クオルテック(9165)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(2,540円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。

クオルテック(9165)の上場日とIPO申込期間

クオルテック(9165)の上場日は2023年7月28日(金)で、GENDA(9166)2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。

このクオルテック(9165)のIPO申し込み期間は7月11日(火)~7月18日(火)となっており、ちょっとしたIPO申し込みラッシュとなっているため、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社ありますので、申し込まれる方は資金管理や申し込み忘れにご注意下さい。

クオルテック(9165)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾

クオルテック(9165)のIPO(新規上場)初値予想

クオルテック(9165)のIPO想定価格は2,540円となっているため、現時点では公募価格の1.0倍~1.2倍程度の初値形成になるのではないかと弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっておりますが、個人的な初値予想についてはやや弱めC級評価に設定させて頂いております。

なお、このクオルテック(9165)のIPO仮条件は本日7月7日(金)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。

クオルテック(9165)の事業内容

クオルテック(9165)の事業内容は電子部品の不良解析・信頼性試験等の受託、レーザ加工・表面処理(めっき)技術を中心とした微細加工等ということで、受託分析、故障解析、信頼性評価、パワーサイクル試験、再現実験からレーザ加工、断面研磨、研究開発までのプロセスにおいて「トータル・クオリティ・ソリューション」と名付け、品質向上及び顧客満足度を高めるためにワンストップでサービスを提供しています。

クオルテック(9165)IPO事業系統図

このクオルテック(9165)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。

クオルテック(9165)のブルベア要素とIPO参加スタンス

クオルテック(9165)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,540円としてオーバーアロットメント含め35.1億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感を感じるサイズとなります。

IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて12,050枚と万枚超えで比較的多めにあり、海外投資家への販売もありませんが、IPO主幹事はマンモス野村となることからIPO当選は容易では無いと思われます。

そして今回もこのクオルテック(9165)のブル要素(ポジティブ材料)ベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。

まずブル要素(ポジティブ材料)としては事業内容が半導体の製造プロセスで使用される電子部品の不良解析・信頼性試験等となり、世界でもトップレベルの技術を持っています。株式市場では国策銘柄としても期待値の高い半導体関連銘柄となります。

一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては株価設定に割高感があり、公開規模はIPO想定価格(2,540円)ベースで35.1億円と荷もたれ感が否めません。投資ファンドが全株売り出す形の出口(イグジット)案件でオファリング・レシオも高く、業績もすでに頭打ち感があり成長期待も抱きにくい状況です。

半導体関連銘柄としての評価が得られるか、割高設定の投資ファンドの出口(イグジット)案件として敬遠されるか、フタを開けてみないとわからない部分が多く、参加判断がなかなか難しいIPO銘柄です。

上場日は7月28日(金)でプチIPOラッシュ後半戦で吸収金額150億円級のGENDA(9166)と2社同日上場、買い疲れや資金分散の影響も一定出る可能性もありそうです。

IPO銘柄公開規模上場市場主幹事証券
クオルテック35.1億円東証グロース野村證券
GENDA(ジェンダ)155.8億円東証グロースSBI日興証券

現状のIPO地合いは好調なため、イケイケで大丈夫そうな気もしますが、クオルテック(9165)のIPO申し込み期間は7月11日(火)~7月18日(火)で、IPO当選後の購入期間は7月20日(木)~7月25日(火)となるため、とりあえず申し込んでおいて、7月21日(金)上場予定のホロスホールディングス(5839)ナレルグループ(9163)及び7月24日(月)上場予定のトライト(9164)のIPO初値結果確認をしてから最終判断をすると言う手もあります。その際はキャンセルペナルティのある証券会社(今回はSMBC日興証券岡三証券)は注意が必要です。

ズルいやり方で悩ましいところではありますが、背に腹は代えられないということで、上記のことを加味しながら、とりあえずIPO当選後のキャンセルペナルティの無いIPO主幹事の野村證券とIPOチャレンジポイントの関係からのSBI証券、現時点ではこの2社からのみの参加で考えています。

クオルテック(9165)のIPO幹事配分数

そして推定となりますがこのクオルテック(9165)のIPO株(公募株及び売り出し株)12,050枚IPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。

証券会社IPO株配分数配分割合
野村證券(主幹事11,088枚92.0%
SMBC日興証券362枚3.0%
SBI証券120枚1.0%
岩井コスモ証券120枚1.0%
丸三証券120枚1.0%
岡三証券120枚1.0%
極東証券60枚0.5%
マネックス証券100%完全抽選60枚0.5%
岡三オンライン委託幹事?枚?%

上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が1,807枚あります。

積極的にこのクオルテック(9165)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となる野村證券からのIPO申し込みは外せません。その他平幹事は抽選割合の多いネット証券含め、多いところでも二桁レベルしか無いため、狙うには厳しい数字となりそうです。

クオルテック(9165)のIPO仮条件決定

クオルテック(9165)のIPO仮条件が決まりました。

IPO想定価格:2,540円
IPO仮条件:2,400円~2,540円

IPO想定価格が最上限となる一般的なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は33.2億円~35.1億円となりました。

クオルテック(9165)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾

クオルテック(9165)の第二弾初値予想が発表されたようです。

2,500円~2,800円

IPO仮条件が一般的な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも下限はそのままで上限のみ下ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはC級評価からD級評価に変更と致しますが、IPO参加スタンスについては引き続き一部参加野村證券SBI証券)で変更はありません。

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