トライアルホールディングス(141A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,550円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
トライアルホールディングス(141A)の上場日とIPO申込期間
トライアルホールディングス(141A)の上場日は2024年3月21日(木)~3月26日(火)で、最短日程(3月21日)で決まれば単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券、シティグループ証券の4社共同主幹事となっております。
このトライアルホールディングス(141A)のIPO申し込み期間は最短3月4日(月)~最長3月15日(金)となっており、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社あるため、申し込まれる方は資金管理や申し込み忘れにご注意下さい。
それとトライアルホールディングス(141A)のIPO申し込み期限は最長3月15日(金)までとなっていますが、IPO新ルール適用(上場日変更可能)銘柄となるため、IPO申し込み期限が最短3月11日(月)までに前倒しで短縮される可能性がある点も注意が必要です。
トライアルホールディングス(141A)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
トライアルホールディングス(141A)のIPO想定価格は1,550円となっているため、現時点では公募価格の1.1倍~1.3倍程度の初値形成になるのではないかと、弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についても弱めD級評価に設定させて頂いております。
なお、このトライアルホールディングス(141A)のIPO仮条件は今週末3月3日(日)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
トライアルホールディングス(141A)の事業内容
トライアルホールディングス(141A)の事業内容は小売、物流、金融・決済、リテールテックなど、各事業を中心とした企業グループの企画・管理・運営(純粋持株会社)ということで、中期経営計画及び年度事業計画に基づき、グループ各社の自主性を尊重するとともに、事業の発展及び経営改善に積極的に協力し、関係会社の育成を促進して企業グループとしての経営効率の向上を目指すことを目的として指導及び助言を行っています。
このトライアルホールディングス(141A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
トライアルホールディングス(141A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(2月14日)はようやく3月分のIPO新規上場承認発表が1社のみあ …
トライアルホールディングス(141A)のブルベア要素とIPO参加スタンス
トライアルホールディングス(141A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,550円としてオーバーアロットメント含め407.3億円と規模的に東証グロース市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。
IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて228,531枚と多めにあり、今回の募集は正式なグローバルオファリングとなるため、海外募集分(91,983枚)を除いた国内の募集株は136,548枚となる予定ですが、IPO株数は多くあることからIPO株の当選確率は比較的高めとなりそうです。
そして今回もこのトライアルホールディングス(141A)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては、昨年(2023年)4月上場予定からの中止案件と今回は再チャレンジとなり、当時のIPO想定価格2,000円と比べると今回は1,550円まで価格水準が引き下げられているため割安感が演出されています。
知名度は高く、業績規模も大きい上に堅調に推移しており、大口(機関投資家、海外投資家)の積極参戦も見込める内容となります。そして何より今年(2024年)に入ってIPO市場は絶好調で、これまで3社が上場していますが、3社とも初値好スタート、初値後のセカンダリ好調とIPO地合いは申し分ありません。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては公開規模がIPO想定価格(1,550円)ベースで407.3億円と大きく、正式なグローバルオファリングで海外投資家への販売があり、海外分を差し引いた国内分だけでも264.7億円と荷もたれ感が否めません。
上場日は2024年3月21日(木)~3月26日(火)と上場日変更可能タイプで、最短日程(3月21日)で決まれば、まだIPOラッシュ序盤戦となることから買い疲れの影響などの不安は無さそうですが、逆に最長日程(3月26日)で決まれば、IPOラッシュど真ん中の重複上場となり、資金分散や買い疲れの影響が不安視されそうです。
IPO地合い好調で参加者も増えており、人気IPOとなるとIPO当選が難しくなります。こういったIPO株数が多く、比較的IPO当選しやすそうな評価の難しいIPOを果敢に攻めて複数獲得すれば、初値が堅調スタートとなった際は数的優位でそれなりの利益は見込めそうですが、もちろん逆に行けばそれなりの損失となってしまうため注意も必要です。
このあたりのさじ加減が非常に難しいところではありますが、今のIPO地合いを鑑みると普通に参加でも良いのかと思ってしまいます。ということで管理人の個人的なこのトライアルホールディングス(141A)のIPO参加スタンスは当初の中立から普通に参加の方向で行こうかと今は考えています。もちろんIPO申し込み期間中もIPO地合いが好調であることが大前提となります。
トライアルホールディングス(141A)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのトライアルホールディングス(141A)のIPO株(公募株及び売り出し株)136,548枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。海外投資家への販売分も考慮しています。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
大和証券(主幹事) | 81,932枚 | 60.0% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事) | 21,438枚 | 15.7% |
モルガン・スタンレーMUFG証券(主幹事) | 409枚 | 0.3% |
シティグループ証券(主幹事) | 5,462枚 | 4.0% |
野村證券(前受け金不要) | 6,827枚 | 5.0% |
みずほ証券(前受け金不要) | 6,827枚 | 5.0% |
SBI証券 | 6,827枚 | 5.0% |
FFG証券 | 4,096枚 | 3.0% |
SMBC日興証券 | 1,365枚 | 1.0% |
マネックス証券(100%完全抽選) | 1,365枚 | 1.0% |
大和コネクト証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
auカブコム証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が34,279枚あります。
積極的にこのトライアルホールディングス(141A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO共同主幹事の中でも国内証券となる大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券からのIPO申し込みは外せません。
平幹事の中には抽選割合の少ない店頭系証券もあり、抽選割合の多いネット証券もありますが、店頭系証券でも三桁レベル、ネット証券に至っては四桁レベルの持ち分があるため、狙えない数字では無さそうです。
さらにIPO委託幹事(裏幹事)となる大和コネクト証券やauカブコム証券もIPO主幹事(大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券)からの委託となるため、それなりに持ち分は多くなることが予想されます。
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トライアルホールディングス(141A)のIPO仮条件決定
トライアルホールディングス(141A)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:1,550円
IPO仮条件:1,600円~1,700円
IPO想定価格よりも窓開けで上ブレとなる強気なIPO仮条件設定となり、IPO募集株数の増減変更はありませんが、公募株の国内分及び海外分の配分割合が以下の通り変更されています。
公募株:21,200,000株(増減無し)
(国内募集株式数:12,001,700株 → 6,745,500株)
(海外募集株式数:9,198,300株 → 14,454,500株)
この仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は420.4億円~446.7億円となりました。仮条件も上ブレで、海外投資家への販売割合も大幅に増えたため、期待値は上がりますが、国内募集が減るため、IPO当選は当初よりも厳しくなりそうです。
尚、訂正目論見書内にはIPO新ルール「仮条件下限の80%以上かつ上限の120%以下の範囲内で公募価格が決定する場合がある」の追記はありませんでした。
トライアルホールディングス(141A)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
トライアルホールディングス(141A)の第二弾初値予想が発表されたようです。
1,900円~2,100円
IPO仮条件が窓開けで強気な設定となったことや募集株の国内分及び海外分の配分割合が海外分増で海外勢強気との判断からか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限下限ともに上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスについても参加で変更ありません。
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