Speee(4499)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。

Speee(4499)IPO上場再承認発表

このSpeee(4499)も本来なら4月20日にIPO新規上場)する予定でしたが、コロナショック真っ只中ということから3月31日に上場中止延期)を発表した企業となります。

過去Speee(4499)のIPO上場承認発表時にも考察記事を書いていることから当記事は過去記事に今の市況などを踏まえ再考察し、一部加筆修正を加えた記事となっております。

Speee(4499)の今回の上場日は7月10日(金)単独上場、上場市場は東証JASDAQスタンダード市場への上場で、IPO主幹事は野村證券となっております。証券コードもIPO主幹事も変更はありませんが、上場市場が東証マザーズから東証JASDAQスタンダード市場へと変更になっております。

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野村證券

Speee(4499)のIPO(新規上場)情報

設立:2007年11月29日
業種:情報・通信業
事業の内容: データ資産を利活用したマーケティング活動を支援する MarTech事業及び消費者と事業者を繋ぐプラットフォームサービスを提供しリアル産業のデジタルシフトを促進する X-Tech 事業の運営等

Speee(4499)IPO上場承認

上場市場東証JASDAQスタンダード
コード4499
名称Speee
公募株数855,600株
売出し株数120,000株
オーバーアロットメント146,300株
IPO主幹事証券野村證券
IPO引受幹事証券SBI証券
みずほ証券
楽天証券100%完全抽選
SMBC日興証券
大和証券
マネックス証券100%完全抽選
藍澤證券
いちよし証券
IPO発表日6月10日(水)
上場日7月10日(金)
仮条件決定日6月23日(火)
ブック・ビルディング期間6月25日(木)~6月30日(火)
公開価格決定日7月1日(水)
IPO申し込み期間7月2日(木)~7月7日(火)
吸収金額25.4億円
想定価格2,270円(227,000円必要)

Speee(4499)のIPO(新規上場)の主な変更点

今回のSpeee(4499)は前回よりも変更点が多かったので、前回上場予定時の内容と今回上場予定時の内容を比較しやすいように変更点を下記にて表にしてみました。

前回今回
上場市場東証マザーズJASDAQスタンダード
公募株数2,607,000株855,600株
売出し株数195,000株120,000株
オーバーアロットメント420,300株146,300株
吸収金額83.4億円25.4億円
想定価格2,590円2,270円

上記以外にもIPO幹事団(シンジケート)の数や証券会社自体の変更はありませんが、順番が変わっております。

Speee(4499)のIPO(新規上場)事業内容等

Speee(4499)はグループ会社で、株式会社Speee及び連結子会社(PT.SPEEERECRUITMENTNUSANTARA株式会社Datachain株式会社Velocity株式会社ThinQHealthcare)の計5社によって構成されており、マーケティング関連プロジェクトを通じた、検索データやサイトのコンテンツに関するデータの蓄積を行う「MarTech事業」と不動産売買仲介・リフォーム契約の仲介を通じた、査定仲介データや見込み顧客データの蓄積を行う「X-Tech事業」を行っております。

Speee(4499)IPO事業系統図

上記データを用いることで、施策成果の事前予測や自動最適化プログラムを構築し、マッチングアルゴリズムの精度向上等によって事業価値・生産性向上につなげるとともに、独自データを用いることで、新たな市場機会の発見にもつなげています。

Speee(4499)IPOデータ開発概要


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額1,774百万円については第三者割当増資の手取概算額上限305百万円と合わせて、1.運転資金として既存事業の規模拡大のための開発人員、営業人員及び管理体制強化のための管理人員の採用費及び人件費に659百万円(2020年9月期に118百万円、2021年9月期に541百万円)を充当する予定、2.当社グループサービスの認知度向上及び顧客基盤拡大のための広告宣伝費に1,421百万円(2020年9月期に364百万円、2021年9月期に1,057百万円)を充当する予定であります。なお、将来における具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(SpeeeのIPO目論見書より一部抜粋)

Speee(4499)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

Speee(4499)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,270円としてオーバーアロットメント含め25.4億円と規模的に東証JASDAQスタンダード市場への上場としては中型で、やや荷もたれ感を感じるサイズとなります。それでも前回の83.4億円と比べると規模は大幅に縮小されています。

Speee(4499)の事業内容はSEO(検索エンジン最適化)のコンサルティングを主力としたネットマーケティング事業ということで目新しさはないもののIPO市場ではグロース株(成長株)として根強い人気を持つ業態となります。

前回の上場中止(延期)時は東証マザーズ市場への上場予定でしたが、今回は東証JASDAQスタンダード市場への上場予定となっております。東証の形式要件を見ても市場変更の理由まではよくわかりません^^;

上場時の初値による換金目的だけを考えると東証マザーズの方が絶対的に良いはずですが、JASDAQスタンダードになるのは何かしら理由があるのでしょうかね。このあたりの見解は大手初値予想会社さんなど本物のプロにお任せ致します。

ベンチャーキャピタルの保有株はなく、既存の株主は7名(社)のみで1名(1%未満)を除く99%以上の株式には解除価格無しで90日間のロックアップが掛かっているため上場時の余計な売り圧力はありません。IPO主幹事も野村證券ということで、裁量配分によるIPO株取得者も簡単には売らせてくれないことが予想されるため、需給面は良好と言えそうです。

前回のSpeee(4499)の個人的な評価は地合いや規模的に公募割れ濃厚のE級評価とさせて頂いておりましたが、今回は地合いも良く、公開規模も83.4億円から25.4億円まで大幅に縮小してきたことから公募割れ不安は乏しくなり、上場市場がJASDAQスタンダードになったことや公開規模にやや荷もたれ感を感じる水準となるものの、人気業態となることから現時点ではB級評価までには引き上げても良いレベルかと考えています。

よって管理人の個人的なこのSpeee(4499)のIPO参加スタンスは全力申し込みで行く予定で考えています。ただIPO株数は公募株及び売り出し合わせて10,000枚近くあるものの、やはりIPO主幹事が野村證券となることからIPO当選は容易ではないとは思われます。IPO当選の紐はしっかり締まっているいるでしょうね。

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Speee(4499)のIPO(新規上場)業績等

Speee(4499)のIPO経営指標
Speee(4499)IPO経営指標2

Speee(4499)のIPO売上高及び経常損益
Speee(4499)IPO売上高及び経常損益2

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