
| Jトラストグローバル証券 | 4枚 | 0.02% |
| 東洋証券 | 4枚 | 0.02% |
| 松井証券 | 4枚 | 0.02% |
| マネックス証券 | 4枚 | 0.02% |
| 水戸証券 | 4枚 | 0.02% |
| むさし証券 | 4枚 | 0.02% |
| 楽天証券 | 4枚 | 0.02% |
| 岡三オンライン(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)2,820枚
ベーシック(519A)のIPO仮条件
830円~870円(上限突破無し)
公開規模:17.9億円~18.8億円
ベーシック(519A)のIPO初値予想 第二弾(仮条件決定後)
850円~900円
ベーシック(519A)のAI診断
ベーシック(519A)のIPOに向けた評価は、現在の株式市場におけるSaaS企業への風当たりの強さを考慮したものとなっています。当初の想定よりも慎重な水準で決定された仮条件は、先行して上場した企業の初値が公開価格を割り込むなど、投資家の選別眼が厳しくなっている現状を反映した結果です。
特に、海外市場でのSaaS関連株の調整や、新たな競合技術の台頭による将来性への懸念が、今回の価格形成に抑制的な影響を与えています。しかし、この価格設定により、収益性に対する割安感が強調される形となり、投資対象としての検討の余地は広がったと解釈することも可能です。
事業面では、営業やマーケティング領域の効率化を支援するSaaSプロダクトが成長を牽引しています。特に法人の集客から商談獲得までを統合的に管理するシステムは、専門知識を持たない担当者でも運用できる簡便さが支持され、着実に顧客数を伸ばしています。
ベーシック(519A)は過去に事業の入れ替えを行い、経営資源をSaaS領域に集約させた経緯がありますが、その効果は直近の業績に顕著に現れています。前期には黒字化を達成し、今期も大幅な利益成長を見込むなど、成長軌道に乗っている点は特筆すべき事項です。既存のツールが日本企業の商習慣に合わせて設計されている点は、海外勢との差別化要因として機能しており、高い継続利用率の維持に貢献しています。
バリュエーションについては、提示された価格帯に基づく予想PERが16倍前後となっており、SaaS企業の成長率を考えれば、現在の市場環境における一つの妥当な着地点と言えます。一方で、生成AIの急速な普及が既存のSaaSビジネスにどのような変化をもたらすかという点については、投資家の間で意見が分かれており、これが評価の天井を抑える要因となっています。
また、需給面では約18.8億円という中規模の吸収金額が、現在の東証グロース市場の流動性において一定の重荷となることが予想されます。他の新規上場案件との同日上場となることも、資金の分散を招くリスク要因です。
株主構成については、既存株主やベンチャーキャピタルに対してロックアップが設定されていますが、公開価格の1.5倍という解除条件が含まれていることには注意を要します。株価がこの水準に到達した際、売り圧力が増大する可能性があるため、短期間での大幅な上昇には慎重な見方が必要です。
地政学的な不安によるリスク回避姿勢の強まりなど、外部環境の急変が初値形成に影響を及ぼす可能性が高い、厳しい市場環境下での船出となります。しかし、同社は実効性の高い事業モデルと改善された収益構造を備えており、堅実な業績拡大を証明できれば、上場後の信頼回復は十分に見込めるでしょう。
足元では類似のSaaS銘柄が公開価格を割り込む事例も散見されますが、今回の仮条件はすでにそうした市場動向を反映して低めに設定されているため、初値は公開価格と同程度か、あるいは小幅な上昇に留まる可能性が高いと判断されます。短期的には上値の重い展開が予想されるものの、着実な利益成長を継続していくことが、中長期的な株価の再評価に繋がる鍵となります。
ベーシック(519A)のIPO公開価格
870円(上限決定)
引受価格:800.40円
公開規模:18.8億円
ベーシック(519A)のIPO初値予想 第三弾(公開価格決定後)
850円~900円
ベーシック(519A)のIPO直前初値予想(上場前日)
800円
引受価格:800.40円
オーバーアロットメント:282,000株
ベーシック(519A)の上場日の気配運用
公募価格:870円
気配上限:2,001円
気配下限:653円
上限気配更新:10分で44円づつ。
下限気配更新:3分で通常の更新値幅(1,000円未満の場合は15円)
注文受付価格の範囲:218円~3,480円
IPO初値結果
| 公募価格 | 870円 |
| 初値価格 | 800円(9時15分) |
| 初値売却損益 | -7,000円 |
| 初値売買代金 | 1.3億円 |
| 初値出来高 | 173,400株 |
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