残すところあと6時間で今年(2023年)も終わりですね。IPO愛好家の皆さま、今年も一年お疲れ様でした。皆さまは満足行く成績(IPO利益)となりましたでしょうか。
管理人は先日の記事(2023年のIPO個人当選データ)でも書きました通り、200万円以上のIPO利益が出せたので十分満足の行く結果となりました。
抽選に申し込んで当選すれば購入し、初値が付けば売却するという単純作業だけで1年間200万円超えの利益が出せるこの「IPO投資」はやはりローリスク投資の代表格だと思っています。何の才能も無い管理人が退場もせず、17年間もこの世界に居続けているのが何よりの証拠です。
IPO投資は基本的に前受け金(見せ金)は必要(一部不要な証券会社もあり)ですが、落選すれば全額戻って来ます。なので無料でクジ引き参加ができて、そのクジに当たれば高い確率で利益をもたらしてくれる無料の宝くじです。普通の宝くじは外れるとお金は戻ってきません。
ただ最近はIPO当選が厳しくなっている上に、苦労してやっとのことで手に入れたIPO株が公募割れスタートとなったり、予想以上に初値が上がらなかったりといった悪い流れになっており、良案件でさえもフタを開けてみないとわからないというのが現状です。
それでも管理人は必ずIPO地合いも回復し、再びIPO市場が盛り上がる時代が戻って来ると信じています。2009年の年間IPO社数は19社しかありませんでした。2010年は22社、2011年は36社、個人的にIPO社数が減ることが一番の氷河期だと思っています。それに比べて今年(2023年)は96社もありました。まだまだ氷河期と言える環境では無いと思うところです。
今後もIPO人口は増え、初値が上がりにくくなるような規制も施され、状況はどんどん厳しくなって行くかもしれません。それでもIPO案件が次々と出て来る以上、申し込み作業を地道にコツコツ続けて抽選参加していれば必ずIPO当選して利益をもたらせてくれます。まさに継続は力なりですね。
と、前置きが長くなって申し訳ございません。これより本題に入らせて頂きたいと思いますが、ここからは毎年恒例の内容で、もし今年(2023年)すべてのIPOに当選してすべて初値で売却した場合のタラレバ的な「捕らぬ狸の皮算用」や「銘柄ランキング」になります。
今年(2023年)のIPO総件数は96社で昨年(2022年)より上回っています。年始は90社から100社程度というウワサだったので、IPO地合いの悪化で数社の上場中止(延期)があったものの、おおむね想定内の数字と言えそうです。
そしてこの96社の中で
公募価格を上回ったIPOは67社
公募価格と同値のIPOは3社
公募価格を下回ったIPOは26社
となっております。
勝率69.8%と昨年(2022年)の82.4%より勝率は下がっているものの、投資という観点で見ると70%近い勝率はさすがローリスク代表格のIPO投資とあって優秀な成績かと思います。
直近5年のIPO件数と架空利益
年度 | IPO件数 | 架空利益 |
2023年(今年) | 96社 | 8,115,100円 |
2022年 | 91社 | 6,115,200円 |
2021年 | 125社 | 13,042,900円 |
2020年 | 93社 | 17,993,800円 |
2019年 | 86社 | 14,407,300円 |
毎年書いていますが、全IPOに当選してすべて初値で売却すれば+8,115,100円の利益となります。こんな夢のような出来事はまずあり得ませんが、こういった数字を見るとIPO投資にハマってしまうのも納得です。
そしてここから例年の今さらどうでもいいランキングですが、一応個人的には毎年恒例とさせて頂いているので以下に記載させて頂きます。
2023年IPO騰落率トップ5
順位 | IPO銘柄名(上場月) | 騰落率 |
1位 | アイデミー(6月) | +429.5% |
2位 | ジェノバ(4月) | +348.1% |
3位 | ispace(4月) | +293.7% |
4位 | テクノロジーズ(1月) | +265.0% |
5位 | AeroEdge(7月) | +246.7% |
個人的には例年こういった「IPO騰落率トップ5」にはあまり絡む機会が無いのですが、今年(2023年)は偶然にも3社(アイデミー、ジェノバ、ispace)に関わらせて頂くことができました。これはもう何年やっていても嬉しい出来事です。
2023年IPO騰落率ワースト5
順位 | IPO銘柄名(上場月) | 騰落率 |
1位 | オートサーバー(9月) | -14.6% |
2位 | 日本システムバンク(4月) | -9.6% |
3位 | ナイル(12月) | -8.3% |
4位 | ナルネットコミュニケーションズ(12月) | -8.1% |
5位 | クオルテック(7月) | -8.0% |
上記「IPO騰落率トップ5」とは逆に、この「IPO騰落率ワースト5」には例年何かしらで絡んでいましたが、今年(2023年)は幸いにも何一つ絡んでいません。取捨選択が良かったと自慢したいところですが、申し込んだけど落選だったという銘柄もあるため、単純に運に救われたという感じです^^;
2023年IPO利益額トップ5
順位 | IPO銘柄名(上場月) | 利益額 |
1位 | ジーデップ・アドバンス(6月) | +617,000円 |
2位 | Fusic(3月) | +453,000円 |
3位 | アイデミー(6月) | +451,000円 |
4位 | グリッド(7月) | +426,000円 |
5位 | AeroEdge(7月) | +417,000円 |
残念ながら昨年(2022年)に続き、今年(2023年)も一撃100万円超えの利益の出るIPOは無く、3日目持ち越し銘柄もありませんでした。来年(2024年)こそは一撃100万円超え銘柄の登場に期待したいところです。SBI証券主幹事で登場すればIPOチャレンジポイントも使って積極的に取りに行きたいです。
2023年IPO損益額ワースト5
順位 | IPO銘柄名(上場月) | 損失額 |
1位 | オートサーバー(9月) | -39,000円 |
2位 | ジェイ・イー・ティ(9月) | -21,000円 |
3位 | クオルテック(7月) | -20,400円 |
4位 | 成友興業(10月) | -18,400円 |
5位 | マーソ(12月) | -18,100円 |
当然ながら銘柄単体の人気不人気の問題もありますが、偶然(?)にもSBI証券主幹事案件が5社中4社入っています。ネット証券特有の弱さが露呈された結果なのかもしれませんね。
今年(2023年)は念願のIPO管理アプリ「IPOマネジャー」も無事にリリースさせて頂くことができましたし、1年が目まぐるしくアッという間に過ぎてしまいました。大人になると時間は早く過ぎるとは言い得て妙で、歳を重ねると本当に年々1年が早く過ぎているように感じます。
IPO管理アプリ「IPOマネジャー」はまだまだアップデートし続け、より使いやすいよう工夫して行く所存です。末永くご利用頂けますと嬉しいです。
最後になりましたが、読者の皆様、今年(2023年)も1年、つたない当ブログ(IPOゲッターの投資日記)をご贔屓下さいまして誠にありがとうございました。どうか来年(2024年)も引き続き当ブログ(IPOゲッターの投資日記)をご愛顧頂けますと幸いです。
来年(2024年)も皆様にとって良き年になりますように。
それでは良いお年をお迎え下さいませ。