シマダヤ(250A)IPO新規上場初値が付きましたので簡単ではありますがご紹介させて頂きたいと思います。直近IPOの一角にやや強さが見受けられたため、IPO地合いも回復傾向にあるかと思いましたが、やはり不人気業態への資金流入は限定的となりました。

株式市場では「石破ショック」や「石破ルス」などと言われ方向感を失っている中、手垢の付いていないIPOに資金が入って来るかと期待していましたが、これも甘かったようです。残念ながら10月第一号IPOは負けスタートとなってしまいました。

シマダヤ(250A)のIPO初値結果

公募価格1,880円
初値価格1,760円(9時10分)
初値売却益-12,000円
初値売買代金5.2億円
初値出来高298,200株
10月1日終値0,000円

市場開場直前(8時59分)のこのシマダヤ(250A)のフル板の合致点はIPO幹事の引き受け価格となる1,729円(初値売買代金:4.5億円)となっていましたが、およそ31円ほど吊り上げられた1,760円(初値売買代金:5.2億円)でシンジケートカバー取引ではなく自力での初値形成となりました。

公開価格の約1.06倍着地で、OA含めた公開株数に対する初値売却率はおよそ14.2%公募割れスタートとなったため、残念ながら初値売りで-12,000円の損失となります。

株式分配型スピンオフ(子会社株式の現物配当)IPOと話題性はあったものの、権利付き最終日に親会社となるメルコホールディングス(6676)の現物株を保有しておけば誰でもシマダヤ(250A)のIPO株が手に入ったので、わざわざ上場日に市場で手を出す投資家は少なかったようです。

先週上場したINGS(245A)は翌日ストップ高を付け、Aiロボティクス(247A)もロックアップ解除水準は超えられないものの、底堅く推移しており、直近IPOの一角に強さもあったため、まさかの堅調スタートもあり得るかと思いましたが、そう上手く行くことはありませんでした。

初値形成後すぐは上値を目指す展開となりましたが、公開価格(1,880円)にはIPO株取得組の戻り待ちが控えているため警戒感が高まり、高値は9時10分に付けた1,840円(初値価格+80円)までしかなく、終日低調な取引となった上に終値は1,667円と本日の最安値での大引けとなっています。

シマダヤ(250A)IPO5分足チャート(2024年10月1日)
シマダヤ(250A)IPO5分足チャート2024.10.1

終値は初値価格(1,760円)を93円上回る1,667円での取引終了となっており、本日1日の出来高は1,562,800株で、OA含めた公開株数(2,622,800株)の0.6回転程度と少なく、東証スタンダード市場の出来高ランキングは11位となっています。

シマダヤ(250A)のIPOセカンダリ

公開価格(1,880円)ではIPO株取得組の戻り待ちも多く、東証スタンダード市場上場の地味案件となることから、IPOセカンダリ参戦はしておりません。

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