坪田ラボ(4890)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(5月20日)IPO新規上場承認発表あった5社のうちの4社目となります。
すでに5社中3社のジャパンワランティサポート(7386)とホームポジション(2999)とウェルネス・コミュニケーションズ(9228)については下記記事にてご紹介させて頂いておりますが、残り1社のイーディーピー(7794)のIPO詳細につきましてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。
ジャパンワランティサポート(7386)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。予想通り本日(5月20日)は週末ということでお得意の出し逃げIPO発表 …
ホームポジション(2999)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(5月20日)IPO新規上場承認発表あった5社のうちの2社目です。 すでに5 …
ウェルネス・コミュニケーションズ(9228)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(5月20日)IPO新規上場承認発表あった5社のうちの3社目 …
坪田ラボ(4890)の上場日は2022年6月23日(木)で、ジャパンワランティサポート(7386)とホームポジション(2999)とウェルネス・コミュニケーションズ(9228)と4社同日上場、上場市場は東証グロース市場(市場再編後の新興市場)への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSMBC日興証券となっております。
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坪田ラボ(4890)のIPO(新規上場)情報
設立:2012年5月28日
業種:医薬品
事業の内容:近視、ドライアイ、老眼等の治療に係る医薬品、医療機器等の研究開発
上場市場 | 東証グロース |
コード | 4890 |
名称 | 坪田ラボ |
公募株数 | 2,500,000株 |
売出し株数 | 1,340,000株 |
オーバーアロットメント | 576,000株 |
IPO主幹事証券 | SMBC日興証券 |
IPO引受幹事証券 | SBI証券 みずほ証券 三田証券 極東証券 楽天証券(100%完全抽選) マネックス証券(100%完全抽選) 岡三証券 岡三オンライン証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 5月20日(金) |
上場日 | 6月23日(木) |
仮条件決定日 | 6月7日(火) |
ブック・ビルディング期間 | 6月8日(水)~6月14日(火) |
公開価格決定日 | 6月15日(水) |
IPO申し込み期間 | 6月16日(木)~6月21日(火) |
時価総額 | 113.0億円 |
吸収金額 | 19.8億円 |
想定価格 | 450円(45,000円必要) |
公募株式2,500,000株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、発行価格決定日6月15日(水)に決定されます。
売出株式1,340,000株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日6月15日(水)に決定されます。
そしてこの坪田ラボ(4890)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンライン証券もIPO委託幹事(裏幹事)となる可能性が高いです。
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坪田ラボ(4890)のIPO(新規上場)事業内容等
坪田ラボ(4890)は慶應義塾大学発のベンチャーで近視、ドライアイ、老眼の新たな治療法の研究開発を行っており、ビジネスモデルはパートナー企業との共同研究開発契約及び実施許諾契約による契約一時金、マイルストーン・ペイメントならびに事業化後(上市後)のロイヤリティ契約によるロイヤリティで収益化し、その収益を新しい研究に投資することで、新たな価値創造に繋げています。
B2Bビジネスモデルを採用しており、成長戦略の基本として両利き経営の概念を取り入れ、サイエンス、コマーシャリゼーション、ともに深化に70%、探索に30%の配分を指標としております。サイエンスにおける深化とは既存シーズの深掘りをして知財の強化、探索とは新たなシーズの発掘などになり、コマーシャリゼーションにおける深化とは既存契約における収益の拡大、探索とは新規顧客の発掘などになります。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
差引手取概算額1,025,000千円については、海外販売の手取概算額(未定)と合わせて、運転資金として①研究開発費用、②研究員及びビジネス人財確保の採用費及び人件費、投資として③米国(ボストン)子会社の設立、借入金の返済として④当社有利子負債の返金資金にそれぞれ充当する予定であります。
なお、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(坪田ラボのIPO目論見書より一部抜粋)
坪田ラボ(4890)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
坪田ラボ(4890)の市場からの吸収金額はIPO想定価格450円としてオーバーアロットメント含め19.8億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感を感じる水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて38,400枚と比較的多くありますが、海外投資家への販売もあります。
上述の通り坪田ラボ(4890)の事業内容は近視、ドライアイ、老眼等の治療に係る医薬品、医療機器等の研究開発と、先日(5月19日)IPO発表のあったマイクロ波化学(9227)同様に大学の研究シーズを事業化した会社で、近視・ドライアイ・老眼の3領域に対するソリューション開発に取り組む慶應義塾大学発のベンチャー企業となります。すでに大手企業との共同研究開発契約等の締結実績が多数あります。
パートナー企業とともにプロダクトを共同開発し、いち早く画期的なソリューションを提供することをビジネスモデルとし、人々の健康に貢献しながらパートナー企業とともに持続可能な開発と成長を目指しています。
設立当初から現在まで30社以上の企業とパートナー契約を結び、坪田ラボのアイデアや研究成果をもとに一部の製品はすでに市販されており、現在は国内のパートナーが主ですが、今後は世界にネットワークを広げる予定となっています。
マイクロ波化学(9227)同様にこの坪田ラボ(4890)も研究開発型ベンチャーとなることからベンチャーキャピタルや投資ファンドからの出資が多いかと思いきや、ベンチャーキャピタルの保有株は1社166,700株のみです。90日間のロックアップが掛かっていますが公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。
坪田ラボ(4890)の公開規模はIPO想定価格(450円)ベースで19.8億円と東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のあるサイズですが、海外投資家への販売もあるため、国内規模は縮小されることになります。
業績も堅調ですでに黒字化しており、個人投資家も買いやすい低位株仕様となることから、一定買い需要は発生しそうです。上場日(6月23日)は4社同日上場で資金が分散されることになりますが、4社の中では一番マシという印象です。とは言え、この内容で初値高騰は考えにくく、初値評価はC級評価が精一杯と言ったところでしょうか。
いずれにしても現時点での管理人の個人的なこの坪田ラボ(4890)のIPO参加スタンスはやはり中立で、今後の株式市場の動向や大手初値予想会社の見解を見てからの決定とさせて頂きます。6月23日(木)上場案件が4社もありながら自信を持って全力申し込みで攻めれるIPO銘柄が無いのは実に寂しいところです。
坪田ラボ(4890)のIPO(新規上場)業績等
坪田ラボ(4890)のIPO経営指標
坪田ラボ(4890)のIPO売上高及び経常損益
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