少し早いですが、もう4月のIPO(新規上場)は無いため、3月に引き続き4月のIPO(新規上場)の雑感(ひとり言)を備忘録として簡単にまとめてみました。
2020年3月のIPO(新規上場)は壊滅状態と言える状態で、管理人のIPO歴およそ14年の経験の中でも見たことのない悲惨な相場となりました。この悪相場を今後の教訓とし、備忘録として簡単にまとめてみました。 2020年3月 …
2020年4月は15社のIPO新規上場承認が発表されました。しかしながら新型コロナウイルス感染症による市況悪化で上場を中止(延期)した企業が14社となったため、実質4月IPO(新規上場)までたどり着いたのはわずか1社「松屋アールアンドディ(7317)」のみとなりました。
上場を予定していた企業それぞれにIPO(新規上場)を中止(延期)する理由があったとはいえ、最後まで諦めず上場を決行したこの松屋アールアンドディ(7317)には一人のIPO愛好家としてエールを送りたいです^^
信頼できる某情報によりますとブックビルディング制度が導入された1997年9月以降、上場中止(延期)が月間単位で最も多かったのはアメリカ同時多発テロ事件のあった2001年9月の翌月となる2001年10月の13社のようなので、この4月はそれを上回る14社となることから、月間IPO(新規上場)中止(延期)件数記録としては過去最高ということになります。
そして今回はこの4月のIPO(新規上場)に着目して、IPO新規上場承認発表日とIPO(新規上場)中止(延期)発表日を調べて表にまとめてみました。何かしら企業の闇なるものが垣間見えるかもしれません^^;
2020年4月IPO(新規上場)予定一覧表
上場 予定日 | コード(上場市場) IPO銘柄名 | IPO発表日 | IPO中止発表日 |
4/2 | 7689(東証マザーズ) コパ・コーポレーション | 2月27日 | 3月24日 |
4/6 | 7317(東証マザーズ) 松屋アールアンドディ | 3月2日 | 上場決行 |
4/7 | 4495(東証マザーズ) アイキューブドシステムズ | 3月3日 | 3月19日 |
4/8 | 4932(東証マザーズ) アルマード | 3月4日 | 3月18日 |
4/9 | 4497(東証マザーズ) ロコガイド | 3月4日 | 3月18日 |
4/9 | 7096(東証マザーズ) ステムセル研究所 | 3月5日 | 3月23日 |
4/9 | 4496(東証マザーズ) コマースOneホールディングス | 3月4日 | 3月31日 |
4/17 | 4498(東証マザーズ) サイバートラスト | 3月13日 | 3月31日 |
4/20 | 4499(東証マザーズ) Speee | 3月16日 | 3月31日 |
4/22 | 2983(東証マザーズ) アールプランナー | 3月18日 | 4月2日 |
4/23 | 6598(東証マザーズ) スマート・ソリューション・テクノロジー | 3月19日 | 4月3日 |
4/24 | 7097(東証マザーズ) さくらさくプラス | 3月18日 | 4月16日 |
4/24 | 6230(東証二部) SANEI | 3月19日 | 4月7日 |
4/28 | 2984(東証二部) ヤマイチエステート | 3月23日 | 4月9日 |
4/30 | 4051(東証マザーズ) GMOフィナンシャルゲート | 3月25日 | 4月10日 |
上記2020年4月IPO(新規上場)予定一覧表からIPO新規上場承認発表日とIPO(新規上場)中止(延期)発表日の日付けをよく見てから(見ながら)以下の文章を読んで頂けますと幸いです。
株式市場が新型コロナウイルス感染症の拡大で下落基調になったのは2月24日(月)ごろから3月19日(木)に掛けてです。しかしながら3月19日(木)に日経平均株価は16,552.83円(年初来最安値)、東証マザーズ指数は557.86ポイント(年初来最安値)とそれぞれ大底(一番底)を迎えてから、その後市場は一旦は反転しています。
日経平均株価日足・売買高チャート
東証マザーズ指数日足・売買高チャート
そしてこの相場が下落基調となっていた2月24日(月)ごろから3月19日(木)の期間にIPO新規上場承認発表があったのはなんと13社もあります。15社中の13社です。残りの2社にしても、3月19日(木)の大底(一番底)から2営業日目(3月23日)と4営業日目(3月25日)なのでまだ相場は崩れる可能性はあったかもしれません。
ですが、上記チャートでもおわかり頂けますように4月8日(水)には一転して日経平均株価も東証マザーズ指数も代表的な買いシグナル(上昇相場突入サイン)とされるゴールデンクロスを発しています。特に東証マザーズ指数のゴールデンクロス以降の上げには目を見張るものがあります。ちなみに政府からの史上初となる「緊急事態宣言」の発令は4月7日(火)です。
それなのに4月8日(水)以降にIPO(新規上場)を中止(延期)した企業は3社あります。テクニカルだけで相場を見て上場判断をするわけではないでしょうが、下落相場で先行き不透明の中でIPO新規上場承認発表をしておきながら、上昇サインが出ても上場中止(延期)を発表するこの3社は一体何がしたかったのでしょうか。逆に今の相場でどういう状況なら上場を決行していたのか教えてほしいぐらいです。
もちろんこの3社だけではありません。基本的に新型コロナウイルス感染症という得体の知れない疫病の発生で先行きが不透明な相場の元、IPO新規上場承認発表をしておきながら上場中止(延期)する企業の体質自体には疑問が残ります。
簡単にIPO(新規上場)も上場中止(延期)もできない事情もあるでしょうし、数カ月前と世の中が変化していることもわかります。企業も上場を目指して社員一丸となって頑張って来られたことや取引所や証券会社も打ち合わせや手続きを一所懸命されて来られたと言うこともこともよくわかりますが、それだけに尚さら疑問です。
いずれにしてもこの4月のIPO(新規上場)予定企業は身勝手にIPO新規上場承認発表しといて、身勝手に上場中止(延期)する企業で、取引所も証券会社も上場予定の企業もとりあえずIPO新規上場承認されたのでギリギリまで様子を見て、相場がダメならキャンセルすればいいやみたいな軽いノリを強く感じます。中には初めから上場する気があったのかどうかさえも疑いたくなる企業もあります。
さくらさくプラス(7097)からIPO(新規上場)中止の発表が昨日(4月16日)ありました。これで今年(2020年)の上場中止発表社数は前代未聞の18社目となり、同時に今後のIPOは無くなってしまいました。初値どうのこう …
こういったノリでIPO(新規上場)を予定していたと推測(勝手に)される数社の企業は次回のIPO(新規上場)審査はより一層厳格に行って頂きたいと願います。まあ今回の記事は運でIPO利益を狙っていたのに狙えなかった機会損失を妬むセコい一人のIPO愛好家のただの妬み記事と思って下さい^^;
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