PHCホールディングス(6523)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(3,700円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。

PHCホールディングス(6523)の上場日は10月14日(木)単独上場、上場市場は最上位クラスとなる東証一部市場への直接上場で、IPO主幹事はSMBC日興証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券野村證券みずほ証券BofA証券ゴールドマン・サックス証券JPモルガン証券7社共同主幹事となっております。

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なお、このPHCホールディングス(6523)のIPO申し込み期間は9月29日(水)~10月5日(火)となっており、他のIPO銘柄との申し込み期間被りはありませんので、資金繰りを考える必要はありません。内容どうこうは別としてこういう環境が一番ありがたいですね。

PHCホールディングス(6523)のIPO(新規上場)初値予想

PHCホールディングス(6523)のIPO(新規上場)初値予想

PHCホールディングス(6523)のIPO想定価格は3,700円となっているため、現時点では公募価格と0.9倍~1.1倍程度の初値形成になるのではないかと公募割れも視野に入った弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値評価についてもやはり危険な香りがするため弱めD級評価に設定させて頂いております。

このPHCホールディングス(6523)のIPO仮条件は明後日9月28日(火)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の下部に追記致します。

PHCホールディングス(6523)の事業内容は各種ヘルスケア機器・サービスの開発・製造・販売ということで、旧パナソニックヘルスケア株式会社(現:PHC株式会社)が母体の医療機器メーカーとなります。

このPHCホールディングス(6523)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方はお手数ですが、下記のIPO新規上場発表時の記事をご覧下さい。

PHCホールディングス(6523)の公開規模はIPO想定価格ベース(3,700円)で1,976.8億円と規模的に東証一部市場への直接上場としても超大型サイズとなり、荷もたれ感を感じる水準となります。

IPO株数も公募株及び売り出し株合わせて464,604枚と多くありますが、グローバルオファリングとなり、国内209,070枚(45.0%)、海外255,534枚(55.0%)と半数以上が海外投資家へ販売される予定となっております。さらに珍しくオーバーアロットメント分69,690枚も海外販売があり、国内31,360枚(45.0%)、海外38,330枚(55.0%)と、こちらも半数以上が海外販売予定となっております。

このクラスの超大型IPOを直近で探すとかなり別格となりますが、2018年12月に上場したソフトバンク(9434)の公開規模2.6兆円となります。いやはやこのソフトバンク(9434)の時の状況をさかのぼって調べていると当時のIPOは嫌な思い出しかないですね。まさに証券コード「9434」の語呂合わせ「串刺し」状態です。

これはもう完全に個人的なネタとなりますが、ソフトバンク(9434)は全力で申し込んだ結果、計2,500株手元に来てしまい、まさかの公募割れで一撃-92,500円の損失。そしてこのソフトバンク(9434)の公募割れが引き金となったことから次の自律制御システム研究所(6232)も100株当選で一撃-57,000円の損失。

さらに極めつけはポート(7047)です。欲を出したところ繰上当選も含めて300株も来てしまい、全部突撃してしまったことから、個人的にはIPO当選歴の中でも初体験となる上場日値付かずの売り気配2日目着地で一撃-165,000円の損失を喰らってしまい、3社合わせて-314,500円の大損となりました。もちろん自己責任なので自分が悪いというのは重々承知の上のお話です。

それでもその後に救いの神となるSBI証券リンク(現:シノプス)のIPO当選を頂き一撃+404,000円の利益を頂けたことからマイナス分はすべて相殺することができました。ホントに毎年毎年SBI証券様様です。ありがとうございます。

と、話が変わってしまって申し訳ございません。
超大型IPOということでソフトバンク(9434)の記憶が蘇ってしまい、引き合いに出してしまったため、まったく関係の無い個人的な話を持ち出してしまいました^^;

話を元に戻します。

上述の通りこのPHCホールディングス(6523)は単なる医療機器メーカーとなることからIPO市場ではお世辞にも人気化しやすい業態とは言えませんが、一部関係者の間ではコロナワクチン輸送用の冷凍庫需要が見込めるため、テーマ性のある銘柄という見方もあるようです。

公募株5,807,500株に対して売り出し株40,652,900株と売り出し比率はおよそ7.0倍、売り出し株放出元のほとんどが親会社となるため、投資家から毛嫌いされやすい出口(イグジット)案件という立ち位置となります。

IPO主幹事は異例の7社、そのうち海外担当証券が3社あるため、実質的に国内担当の証券会社は4社で、しかも俗に言う大手5大証券と呼ばれる証券会社のうちの4社となります。これだけの名立たる幹事構成となれば各証券会社のメンツも掛かってくるため、是が非でも公募割れを回避させるというストーリーも少なからず期待できるでしょうか。

と思いたいところですが、ソフトバンク(9434)は大手5大証券がすべて入っていたにも関わらず公募割れとなっています。ただ当時は上場直前にソフトバンク(9434)にとって悪材料となる情報が出たため、仕方ない部分もあるかもしれません。となるとまったくもって初値は読めないというのが正直なところです。

いずれにしてもこれだけの大型案件となると個人投資家の買いだけではどうしようもなく、海外投資家及び機関投資家の参戦が必須となります。海外投資家人気のバロメーターは10月6日(水)に決定される海外販売割合となりますが、10月6日(水)はイコールIPO抽選結果発表日となるため後の祭りです。

ただそんな中でも幸いにもこのPHCホールディングス(6523)のIPO申し込み期間は9月29日(水)~10月5日(火)で少なくとも9月上場分の初値結果をすべて見て地合いを確認した後に参加不参加を決めることができます。

なのでひとまず管理人の個人的なこのPHCホールディングス(6523)のIPO参加スタンスは引き続き中立とし、9月IPOの盛り上がり具合などを見たあとで最終的な参加スタンスを決めたいと思っています。ただ現状を強いて言うのであれば消極的参加スタンスです。最終的な参加スタンスについてはまた当記事下部に追記したいと思います。

PHCホールディングス(6523)のIPO(新規上場)幹事配分数

そして推定となりますがこのPHCホールディングス(6523)のIPO株(公募株及び売り出し株)209,070枚IPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。予定国内販売分のみの割り当て数となりますが、最終的な国内外への配分割合が決まっていないため変更となる可能性はあります。

証券会社IPO株配分数配分割合
SMBC日興証券主幹事70,038枚33.5%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事60,630枚29.0%
野村證券主幹事40,769枚19.5%
みずほ証券(主幹事26,133枚12.5%
BofA証券(主幹事2,091枚1.0%
ゴールドマン・サックス証券(主幹事2,091枚1.0%
JPモルガン証券(主幹事2,091枚1.0%
SBI証券2,091枚1.0%
楽天証券100%完全抽選2,091枚1.0%
マネックス証券100%完全抽選1,045枚0.5%
auカブコム証券委託幹事?枚?%
岡三オンライン証券委託幹事?枚?%

上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が31,360枚あります。

ご承知の方も多いと思いますが、上位主幹事証券2社(SMBC日興証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券)はIPO当選後にキャンセルをするとペナルティが課せられる証券会社です。引き受け株数も多く当選する可能性が高いため、申し込む際は十分注意する必要がありそうです。

<追記>
PHCホールディングス(6523)のIPO仮条件が決まりました。

IPO想定価格:3,700円
IPO仮条件:3,250円~3,500円

IPO想定価格が窓開けで下ブレとなる弱気なIPO仮条件設定となりました。さらに募集株も以下の通り変更となっております。

公募株数:5,807,500株 → 6,611,700株
(国内募集:2,613,300株 → 2,975,200株
(海外募集:3,194,200株 → 3,636,500株

売出し株数:40,652,900株→ 15,476,300株
(国内売出:18,293,700株 → 6,964,100株
(海外売出:22,359,200株 → 8,512,200株

オーバーアロットメント:6,969,000株 → 3,313,100株
(国内:3,136,000株 → 1,490,800株
(海外:3,833,000株1,822,300株

そしてこの募集株の変更及び仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は825.5億円~889.0億円と大幅に縮小されました。もしかするとこれで公募割れフラグが立ったかもしれませんね。

<追記>
PHCホールディングス(6523)の第二弾初値予想が発表されたようです。

3,350円~3,500円

IPO仮条件が窓開けで下ブレとなる弱気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾はIPO初値予想第一弾よりも上限下限ともに下ブレとなる初値予想となっているようです。

個人的な評価についてはD級評価からE級評価に下方修正とさせて頂き、IPO参加スタンスについても当選を目指さず、IPOチャレンジポイント狙いでSBI証券からのみの参加で行く予定です。

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