セルム(7367)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(930円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な私見も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。

セルム(7367)の上場日は4月6日(火)単独上場、上場市場はIPO市場では可もなく不可もなくのJASDAQスタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。

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尚、このセルム(7367)のIPO申し込み期間は3月19日(金)~3月25日(木)となっており、この頃はIPO申し込み時期被りが微妙にズレているため、上手に申し込み日をズラしながらIPO申し込みをすれば資金不足に陥ることは無いかと思いますが、無駄にIPO幹事団(シンジケート)が多いので作業は大変かと思います。

あとは申し込み日をズラしたりIPO幹事団(シンジケート)が多いと抜けや申し込み忘れが生じる可能性があるため、IPO申し込みを考えている方は抜けや申し込み忘れの無いようご注意下さい。

セルム(7367)のIPO(新規上場)初値予想

セルム(7367)のIPO(新規上場)初値予想

セルム(7367)のIPO想定価格は930円となっているため、現時点では公募価格の1.6倍~2.1倍程度の初値形成になるのではないかとやや強めB級評価レベルの初値評価となっておりますが、個人的な初値評価についてはやや弱めC級評価に設定させて頂いております。

このセルム(7367)のIPO仮条件は明日3月17日(水)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の下部に追記致します。

セルム(7367)の事業内容は人材開発・組織開発事業ということで特筆するようなことの無い至ってノーマルな人材系企業となります。このセルム(7367)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方はお手数ですが、下記のIPO新規上場発表時の記事をご覧下さい。

セルム(7367)の公開規模はIPO想定価格ベース(930円)で19.6億円と規模的にJASDAQスタンダード市場への上場としては小型から中型サイズとなり、やや荷もたれ感を感じる水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて18,350枚と万枚超えで比較的多めにあります。海外販売はありません。

セルム(7367)の主たる事業内容は下記の通り「人材開発・組織開発事業」ということで、最近はどこの企業も塾やOJTなどを控える傾向があることから、コロナの影響をモロに受ける業態となるため、状況的には逆風下の中で上場を目指す形となります。

人材開発・組織開発事業

主なサービスとしては、①次期経営幹部人材を発掘し・育成する「経営塾」、②現役員陣等への経営メンタリング(現役員、並びに次期役員候補者を対象とした外部のプロフェッショナルタレントによるマンツーマンOJT)、③ミドルマネジメント革新、④人材開発体系の構築コンサルティング、⑤経営理念・ビジョン浸透/企業風土改革支援、⑥ASEAN・中国における人材開発・組織開発支援、⑦ファーストキャリア開発事業(内定期間から入社5年目までの体系的な人材開発と人材育成マインドの高い職場風土醸成)、⑧障がい者の雇用・活躍支援等があります。

ただ最近はアフターコロナが意識され始めていることや、何より本日(3月16日)上場のウイングアーク1st(4432)の市場コンセンサスは公募割れが大多数であったにも関わらず公募価格1,590円に対して付いた初値は2,000円とまさかの好スタートとなっており、もはやIPOは何でも食ってしまえ状態です。

MBO(マネジメント・バイ・アウト)案件にも関わらず投資ファンドベンチャーキャピタルの保有株はありません。既存の上位株主にも解除価格無しで90日間のロックアップが掛かっているため、余計な売り圧力はなく、需給面はおおむね良好と言えます。

となるとやはりこのセルム(7367)のIPO参加スタンスも全力申し込みで問題無いと考えるのが一般的でしょうか。ちなみにIPO主幹事の野村證券は単元(100株)配分ではなく200株1セット配分となっているため、すでに当選確率は半分に低下しています。

セルム(7367)IPO野村證券200株1セット

ただでさえ狭き門のマンモス野村ですが、200株1セットとなると当然ながらさらに門は狭くなります。IPO当選は困難かもしれませんが、IPO愛好家としては非常にありがたいIPO申し込み時の前受け金が不要という制度をとってくれているため、もしIPO愛好家の方でまだ野村證券の口座をお持ちで無い方は口座があって損は無い証券会社かと思います。

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セルム(7367)のIPO(新規上場)幹事配分数

そして推定となりますがこのセルム(7367)のIPO株(公募株及び売り出し株)18,350枚IPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。

証券会社IPO株配分数配分割合
野村證券主幹事16,515枚90.0%
みずほ証券642枚3.5%
SMBC日興証券551枚3.0%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券183枚1.0%
SBI証券183枚1.0%
エース証券138枚0.75%
松井証券前受け金不要92枚0.5%
楽天証券100%完全抽選46枚0.25%
auカブコム証券委託幹事?枚?%

上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が2,752枚あります。

積極的にIPO株を狙いに行くのであれば、やはりIPO主幹事となる野村證券は外せません。残るIPO幹事団(シンジケート)はどこもおおむね数十枚レベルとなるため、期待は薄そうですね。それでもIPO株は誰かには当たるということを考えれば余力が許す限り全力で行くべきかと考えられます。

<追記>
セルム(7367)のIPO仮条件が決まりました。

IPO想定価格:930円
IPO仮条件:1,040円~1,280円

IPO想定価格よりもまさかの窓開けとなる超強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は21.9億円~27.0億円となりました。

<追記>
セルム(7367)の第二弾初値予想が発表されたようです。

2,000円~2,400円

IPO仮条件が窓開けで上ブレの超強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾はIPO初値予想第一弾よりも上限下限ともに上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはC級評価からB級評価に変更させて頂き、IPO参加スタンスについては引き続き全力申し込みで変更無しと致します。

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