米宇宙開発企業スペースXのIPO(新規上場)について、日本の個人投資家も申し込める見通しとなりました。
スペースXは米国ナスダック市場への上場を予定している米国企業ですが、みずほ証券、楽天証券、SBI証券などを通じて、日本の投資家もブックビルディングに参加できる見込みです。
米国IPOと聞くと、日本の個人投資家には少し距離がある印象もありますが、今回は日本の証券会社から申し込める可能性があるため、IPO投資家にとっても注目度の高い案件になりそうです。

スペースXのIPOに日本から申し込める見通し
スペースXは、イーロン・マスク氏が率いる米国の宇宙開発企業です。
ロケット打ち上げ、衛星通信サービス「スターリンク」、宇宙輸送などを手掛けており、世界的にも知名度の高い未上場企業として知られています。
今回のIPOでは、米国ナスダック市場への上場が予定されており、日本国内では大手証券のみずほ証券、そしてネット証券からは楽天証券とSBI証券などを通じて申し込める見通しです。
つまり、上場先は米国市場でありながら、日本の証券会社に口座を持つ個人投資家にも申込機会が出てくる可能性があります。
米国IPOなのに国内証券会社から参加できる点がポイント
今回のスペースXのIPOで特に注目したいのは、米国企業のIPOでありながら、日本の証券会社からブックビルディングに参加できる見通しとなっている点です。
通常、日本の個人投資家がIPOと聞いてまず思い浮かべるのは、日本市場に上場する国内IPOです。
一方、スペースXは米国企業であり、上場予定市場も米国ナスダック市場です。
それでも、みずほ証券、楽天証券、SBI証券などを通じて申込機会が出てくる見通しとなっており、これまでの国内IPOとは少し違う注目案件と言えそうです。
楽天証券・SBI証券は米国株IPOの取扱いが初めて
報道によると、楽天証券とSBI証券が米国株のIPO銘柄を取り扱うのは初めてとされています。
取扱いの形としては、幹事証券に入っている米国みずほ証券から委託を受け、日本国内の証券会社が日本の顧客向けに販売する流れとされています。
楽天証券は、スペースXを米国株式IPOサービスのブックビルディング対象銘柄として取り扱う予定であることを発表しています。
スペースX IPOは、楽天証券やSBI証券などを通じて申し込める見通しです。ただし、申込条件や抽選ルール、NISA成長投資枠での取扱いは証券会社ごとに異なる可能性があります。
楽天証券の取扱状況を確認する
SBI証券の取扱状況を確認する
ちなみにSBI証券のスペースXのIPO案内ページには「本株式は外国株式のため、事前に外国株式取引口座の開設が必要です。」との記載があります。楽天証券のスペースXのIPO案内ページには「楽天証券に総合口座をお持ちのお客様(未成年口座も可)。※法人口座は不可」となっています。
当選すれば公開価格で購入できる可能性
IPOでは、ブックビルディングに参加し、抽選に当選した場合に購入申込へ進む流れが一般的です。
今回のスペースXのIPOでも、取扱証券会社から申し込み、当選すれば上場前の公開価格でスペースX株を購入できる可能性があります。
ブックビルディングの基本的な仕組みについては、IPOのブックビルディングとは?でもまとめています。
通常の日本株IPOとは異なる部分もあるため、申込期間、抽選方法、購入単位、入金ルールなどは、各証券会社の案内を確認する必要があります。
NISA成長投資枠で購入できる可能性も
今回のスペースXのIPOでは、特定口座だけでなく、NISA成長投資枠でも購入できる可能性もあるとされています。
NISA成長投資枠で購入できる場合、将来的な売却益や配当が非課税になる可能性があります。
申込条件や抽選ルールは各社で確認
同じスペースX IPOでも、申込期間、抽選方法、購入単位、NISA成長投資枠での取扱いなどは、証券会社ごとに異なる可能性があります。
そのため、実際に申し込む場合は、楽天証券やSBI証券など各社の公式案内で最新情報を確認しておきたいところです。
直近ではPayPayも米国IPOとして話題に
直近の米国IPOでは、PayPayがNASDAQにIPO(新規上場)したことも大きな話題となりました。
PayPayは日本でも知名度の高いスマートフォン決済サービスですが、上場市場は日本市場ではなく米国NASDAQでした。
PayPay上場時には、PayPay証券を通じてIPO抽選申込みができ、国内の個人投資家も上場前のIPOに参加できる機会がありました。
PayPayとスペースXで米国IPOへの距離感が変わりつつある
PayPayは「日本でもなじみのある企業が米国市場に上場し、PayPay証券からIPO申込みができた事例」です。
一方、スペースXは「米国企業のIPOに、日本の証券会社から申し込める見通し」という点が特徴です。
どちらも米国IPOに関連する話題ですが、PayPayは日本発の企業、スペースXは米国企業という違いがあります。
それでも、日本の個人投資家が国内証券会社を通じて米国IPOに参加できる流れが出てきている点は、IPO投資家にとって注目しておきたい動きと言えそうです。
日本の個人投資家にとって米国IPOが身近になりつつある
PayPayのNASDAQ上場、そして今回のスペースXのIPOの国内証券会社での取扱見通しを見ると、日本の個人投資家にとって米国IPOが少しずつ身近になってきているように感じます。
これまで海外IPOは、情報を追うことはできても、実際に上場前の公開価格で申し込む機会は限られていました。
しかし、スペースXのような世界的に注目度の高い米国企業のIPOに、日本の証券会社から申し込める可能性があるなら、IPO投資の選択肢は広がることになります。
申込できることと利益が出ることは別
一方で、申込できることと利益が出ることは別です。
話題性が高い銘柄ほど人気化しやすく、抽選倍率が高くなる可能性があります。
また、注目度の高さから公開価格が高めに決まる可能性もあるため、話題性だけで判断しないことが大切です。
スペースX IPOの注意点
スペースXは知名度が高く、世界的にも注目されている企業ですが、IPOだからといって必ず利益が出るわけではありません。
特に米国株IPOの場合は、株価変動リスクだけでなく、為替変動リスクもあります。
円建てで考える日本の投資家にとっては、株価が上がっても為替の影響で利益が小さくなる場合がありますし、反対に株価下落と円高が重なると損失が大きくなる可能性もあります。
公開価格・時価総額・上場後の需給も確認
注目度の高いIPOは人気化しやすい一方で、公開価格が高めに決まる可能性もあります。
企業の成長性だけでなく、公開価格、時価総額、上場後の需給、ロックアップ、事業リスクなども確認したいところです。
IPO投資の全体的な流れについては、IPOの流れを初心者向けにわかりやすく解説も参考になります。
まとめ
スペースXのIPOは、米国ナスダック市場への上場予定銘柄でありながら、日本の証券会社から申し込める見通しとなっている点が大きな注目ポイントです。
みずほ証券、楽天証券、SBI証券などを通じてブックビルディングに参加できる可能性があり、当選すれば公開価格でスペースX株を購入できる見込みです。
さらに、証券会社によってはNISA成長投資枠で購入できる可能性もあります。
直近ではPayPayのNASDAQ上場もあり、日本の個人投資家にとって米国IPOは以前よりも身近な存在になりつつあります。
一方で、米国株IPOには為替変動リスクや上場後の値動きの大きさもあるため、話題性だけで判断せず、取扱条件やリスクを確認した上で申し込みたいところです。


