マーソ(5619)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(11月17日)はIPO新規上場承認発表が2社ありました。

IPO新規上場承認発表2社2023.11.17

当記事はひとまずマーソ(5619)のIPO紹介記事となりますが、もう1社のヒューマンテクノロジーズ(5621)のIPO詳細についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンク致します。

マーソ(5619)の上場日は2023年12月21日(木)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSBI証券となっております。

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マーソ(5619)のIPO(新規上場)情報

設立:2015年2月6日
業種:情報・通信業
事業の内容:人間ドック・健診の予約プラットフォーム「MRSO.jp」及び各種DX支援サービスの開発・運営等

マーソ(5619)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード5619
名称マーソ
公募株数75,000株(自己株式の処分)
売出し株数694,100株
オーバーアロットメント115,300株
IPO主幹事証券SBI証券
IPO引受幹事証券野村證券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SMBC日興証券
東海東京証券
松井証券前受け金不要
SBIネオトレード証券委託幹事決定
auカブコム証券委託幹事決定
IPO発表日11月17日(金)
上場日12月21日(木)
仮条件決定日12月4日(月)
ブック・ビルディング期間12月6日(水)~12月12日(火)
公開価格決定日12月13日(水)
IPO申し込み期間12月14日(木)~12月19日(火)
上場時発行済株式総数3,531,250株
時価総額74.5億円
吸収金額18.6億円
想定価格2,110円(211,000円必要)

そしてこのマーソ(5619)のIPO主幹事はSBI証券となっており、平幹事の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券も入っていることから、それぞれグループ会社となるSBIネオトレード証券auカブコム証券IPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。

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マーソ(5619)のIPO(新規上場)事業内容等

マーソ(5619)は人間ドック・健診予約システム等の提供を通じて、顧客のマーケティング活動と業務効率化に資するヘルスケアDX実装カンパニーとして事業を展開しています。具体的な事業内容としては「予約」をはじめとする各種基幹システムとWEBシステムをクラウドベースでサービス提供しており、「ヘルスケアプラットフォームサービス(HCPFサービス)」「DXサービス」「大規模接種等サービス」の3つのサービス区分にて構成されています。

マーソ(5619)IPOサービスフロー

ヘルスケアプラットフォームサービス(HCPFサービス)

予防医療の啓蒙・健康寿命延伸に資する情報のオープン化や受診者ファーストとなるサービスの提供により、「わたしに合わせた人間ドック予約」をコンセプトに予防医療をより身近なものにすることを目指し、人間ドック・健診の予約プラットフォーム「MRSO.jp」を運営しております。

DXサービス

設立以来提供している医療施設向け人間ドック・健診WEB予約システム(「MRS」)の開発運営により培った経験やノウハウを活用し、医療施設の他、主に地方自治体等の行政機関が実施する各種健康診断や予防接種等の予約管理に利用可能なWEB予約システムを中心に「予約」のデジタル化を基軸とした業務効率化に資する各種サービスを提供しております。

大規模接種等サービス

新型コロナウイルスに対するワクチン接種の早期化を実現するために、主に2023年3月迄に臨時的に実施されていた国や都道府県が設置する大規模接種会場、関係者の自主的な早期ワクチン接種実現のために一部の上場企業や大学等の教育機関を中心に設置された集団接種会場で利用される新型コロナウイルスワクチンWEB接種予約システムの提供を行っております。

【手取金の使途】
手取概算額135,590千円については、第三者割当増資の手取概算額上限223,820千円とあわせて①システム開発投資として60,000千円(2024年12月期30,000千円、2025年12月期30,000千円)、②広告宣伝投資として299,410千円(2024年12月期70,000千円、2025年12月期229,410千円)に充当する予定であります。
なお、上記調達金額は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(マーソのIPO目論見書より一部抜粋)

マーソ(5619)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

マーソ(5619)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,110円としてオーバーアロットメント含め18.6億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて7,691枚と多くもなく少なくもなくといったところです。

上述の通りマーソ(5619)の事業内容は人間ドック・健診の予約プラットフォーム「MRSO.jp」及び各種DX支援サービスの開発・運営等ということで、予約をはじめとする経営基幹システムとWEBシステムの提供を通じて経営及び業務効率改善に資する各種DX推進を支援しています。

ヘルスケアプラットフォームの運営と医療/行政/法人に対するバーティカルSaaSの提供を行っており、中でも人間ドックや各種がん検診の予約サイト「MRSO(マーソ)」は国内最大級の予防医療プラットフォームで、全国約9,000以上のプランを地域・価格・検査内容・日程等から検索・予約することが可能な掲載施設数No.1の人間ドック予約サイトで、著名人なども利用されているようです。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

マーソ(5619)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株が2社607,800株あり、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで340,300株放出するものの、267,500株が残ります。それぞれ90日間及び180日間のロックアップが掛かっていますが、1社(ジャフコ系ファンド)174,400株は公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。

売出株式694,100株のうちの一部は協業関係を形成し企業価値向上に資する目的として指定販売先2社「TSVF1投資事業有限責任組合(取得金額1.0億円に相当する株式数を上限)」「株式会社SHIFT(取得金額3.0億円に相当する株式数を上限)」に売付け(親引け)する予定となっています。

今回のIPO(新規上場)に際する募集株の内訳は公募株75,000株に対して売り出し株は694,100株で売り出し比率はおよそ9.2倍と、既存株主の換金色があり、特にジャフコ系VCの取得単価は800円となっているため、売り出し放出でも市場売却でも十分な利益となりそうです。

マーソ(5619)は東証グロース上場の情報・通信業セクターで事業内容はヘルステック関連となることからIPO市場では人気化しやすい業態となります。公開規模もIPO想定価格(2,110円)ベースで18.6億円となりますが、予定通り親引けが実施されれば4.0億円相当が差し引かれることになるため、荷もたれ感はやわらぎます。

健康意識の向上で成長期待はあり、業績も売上収益とも堅調に推移していますが、コロナ特需で増収増益となっていた事業の一つ「大規模接種等サービス」はワクチン接種が浸透したことやワクチン接種の緊急性が低下してきたことから大規模接種などの多くが2023年3月末までに運営終了となっており、今後も売上が継続的に減少する見込みとなっています。

とはいえ、このスペックで公募割れは考えにくく、地合い的に初値高騰は無いものの堅調スタートとなりそうな雰囲気はします。逃げ足の早いネット証券(SBI証券)主幹事案件ではありますが、平幹事には大手証券3社も入っているため安心感はあります。ひとまずの初値評価はC級評価といったところになるでしょうか。

よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのマーソ(5619)のIPO参加スタンスは参加で行く予定で考えています。SBI証券主幹事案件となりますが、人気IPOには見えないため、IPOチャレンジポイントの考察は無しの予定で、個人的なIPOチャレンジポイントも使用する予定はありません。

マーソ(5619)のIPO(新規上場)業績等

マーソ(5619)のIPO経営指標
マーソ(5619)IPO経営指標

マーソ(5619)のIPO売上高及び経常損益
マーソ(5619)IPO売上高及び経常損益

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