今年(2019年)前半戦のIPO社数は全26社でした。
このIPOの中に東証リートや東証インフラファンドへのIPO分は入れてお
りません。あくまでも株式のIPOのみとなりますことをご了承下さい。
この26社のうち初値が公募価格を下回ったのはわずか1社であとの残り25
社についてはすべて公募価格を上回るという優秀な成績でした。
しかしIPOというのはいつも初値天井となりやすく、初値後も堅調に推移
しているIPO銘柄は例年わずかしかありません。
しかし今年(2019年)はどうでしょう。
ということで、いくらIPO市場が活性化しているときでもこの事実は変わ
らないのかどうか今年(2019年)IPOを果たした26社の現在の株価を基に
調べてみました。現在価格は2019年4月26日大引け時点の株価です。
IPO銘柄 | 公募価格 | 初値価格 | 現在価格 |
トビラシステムズ | 2,400円 | 5,420円 | 5,600円 |
グッドスピード | 1,400円 | 1,750円 | 1,550円 |
ハウテレビジョン | 1,210円 | 3,745円 | 3,240円 |
ヴィッツ | 2,650円 | 6,100円 | 5,890円 |
東名 | 3,290円 | 4,205円 | 2,900円 |
Welby | 5,200円 | 18,030円 | 15,930円 |
エードット | 1,110円 | 2,453円 | 3,150円 |
NATTY SWANKY | 3,270円 | 3,930円 | 3,105円 |
日本ホスピスHD | 1,000円 | 1,466円 | 2,297円 |
フレアス | 1,850円 | 4,045円 | 3,235円 |
gooddaysHD | 2,280円 | 5,200円 | 3,750円 |
ギークス | 1,930円 | 2,900円 | 4,220円 |
コプロ・HD | 2,090円 | 2,395円 | 1,907円 |
ミンカブ | 1,050円 | 1,400円 | 1,105円 |
KHC | 850円 | 832円 | 680円 |
共栄セキュリティーS | 2,100円 | 2,866円 | 2,655円 |
カオナビ | 1,980円 | 3,970円 | 6,040円 |
エヌ・シー・エヌ | 800円 | 1,214円 | 956円 |
サーバーワークス | 4,780円 | 18,000円 | 17,100円 |
ダイコー通産 | 1,540円 | 1,732円 | 1,610円 |
日本国土開発 | 500円 | 624円 | 751円 |
スマレジ | 1,370円 | 3,225円 | 3,225円 |
フロンティアInt’l | 2,410円 | 2,715円 | 2,568円 |
東海ソフト | 1,500円 | 2,872円 | 2,085円 |
リックソフト | 4,000円 | 9,050円 | 15,500円 |
識学 | 1,800円 | 4,550円 | 6,110円 |
現在の株価が公募価格も初値価格も上回っているIPOは9社(赤字で表記)
現在の株価が公募価格も初値価格も下回っているIPOは4社(緑字で表記)
残りの13社のIPOについては鳴かず飛ばずとなっています。
大化けしたIPOはありませんが個人的には例年に比べると今年(2019年)
のIPOの現在の株価推移の印象としてはかなりマシな方かと思います。
さらに初値価格は下回っているものの公募価格は上回っているというIPO
に至っては22社となっており、かなり優秀な成績であることが伺えます。
IPOセカンダリという目線から見るとやや微妙な感じですが、基本的に
初値は高騰しやすいということからIPO地合いは強く、まだまだIPO人気
は高く健在で、抽選での公募株取得は今後も困難となりそうです。
平成最後のIPOも終わり、次からはいよいよ新元号「令和」でのスタート
となります。前半戦は個人的にもIPO当選には恵まれず惨憺たる結果でし
たが、後半戦はどうかIPOの女神様が降臨してくれることを願います。
IPOスケジュールに関してはサイトトップに記載していますが、上場後は
削除しています。それ以前のIPO銘柄の動向をなどをご確認されたい方は
以下よりIPOスケジュール一覧表(2019年度版)をご覧下さい。
⇒ IPOスケジュール一覧表(2019年度版)
●auカブコム証券公式サイト