タウンズ(197A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(440円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。

タウンズ(197A)の上場日とIPO申込期間

タウンズ(197A)の上場日は2024年6月20日(木)で、WOLVES HAND(194A)PostPrime(198A)3社同日上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事は大和証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券モルガン・スタンレーMUFG証券3社共同主幹事となっております。

このタウンズ(197A)のIPO申し込み期間は6月5日(水)~6月11日(火)で、IPO申し込み期間ラッシュに入っており、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社あるため、申し込まれる方は資金管理(資金移動)や申し込み忘れにご注意下さい。

タウンズ(197A)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾

タウンズ(197A)のIPO(新規上場)初値予想

タウンズ(197A)のIPO想定価格は440円となっているため、現時点では公募価格の0.9倍~1.0倍程度の初値形成になるのではないかと、公募割れも視野に入った弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についても弱めD級評価に設定させて頂いております。

なお、このタウンズ(197A)のIPO仮条件は明後日6月4日(火)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。

タウンズ(197A)の事業内容

タウンズ(197A)の事業内容は体外診断用医薬品、研究用試薬等の開発、製造及び販売事業ということで、感染症の迅速診断キット(被検者の傍らで医療従事者が行う検査)を開発・製造・販売している創業30年以上の体外診断用医薬品メーカーで、感染症の迅速診断キット業界最大手となります。

タウンズ(197A)IPOイムノクロマト法の原理

このタウンズ(197A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。

タウンズ(197A)のブルベア要素とIPO参加スタンス

タウンズ(197A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格440円としてオーバーアロットメント含め106.7億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。

IPO募集株数は公募株無しの売り出し株(OA含む)のみで24,253,500株と多くありますが、今回の募集は簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売もあるため、国内分の募集株は減少します。それでもIPO共同主幹事の中にはIPO愛好家に優しい三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っているため、IPO株の当選確度は比較的高めとなるかもしれません。

そして今回もこのタウンズ(197A)のブル要素(ポジティブ材料)ベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。

まずブル要素(ポジティブ材料)としては事業内容が感染症の迅速診断キット販売で、業界では最大手となっており、業績も特定の販売先への依存度が高く、新型コロナ特需剥落の影響があるものの、よくあるバイオベンチャーのような赤字体質ではありません。

株価設定に割高感も無く、単価も個人投資家が買いやすい低位株設定となっていることから、よほど地合いが悪くない限り公募割れスタートとなる可能性は低いかもしれません。

一方、ベア要素(ネガティブ材料)としてはオファリング・レシオがおよそ24.2%と高くはありませんが、売り出し株中心で売り出し株放出人の多くがベンチャーキャピタル(投資ファンド)となっていることから、いわゆるファンドの出口(イグジット)案件となります。

上場市場は人気の高まりにくい東証スタンダード市場で、公開規模もIPO想定価格(440円)ベースで106.7億円と大きく、簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売があるものの、差し引いてもそれなりに大型サイズとなりそうです。

上場日も6月20日(木)で、WOLVES HAND(194A)PostPrime(198A)3社同日上場と過密スケジュールとなっているため、資金分散の影響を受けやすく、初値買い資金は控えめとなり、単独上場よりは抑えられた初値形成となりそうです。

IPO銘柄公開規模上場市場主幹事証券
PostPrime15.1億円東証グロースみずほ証券
WOLVES HAND7.9億円東証グロースSMBC日興証券
タウンズ106.7億円東証スタンダード大和証券他

喉から手が出るほど欲しいIPO銘柄かと聞かれると、そうでもありませんが、IPO地合い次第では公募割れは回避できるのではないかとも考えています。いずれにしても現時点での管理人の個人的なこのタウンズ(197A)のIPO参加スタンスは引き続き中立で、ちょうどIPO申し込み開始日となる6月5日(水)に注目度の高い宇宙ベンチャーのアストロスケールホールディングス(186A)の上場が控えていますので、その結果を見てからの判断となりそうです。

タウンズ(197A)のIPO幹事配分数

そして推定となりますがこのタウンズ(197A)のIPO株(売り出し株)210,900枚IPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。海外投資家への販売分は考慮しておりません。

証券会社IPO株配分数配分割合
大和証券(主幹事115,995枚55.0%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事54,623枚25.9%
モルガン・スタンレーMUFG証券(主幹事23,409枚11.1%
みずほ証券2,741枚1.3%
SMBC日興証券2,109枚1.0%
野村證券2,109枚1.0%
SBI証券2,109枚1.0%
静銀ティーエム証券1,054枚0.5%
FFG証券1,054枚0.5%
アイザワ証券633枚0.3%
岩井コスモ証券633枚0.3%
極東証券633枚0.3%
東海東京証券633枚0.3%
東洋証券633枚0.3%
丸三証券633枚0.3%
松井証券前受け金不要633枚0.3%
マネックス証券100%完全抽選633枚0.3%
楽天証券100%完全抽選633枚0.3%
大和コネクト証券委託幹事?枚?%
auカブコム証券委託幹事?枚?%

上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が31,635枚あります。

積極的にこのタウンズ(197A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO共同主幹事となる大和証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券からのIPO申し込みは外せません。平幹事の中には抽選割合の少ない店頭型証券が多いものの、多くは三桁レベルの持ち分があり、抽選割合の多いネット証券(SBI証券松井証券マネックス証券楽天証券)もしっかり入っており、それぞれ三桁レベルから四桁レベルの持ち分があるため、狙えない数字では無さそうです。

タウンズ(197A)のIPO仮条件決定

タウンズ(197A)のIPO仮条件が決まりました。

IPO想定価格:440円
IPO仮条件:440円~460円

IPO想定価格が最下限となる強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は106.7億円~111.5億円となりました。

ただし、今回の訂正目論見書内ではIPO新ルールが追記されており、需要申告の結果、仮条件の範囲外で発行価格を決定する場合があり、仮条件の下限の80%以上かつ上限の120%以下である352円~552円の範囲内で公開価格が決定する場合もあるため、証券会社の入金残高は最高値となる552円で見ておく必要があります。

タウンズ(197A)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾

タウンズ(197A)の第二弾初値予想が発表されたようです。

420円~460円

IPO仮条件が強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限下限ともに上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価で変更無し、IPO参加スタンスについては一部参加大和証券SBI証券大和コネクト証券)で行く予定です。

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