ヌーラボ(5033)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(5月24日)IPO新規上場承認発表あった2社のうちのもう1社となります。これで6月は11社目となりました。まだ6月は空席があるので無理矢理にでも詰め込んできそうな雰囲気です。

IPO新規上場承認発表2社2022.5.24

すでにもう1社のM&A総合研究所(9552)については下記記事にてご紹介させて頂いておりますので、ご覧い頂けますと幸いです。

ヌーラボ(5033)の上場日は2022年6月28日(火)で、M&A総合研究所(9552)と2社同日上場、上場市場は東証グロース市場(市場再編後の新興市場)への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSMBC日興証券となっております。

詳細や口座開設はコチラ ⇒ SMBC日興証券公式サイト
SMBC日興証券IPO
口座開設後3カ月間はブロンズステージでIPO当選確率アップ!

ヌーラボ(5033)のIPO(新規上場)情報

設立:2004年3月29日
業種:情報・通信業
事業の内容:Backlog等のクラウドサービスの開発・提供

ヌーラボ(5033)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード5033
名称ヌーラボ
公募株数510,300株
売出し株数1,429,000株
オーバーアロットメント290,800株
IPO主幹事証券SMBC日興証券
IPO引受幹事証券マネックス証券100%完全抽選
西日本シティTT証券
SBI証券
IPO発表日5月24日(火)
上場日6月28日(火)
仮条件決定日6月10日(金)
ブック・ビルディング期間6月13日(月)~6月17日(金)
公開価格決定日6月20日(月)
IPO申し込み期間6月21日(火)~6月24日(金)
時価総額137.3億円
吸収金額47.5億円
想定価格2,130円(213,000円必要)

公募株式510,300株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、発行価格決定日6月20日(月)に決定されます。

売出株式1,429,000株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日6月20日(月)に決定されます。

ヌーラボ(5033)のIPO幹事団(シンジケート)は主幹事含め4社とコンパクトな構成となっており、この幹事構成であればIPO委託幹事(裏幹事)は無さそうです。

ヌーラボ(5033)のIPO(新規上場)事業内容等

ヌーラボ(5033)はグループ会社で、株式会社ヌーラボNulab USA,Inc.(米国ニューヨーク州)、Nulab Singapore Pte.Ltd.(シンガポール)及びNulab Netherlands B.V.(オランダ国アムステルダム州)で構成されています。

ヌーラボ(5033)IPO事業系統図

自身や所属するグループの課題をプロジェクトとして管理するツール「Backlog」、様々なアイデアを図で描くことにより言葉を超えて共有することができるビジュアルコラボレーションツール「Cacoo」、多くの人と同時に円滑なコミュニケーションを行うことができるビジネスチャットツール「Typetalk」、IDの管理を容易にし、組織の情報セキュリティ・ガバナンスを高めるツール「Nulab Pass」といった4つのサービスを展開しています。

ヌーラボ(5033)IPO事業内容

Backlog

チームで協力しながら作業を進めるためのコラボレーション型プロジェクト管理ツールであり、主にSaaS型で提供しています。大規模なソフトウエア開発から保守運用、デジタルマーケティングキャンペーンの管理、ウェブサイトの制作まで多岐にわたります。
ヌーラボ(5033)IPO Backlog

Cacoo

プロジェクトのアイデアやウェブサイトのレイアウト、作業計画などをオンライン上で簡単に作成し、チーム内に共有できるウェブサービスです。ワイヤーフレーム、フローチャート、組織図、マインドマップ、オフィスレイアウトまで、豊富なテンプレートや図形を元にあらゆる図が作成・共有できます。
ヌーラボ(5033)IPO Cacoo

Typetalk

様々なチームの会話を実現するビジネスチャットツールですで、Typetalk独自の「まとめ機能」「ライン返信機能」「いいね機能」を備えており、これらの機能がチームのコミュニケーションをより楽しく、より円滑となるように設計されています。
ヌーラボ(5033)IPO Typetalk

Nulab Pass

ヌーラボグループが提供するサービスのアクセス管理を強化したい組織や、利用する社員のアカウントを一元管理したい管理者に向けた、セキュリティとガバナンス強化のためのサービスです。
ヌーラボ(5033)IPO Nulab Pass

【手取金の使途】
手取概算額980,983千円については、海外販売の手取概算額(未定)と合わせて、①当社サービスの認知度及びブランドイメージの向上や新規顧客獲得を目的としセールス・マーケティング活動及びそのための各種コンテンツ制作のための広告宣伝費及び外注費として510,000千円(2023年3月期:90,000千円、2024年3月期:160,000千円、2025年3月期:260,000千円)②当社サービスの既存機能の強化や新規機能の開発及び外部サービスとの連携強化等を通じた提供価値向上のためのエンジニア、セールス・マーケティング活動のためのマーケターやセールス、ユーザー数の増加に対応するためのカスタマーサポート、組織拡大にともなう管理体制の強化のための管理部門の人員増強を目的とした当社グループの人件費及び新規採用に係る採用費として470,000千円(2023年3月期:60,000千円、2024年3月期:160,000千円、2025年3月期:250,000千円)に充当する予定です。
なお、残額については広告宣伝費及び人件費の一部として2025年3月期までに充当する予定です。また、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(ヌーラボのIPO目論見書より一部抜粋)

ヌーラボ(5033)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

ヌーラボ(5033)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,130円としてオーバーアロットメント含め47.5億円と規模的に東証グロース市場への上場としては大型寄りの中型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて19,393枚とやや多めにありますが、海外投資家への販売もあります。

上述の通りヌーラボ(5033)の事業内容はBacklog等のクラウドサービスの開発・提供ということで、企業や個人の生産性を向上させるための4つクラウドサービス「(Backlog(バックログ)」「Cacoo(カクー)」「Typetalk(タイプトーク)、「Nulab Pass(ヌーラボ パス)の提供を行っています。それぞれのサービス詳細は下記のヌーラボ公式動画(2分39秒)が端的にまとめられていて非常にわかりやすかったです。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

ヌーラボ(5033)の株主の中にはベンチャーキャピタルの保有株が5社875,748株ありますが、今回のIPO新規上場)に際する売り出しでの放出はありません。360日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。

IPO案件と既上場案件を比較するのもおかしいかもしれませんが、ひと昔前であれば鉄板で人気化していたSaaS銘柄もココ最近は金利上昇を背景に、少なくとも既上場SaaS銘柄は下落が止まらず、底なし沼状態となっています。管理人もSaaS銘柄で含み損を抱えているため、SaaS銘柄の動向は日々注視しています^^;

わかりやすいのが、過去にもご紹介させて頂いたことがあるOne Capital株式会社が公開しているSaaS上場企業28社で構成された「One Capital Cloud Index(ワンキャピタルクラウドインデックス)」の最新版チャート(下記画像)で、今年(2022年)3月にご紹介させて頂いた時よりもさらに下落しています。

One Capital Cloud Index2022.5.24

その上、海外投資家への販売があるとはいえ、公開規模はIPO想定価格(2,130円)ベースで47.5億円と東証グロース市場への上場としては大型寄りの中型サイズとなり、荷もたれ感のある水準です。業績も売上は右肩上がりですが、収益はようやく黒字化となっています。赤字のままでのIPO新規上場)でないことはまだ救いかもしれませんが、この内容で大人(機関投資家、海外投資家)買い必須レベルと言える規模で、しっかりとした買いが入るかどうかは全くもって不明です。

初値評価は難しいところですが、IPO市場では腐っても鯛の「情報・通信業」という人気セクターで黒字のSaaSと言う見方もありますが、この不安定な環境や過密スケジュールを考えるとやはり良く言ってもC級評価といったところが無難でしょうか。

いずれにしてもこの規模感になるとIPO参加スタンスを決めるには時期尚早かと思いますので、ひとまずの管理人の個人的なこのヌーラボ(5033)のIPO参加スタンスは中立で、今後の株式市場の動向や大手初値予想会社の見解を見ながら決めて行きたいと思います。このIPO案件も次回初値予想記事の時までにはIPO参加スタンスを決める予定です。

ヌーラボ(5033)のIPO(新規上場)業績等

ヌーラボ(5033)のIPO経営指標
ヌーラボ(5033)IPO経営指標

ヌーラボ(5033)IPO売上高及び経常損益
ヌーラボ(5033)IPO売上高及び経常損益

投資家登録(無料)だけでAmazonギフト券1,000円GET!

CREAL
クリアル(CREAL)とAmazonギフト券1,000円GETのタイアップ開催中!

オススメ情報

IPO歴15年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPO投資にオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
IPO投資用オススメ証券会社ランキング

IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。 line友だち追加