AViC(9554)のIPO新規上場)初値が本日無事に公募価格を24.1%上回っての初値形成となりましたので、簡単にご紹介させて頂きたいと思います。

これで6月12社のIPO新規上場)が終わりましたが、12社のうち公募価格を上回ったのは7社で公募割れは5社と、これでも「公開価格安過ぎる問題」は問題ありますか?と問いたくなるような結果です。とりあえずIPO愛好家としては7月以降も引き続きIPO案件の銘柄選定をしっかり行う必要がありそうですね。

AViC(9554)のIPO初値結果

公募価格1,020円
初値価格1,266円(9時35分)
初値売却益+24,600円
初値売買代金9.6億円
初値出来高760,500株
本日終値1,100円

市場開場時(9時)の初値合致点は1,100円で買い気配スタートとなりました。単価も低く値幅も小さかったため、大幅な値上がりは無かったものの、何度か寄る寄る詐欺が発生し、最終的に9時35分に公募価格(1,020円)を24.1%上回る1,266円まで押し上げられての着地となりました。IPO株にご当選された方はおめでとうございます。

ただ初値形成後は冴えない展開が続き、寄り付き直後に付けた高値1,276円(初値価格+10円)を最後に取引時間内は終始初値価格(1,266円)を下回る価格で推移していました。大引け直前の14時58分には1,031円(本日最安値)まで急落する場面も見られましたが、終値はちょうど市場開場時(9時)の初値合致点となる1,100円まで戻しています。とはいえ初値価格(1,266円)を下回っており、特に見せ場はありませんでした。右肩下がりの不人気IPOチャートです。

AViC(9554)日中足・5分足チャート(2022年6月30日)
AViC(9554)IPO日中足・5分足チャート2022.6.30

6月28日(火)上場のヌーラボ(5033)、そして6月29日(水)上場のマイクロアド(9553)が立て続けに公募割れとなったことから、なんとなく潮目が変わったように感じたので、安寄りしたもののIPOセカンダリには参戦しておりません。この感じではIPOセカンダリはしばらく休みとなりそうです。

そして本日もIPO新規上場承認発表はありませんでした。ただ明日はIPO界にとっては魔の金曜日となり、まだお盆休みまで空席がたっぷりあるので、IPO担当が週末の「やっつけ仕事」感覚でまた多数のIPO新規上場承認発表を出してくる可能性はありそうです。一応待機しておかないといけないですね。

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