Repertoire Genesis(9217)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。社名はRepertoire Genesisと書いて「レパトア ジェネシス」と読むようです。

IPO新規上場承認発表1社2022.2.10

昨日(2月10日)はIPO新規上場承認発表が1社ありましたが、3月4日(金)上場予定だったトリプルアイズ(5026)上場中止を発表したため、プラマイゼロで3月はまだ4社目となります。このペースはやはり月末に固めて持って来る感じでしょうか。

トリプルアイズ(5026)IPO上場中止

Repertoire Genesis(9217)の上場日は2022年3月18日(金)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事はまたもやみずほ証券となっております。現時点で3月は4社中4社すべてがみずほ証券主幹事となります。

Repertoire Genesis(9217)のIPO(新規上場)情報

設立:2014年10月14日
業種:サービス業
事業の内容:免疫多様性解析を基盤とした新規診断法・治療法の開発支援

Repertoire Genesis(9217)IPO上場承認

上場市場東証マザーズ
コード9217
名称Repertoire Genesis
公募株数930,000株
売出し株数732,000株
オーバーアロットメント249,300株
IPO主幹事証券みずほ証券
IPO引受幹事証券SMBC日興証券
SBI証券
あかつき証券
いちよし証券
岩井コスモ証券
東海東京証券
丸三証券
楽天証券100%完全抽選
IPO発表日2月10日(木)
上場日3月18日(金)
仮条件決定日2月28日(月)
ブック・ビルディング期間3月2日(水)~3月8日(火)
公開価格決定日3月9日(水)
IPO申し込み期間3月10日(木)~3月15日(火)
時価総額66.3億円
吸収金額31.3億円
想定価格1,640円(164,000円必要)

公募株式930,000株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売(半数未満)される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、公開価格決定日3月9日(水)に決定されます。

以下の通り東証の新規上場会社概要書には今年(2022年)4月4日の市場再編でこのRepertoire Genesis(9217)はグロース市場に上場となる予定となっております。

Repertoire Genesis(9217)IPOグロース市場上場

IPO幹事団(シンジケート)は主幹事含め9社とやや多めですが、この幹事構成であればIPO委託幹事(裏幹事)は無さそうですね。

Repertoire Genesis(9217)のIPO(新規上場)事業内容等

Repertoire Genesis(9217)は独自の免疫多様性解析技術から得られる多くの情報を統合し、生体反応を多方面から正確に把握することで、がんや自己免疫疾患、感染症などの幅広い疾患分野において、免疫系を応用したこれまでにない新しい医療開発(基礎研究、予防、診断、治療)を支援する事業を展開しています。

独自の免疫多様性解析技術は患者の免疫系に関する複雑かつ多くの情報を遺伝子レベルで解読し、免疫系がその患者の病気にどのように関与しているか、また特定の治療方法がどのように免疫系に影響を与えているかの検証を可能とし、これらの解析結果を独自のバイオインフォマティクス技術とこれまでに蓄積したデータベースとを組み合わせて多面的に把握することで、顧客の抱える医療開発に関する課題に合わせた高付加価値なソリューションが提供可能となります。

Repertoire Genesis(9217)IPO事業内容

免疫系を担う主要なリンパ球であるT細胞の表面にあるT細胞受容体(TCR)及びB細胞の表面にあるB細胞受容体(BCR)の詳細な遺伝子解析であるTCR/BCRレパトア解析を主軸として、がん、感染症、自己免疫疾患などの多くの疾患分野での解析を実施してきており、これまで多くのアカデミア(大学や研究機関)や製薬企業との共同研究やパートナーシップ、及び商業的関係構築の実績を積み上げ、今後も多くの研究機関と協力することで、免疫系への理解を深めて「治らないをなくす」という世界を実現すべく、独自の免疫多様性解析技術を世の中に広めていくことで、人類の健康に資する研究開発を推進することを目的とした事業展開をしています。

Repertoire Genesis(9217)IPO TCR・BCRレパトア解析

【手取金の使途】
手取概算額1,393,184千円に海外販売の手取概算額(未定)及び第三者割当増資の手取概算額上限376,143千円と合わせた手取概算額合計上限1,769,327千円について、①設備資金に132,000千円、②借入金返済に100,000千円、③新規人材の採用費及びその人件費に436,000千円、④新技術への研究開発投資に460,000千円、⑤運転資金に641,327千円をそれぞれ充当する予定であります。
また、上記調達資金は、実際の充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(Repertoire GenesisのIPO目論見書より一部抜粋)

Repertoire Genesis(9217)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

Repertoire Genesis(9217)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,640円としてオーバーアロットメント含め31.3億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としては中型サイズとなりますが、今の環境下では荷もたれ感を感じるサイズとなります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて16,620枚と比較的多めにありますが、海外投資家への販売もあります。

上述の通りRepertoire Genesis(9217)の事業内容は免疫多様性解析を基盤とした新規診断法・治療法の開発支援ということで、免疫系の多様性と特異性の把握に必須の次世代型「TCR/BCRレパトア解析」を開発し、最先端テクノロジーを活用したサービスを提供しているバイオベンチャー企業となります。

だから何というわけではないのですが、管理人は大阪の北摂在住で、このRepertoire Genesis(9217)の本店所在地が「大阪府茨木市彩都あさぎ7丁目7番15号」で「彩都あさぎ」となっていたため、中身を見る前にバイオ関連企業ということがうっすらわかってしまいました。

Repertoire Genesis(9217)の「TCR/BCRレパトア解析」はリンパ球に含まれるT細胞とB細胞が持つ受容体の遺伝子を網羅的に解析することで、個々のT細胞やB細胞がどのような抗原に反応しているのか、どれくらいの種類の受容体を全体としてもっているのかを明らかにすることができます。レパトア解析に興味のある方は下記の公式動画(3分程度)がわかりやすかと思います。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

Repertoire Genesis(9217)の筆頭株主(東京大学エッジキャピタルパートナーズ運営VC)及び第二位株主はそれぞれベンチャーキャピタルで、今回のIPO新規上場)に際する売り出しで612,000株放出するものの918,000株が残ります。ただし両社ともに解除価格無しで90日間のロックアップが掛かっているため、余計な売り圧力とはなりません。

しかしながら業績規模もまだ小さい上にほぼ赤字続きとお世辞にも良い状態とは言えません。加えて東証マザーズ上場で公開規模がIPO想定価格(1,640円)ベースで31.3億円と今の環境では荷もたれ感を感じざる得ない水準となります。

先日上場のライトワークス(4267)が今年(2022年)3社目にしてようやく連敗ストッパー(公募割れを回避)となり、初値形成後も2日連続ストップ高と好調なことから、多少はIPO市場の潮目が変わったかもしれないと思っていたところにトリプルアイズ(5026)の上場中止発表。この上場中止が再びIPO市場に水を差すかどうかはわかりませんが、こういうKYな決断をされるとやはりIPO主幹事は中途半端な中堅証券よりも大手証券が良いと思ってしまいますね。

いずれにしてもこの規模と内容から初値評価はD級評価と、今の環境では不安を残す評価となりそうです。よって現時点でIPO参加スタンスを決めるのはさすがに時期尚早かと思いますので、このRepertoire Genesis(9217)のIPO参加スタンスはひとまず中立とし、今後のIPO地合いや大手初値予想会社の見解などを見ながら落ち着いて決めて行きたいと思います。

Repertoire Genesis(9217)のIPO(新規上場)業績等

Repertoire Genesis(9217)のIPO経営指標
Repertoire Genesis(9217)IPO経営指標

Repertoire Genesis(9217)のIPO売上高及び経常損益
Repertoire Genesis(9217)IPO売上高及び経常損益

当ブログ限定!現金4,000円プレゼントキャンペーン!

linesec_1000
LINE証券と現金4,000円がもらえるタイアップキャンペーン開催!

オススメ情報

IPO歴10年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPOにオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
IPO投資用オススメ証券会社ランキング

IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。
line友だち追加