相場乱高下の中でIPO申し込みスタンスの変更はあり！？

投資家（IPO愛好家含む）の方はご承知の通り8月に入って株式市場や為替市場などの金融相場が大きく乱高下しており、特に国内株式市場の日経平均株価は8月5日（月）に市場最大の下落幅（前日比-4,451.28円）になったと思えば、その翌日8月6日（火）には市場最大の上昇幅（前日比+3,217.04円）になったりと、混乱状態となっています。

そんな中、オプロ（228A）のIPO申し込みがすでにスタートしており、明日8月9日（金）には締め切りを迎えます。IPO主幹事はIPO当選後のキャンセルは1カ月間IPOに申し込めなくなるというペナルティが課せられるSMBC日興証券ということで、IPO申し込みを躊躇している方も多いようです。

大手初値予想会社各社も軒並み評価を下げ、ひとまず様子見ムードが正解というのがコンセンサスとなっております。特に信頼度の高い初値予想会社さんの初値予想も当初の1,800円～2,000円から1,200円～1,350円に大幅格下げとなっており、IPO申し込み自体のスルーも選択肢の一つとしてありというような見解を出しているようです。

まだオプロ（228A）の上場日（8月21日）まで二週間程度ありますが、相場の先行き不透明感が払拭できない限り不安は消えません。株式市場は連日上下幅の変動が大きく、第二のブラックマンデーとなった8月5日（月）以降の日経平均株価の1日の高値と安値の値幅は2,000円を超える日が続いています。今日は久しぶりに1,000円台前半で落ち着いていますが、予断を許さない状況には変わりません。

ここからは管理人の勝手な独り言で、オプロ（228A）のIPO申し込みを推奨するもではありませんことをご了承下さい。

IPO投資はローリスクハイリターン投資の代表格だといつも申し上げておりますし、実際に自身もそう思っています。こういった乱高下の激しい相場でもIPOは別腹であったりすることも多く、何よりIPOで損したとしても損失額は限定的となることが多いです。

少なくとも普段ザラバ（寄付から引けまでの間の取引時間）で取引をされている方であればIPOが公募割れとなった際の損失額はザラバでの損失よりも少ないと認識されているかと思います。現に管理人の現在の株式全般の含み損は数百万円レベルであります。IPOを初値で売却して数百万円の損失を出すことは今はほぼ無いでしょう。

さらに言うと、いつも投資信託ランキングの上位にある有名な「eMAXIS Slim全世界株式（オールカントリー）」や「eMAXIS Slim米国株式（S&P500）」でさえも、今年（2024年）の新NISA（つみたて投資枠）で開始している場合はマイナスになっていると思われます。

始めた時期によってはプラスの方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも管理人は下記の通りマイナスになっています。長期投資なので一喜一憂するつもりはありませんが、瞬間風速としてはIPOの公募割れよりも損失は大きいかもしれません。

オプロ（228A）の公開価格が仮条件（1,240円～1,300円）の最上限で決まれば1,300円となります。そして公開価格のおよそ92.0％の位置ではシンジケートカバー取引（いわゆる買い支え）があり、基本的にこの価格（今回の場合は1,196円）を割る可能性は低いです。

となると最悪公募割れしてもシンジケートカバー取引で初値形成されれば損失は100株で-10,400円です。まさに限定的です。もちろんシンジケートカバーで止まるという保障はありませんが、よほどの出来事が無い限り止まるケースがほとんどです。まあ最近の株式市場はその「よほどの出来事」が起きているので楽観視はできませんが。

ただ、こういったことを総合的に鑑みるとオプロ（228A）のIPO参加スタンスは迷うことなく、普通に申し込めば良いのではないかと思うところです。何度も申し上げますが、これは管理人の独り言であり、投資は自己責任ということが大前提となりますことをご理解下さいませ。

そして今日もIPO新規上場承認発表はありませんでした。これだけ相場が混乱しているので、致し方ないところかもしれませんね。気長に待つしか無さそうです。