エアークローゼット(9557)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(6月24日)IPO新規上場承認発表された3社のうちの3社目となります。

IPO新規上場承認発表3社2022.6.24

3社中2社のHOUSEI(5035)とunerry(5034)のIPO詳細につきましてはすでに下記記事にてご紹介させて頂いておりますので、ご覧頂けますと幸いです。

エアークローゼット(9557)の上場日は2022年7月29日(金)で、今のところは単独上場、上場市場は東証グロース市場(市場再編後の新興市場)への上場で、IPO主幹事は可もなく不可もなくのみずほ証券となっております。

残念ながらこの時期はまだ前受け金不要にはなっていませんが、このみずほ証券2022年7月19日(火)からIPO申し込み時の前受け金が「不要」になります。

エアークローゼット(9557)のIPO(新規上場)情報

設立:2014年7月15日
業種:サービス業
事業の内容:月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」の運営

エアークローゼット(9557)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード9557
名称エアークローゼット
公募株数733,000株
売出し株数136,700株
オーバーアロットメント130,400株
IPO主幹事証券みずほ証券
IPO引受幹事証券大和証券
SBI証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
いちよし証券
岩井コスモ証券
岡三証券
東海東京証券
松井証券前受け金不要
マネックス証券100%完全抽選
楽天証券100%完全抽選
大和コネクト証券委託幹事
auカブコム証券委託幹事
岡三オンライン証券委託幹事
IPO発表日6月24日(金)
上場日7月29日(金)
仮条件決定日7月11日(月)
ブック・ビルディング期間7月12日(火)~7月19日(火)
公開価格決定日7月20日(水)
IPO申し込み期間7月21日(木)~7月26日(火)
時価総額70.5億円
吸収金額8.7億円
想定価格870円(87,000円必要)

そしてこのエアークローゼット(9557)のIPO幹事団(シンジケート)の中には大和証券三菱UFJモルガン・スタンレー証券岡三証券が入っているため、それぞれグループ会社となる大和コネクト証券auカブコム証券岡三オンライン証券IPO委託幹事(裏幹事)となる可能性が高いです。

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エアークローゼット(9557)のIPO(新規上場)事業内容等

エアークローゼット(9557)は国内在住の女性に対して、スタイリストが一人一人の顧客の好みに合わせた洋服を選定(パーソナルスタイリング)し、個宅に向けて配送しレンタルするサービス「airCloset」を主として提供しています。

airCloset」は非対面で顧客にパーソナルスタイリングを提供する事業として2015年2月にリリースし、洋服を循環的に活用するシェアリングエコノミーの要素や継続課金制のサブスクリプション型のビジネスモデルを採用していることが特徴です。

エアークローゼット(9557)IPO事業構造

また「airCloset」で蓄積したノウハウや運用上収集している様々なデータを活用して、洋服の「購入」機会にスタイリストのアドバイスを受けられる「airCloset Fitting」やパーソナルスタイリングが実地で体験できる店舗型サービス「airCloset × ABLE」、生活家電や寝具など比較的高額なライフスタイル商材を試して購入する「airCloset Mall」などの事業も提供しています。

airCloset」には月額会員のほか、メールアドレスを登録してサービス関連情報を受け取ることのできる無料会員という会員属性が存在し、2021年6月末時点では月額会員29,660人、2022年3月末時点で月額会員32,297人と月額会員数は順調に成長し、無料会員も70万人が登録されています。

エアークローゼット(9557)IPO会員数


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額566,693千円については第三者割当増資の手取概算額上限104,372千円と合わせた、手取概算額合計上限671,065千円について、①マーケティング関連費用に200,000千円(2023年6月期に100,000千円、2024年6月期に100,000千円)、②レンタル用資産の購入資金として300,000千円(2023年6月期に200,000千円、2024年6月期に100,000千円)、③採用費及び人件費として171,065千円(2023年6月期に100,000千円、2024年6月期に71,065千円)を充当する予定であります。
なお、上記調達資金は、実際の充当時期までは安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(エアークローゼットのIPO目論見書より一部抜粋)

エアークローゼット(9557)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

エアークローゼット(9557)の市場からの吸収金額はIPO想定価格870円としてオーバーアロットメント含め8.7億円と規模的に東証グロース市場への上場としては小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて8,697枚と万枚超えでは無いものの比較的多めにあります。

上述の通りエアークローゼット(9557)の事業内容は月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」の運営ということで、国内在住の女性に対してプロのスタイリストが一人一人の顧客の好みに合わせた洋服を選定しレンタルするサービスを提供しています。日本初・国内最大級の女性向けの普段着に特化した提案型のファッションレンタルサービスとなります。

エアークローゼット(9557)の「airCloset」はメーカー、ブランド等のアパレル事業者と顧客とを引き合わせるプラットフォームとしての機能を持ち、返却期限やクリーニング等を気にする必要もありません。さらにレンタル中の洋服で気に入ったものについては購入することも可能な機能も備えています。

エアークローゼット(9557)IPO利用方法

料金プランはライト(6,800円/月)、レギュラー(9,800円/月)、ライトプラス(12,800円/月)があり、レギュラーの2倍の洋服レンタル機会を得られるダブルレンタルオプション(8,800円/月)やアクセサリーをレンタル対象に追加できるアクセサリーオプション(1,000円/回)、好みのスタイリストを直接指名できるスタイリスト指名オプション(500円/回)、コーディネートに用いる洋服のブランドを指定できるブランドセレクトオプションなども提供しています。これが安いのか高いのかは管理人にはわかりませんが^^;

エアークローゼット(9557)IPOairCloset料金体系

エアークローゼット(9557)の株主の中にはベンチャーキャピタル投資ファンド)の保有株が10社3,506,400株と多くあり、今回のIPO新規上場)に際する売り出しで2社136,600株放出するものの3,369,800株が残ります。90日間及び180日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。

ベンチャーキャピタル投資ファンドの出資が多いことから事業への将来性が高いことが伺えますが、IPOにとってはやっかいな壁となります。先日(6月23日)上場の坪田ラボ(4890)に出資していたベンチャーキャピタル1社は、あからさまに1.5倍で全株売り注文を出していました。それが今回は10社となります。さすがに統制は効かず、1.5倍で売り逃げしようとするベンチャーキャピタル投資ファンド)も出て来る可能性が高そうです。

売上は右肩上がりで順調に伸びているものの収益は赤字。公開規模はIPO想定価格(870円)ベースで8.7億円と荷もたれ感はありませんが、やはり上記ベンチャーキャピタル投資ファンド)の保有株が大きな壁となりそうです。となると初値は行っても1.5倍が関の山かもしれませんね。初値評価はC級評価と言ったところでしょうか。

とりあえず現時点での管理人の個人的なこのエアークローゼット(9557)のIPO参加スタンスは全力申し込みで行く方向で考えていますが、IPO主幹事は難攻不落のみずほ証券なので、IPO当選は容易ではないかと思います。

ただ今回のエアークローゼット(9557)もまた単価1,000円以下となっているにも関わらず200株1セット配分ではなく通常配分(100株)となっており、IPO株数もそれなりにあるため、いつもよりは当選確率は高くなるかもしれませんね。

エアークローゼット(9557)IPOみずほ証券

エアークローゼット(9557)のIPO(新規上場)業績等

エアークローゼット(9557)のIPO経営指標
エアークローゼット(9557)IPO経営指標

エアークローゼット(9557)のIPO売上高及び経常損益
エアークローゼット(9557)IPO売上高及び経常損益

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